2024-04-18
障子紙はいずれ張替え作業が必要になります。しかし、最初は張替えるべき時期や張替え方法など、分からないことが多いはずです。
今回は、障子紙の張替