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畳にアルコールはOK?汚れごとの正しい掃除方法とは

2024-04-18


畳は、い草のいい香りがしてリラックスできるだけでなく、吸湿性や保温性に優れているため部屋を快適に保ってくれます。しかし、長年使用しているとカビが生えてきてしまったり、食べこぼしで汚れてしまったりした経験もあるのではないでしょうか。

幅広く掃除に使えるアルコールですが、畳の掃除にも使用できるのでしょうか。本記事では、畳アルコール使用について、またよごれごとの正しい対処方法についても解説していきます。畳の交換時期についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

汚れの種類ごとの掃除方法

汚れの種類ごとに掃除方法をご紹介します。掃除する際は、マスクやゴム手袋を着用し、十分に換気しましょう。

普段の拭き掃除

とくに目立った汚れがない場合は、まずほうきや掃除機で小さなゴミやホコリを取り除きます。畳を傷めてしまうことのないように、畳の目に沿って掃除してください。次に固く絞った雑巾で水拭きし、最後に乾拭きで水分を拭き取ります。

また、普段の手入れに除菌用アルコールや消毒用アルコールも使用いただけます。使用後は水分をよく拭き取る必要がありますが、アルコールの殺菌・除菌効果でカビの発生防止につながります。

カビ

次に、畳にカビが生えてしまったときの掃除方法です。掃除機は使用できるのか、またエタノール・重曹を使用する場合の方法について解説します。

掃除機

カビには掃除機の使用がおすすめできません。掃除機でカビを吸い込むと、吸ったカビが排気口から空気中へ放出され、カビが戻って部屋の中に蔓延してしまう可能性があるためです。体調不良の原因となってしまうこともあるので、注意しましょう。

カビは、掃除機で吸うのではなくブラシやほうきで取り払うか、雑巾で乾拭きする方法が適しています。

エタノール

カビの除去に効果的なのは、エタノールです。エタノールは、一般にはエチルアルコールと呼ばれるアルコールのことで、ホームセンターやドラッグストアなどで購入できます。

畳の黒カビ部分にエタノールを吹きかけ、畳の目に沿ってブラシでこすります。その後、エタノールを乾いた雑巾で拭き取ってください。カビやエタノールに直接触れないように、ゴム手袋を着用して作業しましょう。

重曹

黒カビの汚れがひどいときは、エタノールに加えて重曹を使用しましょう。重曹は畳を変色させる可能性があるので、まずは少量を振りかけます。

まず、黒カビに重曹を粉のまま振りかけ、さらにそのうえからエタノールを吹きかけます。次にブラシを使って、優しくこするように畳の目に沿ってカビを掻き出します。この作業をカビが取れるまで繰り返し、仕上げに再度エタノールを吹き付け、乾いた布で拭き取ります。

シミや汚れ

畳にシミや汚れが付着してしまったときの掃除方法もご紹介します。コゲや食べ物のシミなど、汚れの種類によって掃除方法は異なります。

コゲ

小さな焦げ跡であれば、い草で隙間を埋めることが可能です。

アイスピックやマイナスドライバーなど、先端が鋭く細いものを用意します。焦げ跡の部分をアイスピックやマイナスドライバーを使用し、い草を抜きます。その後、道具を使って左右のい草を真ん中に寄せ、穴を埋めてください。

ほかには、サンドペーパーで削り取る方法や、塩素系の台所用漂白剤を塗る方法もあります。サンドペーパーは指に巻きつけ優しく擦り取り、台所漂白剤は水で薄め綿棒を使って薄く塗り、焦げ跡が薄くなったら水拭きです。

食べ物のシミ

醤油、ジュースやコーヒーなどを畳にこぼしてしまったら、まずはすぐに拭き取ることが大切です。次に、シミの部分に小麦粉やベビーパウダーなどを振りかけ、畳の目に沿って、ブラシで汚れを掻き出します。

小麦粉やベビーパウダーには水分を吸収する性質があるので、しっかりと振りかけましょう。その後、掃除機で吸い取り、固く絞った雑巾で水拭きをし、よく乾燥させます。

家具の跡

畳の上に重いものを置いていると、へこんで跡がついてしまうことがあります。なるべく畳には直接物を置かず、カーペットを敷くのがベストですが、軽度のへこみであれば直せます。

へこみに霧吹きで水を吹きかけ5分ほど放置した後、濡れタオルを被せます。上からアイロンを当てると、へこんでいた部分が膨れてくるので、その後ドライヤーで乾かしましょう。アイロンを使用する際には焦げないよう、まずは低温から慎重に行ってください。

畳にカビが生える原因

カビ発生の主な原因は「温度・湿度・汚れやホコリの蓄積」です。畳に使われる天然素材のい草には高い吸湿能力があり、空気中のホコリや湿気を吸収することで室内を快適な状態に保つことができます。しかし、その吸湿能力ゆえにカビが繁殖しやすいです。

部屋の風通しが悪く湿気が多い状態が続く、畳の掃除が行き届いておらずゴミやホコリや汚れが溜まっている、冬場暖房により部屋の温度が高くなっているといった状況は、カビが発生しやすいです。

とくに温度と湿度は重要で、温度が20℃以上、湿度が70%以上の状態が長く続くと、畳にカビが生え始めます。また、ホコリや汚れはカビの養分となり、カビの発生・繁殖の原因となってしまいます。

カビの発生を防ぐには、定期的に基本の掃除をする、こまめに部屋を換気し、室内に空気の流れをつくることが大切です。

具体的・効果的な予防法としては、布団を敷きっぱなしにしない・除湿機を設置する・除湿剤を置く・防湿シートを使用するなどが挙げられます。

畳の交換時期は?

シミや汚れ・劣化が重度の場合は、畳の張替えを検討ください。畳には裏返し・表替え・新調それぞれ目安の時期がありますので、費用相場とともにまとめてご紹介します。

裏返し

畳を数年使用し、小さな傷や日焼けの跡が目立つようになってくる頃に適しているのが、畳を裏返す方法です。費用相場は1畳あたり4,000円前後で、畳の張替え作業のなかでは最も低価格です。1日あれば作業できるケースがほとんどです。

裏返しの工法は、畳縁をはがし、畳床に固定している糸もはずすため、畳の側面の畳縁は新しい物へ交換します。しかし、使用し始めてから5年以上が経過している場合や、畳の裏側に日焼け跡やシミが見られる場合は、裏返しではなく表替えがおすすめです。

表替え

畳の表替えは、畳床はそのままで畳表と畳縁を新しく付け替える方法です。交換時期は、畳を新調し使用し始めてから5年以上が経過した頃です。畳表の裏返しをした場合は、裏返しをしてから約5年程度が目安となります。

費用相場は、1畳あたり5,000〜20,000円前後で、い草の使用料や品質など畳表のグレードによって前後します。

畳表に汚れやほつれがあっても、畳床が傷んでいなければ、表替えで新品のようにきれいになります。表替えのタイミングで畳表の色や素材を変えることもできるので、部屋の模様替えや気分転換にもおすすめです。

新調

畳を購入してから10~15年くらい経つと、畳を新調するタイミングです。汚れやひどい場合やへこみが目立って直らない場合にも、ぜひゆたか畳での新調をご検討ください。畳の新調は、その名のとおり新しいものに交換することで、畳表・畳床・畳縁のすべてを新しくします。

畳の新調は、見た目はもちろん感触やい草の香りも一新され、部屋がリフレッシュされます。予算に限りがある方も、業界最多クラスの安さと品ぞろえを誇るゆたか畳へまずはご相談ください。

まとめ

本記事では、畳の汚れごとの正しい掃除方法についてご紹介しました。畳にアルコールの使用は可能で、カビの発生防止につながるだけでなく、発生してしまったカビの除去にも効果的です。

また、食べ物や飲み物のシミには小麦粉やベビーパウダーが効果的で、家具の跡には霧吹きや濡れタオル、アイロンやドライヤーの使用でもとに戻せます。このように畳は、汚れの種類によって行うべき掃除方法が異なります。

さらに、使用年数によっては交換が必要です。ゆたか畳では、裏返し、表替えの初回価格を、本記事でご紹介した相場よりも低価格でご案内いたします。現地に出向いて状態を確認いたしますので、交換すべきか分からないという方もお気軽にご相談ください。

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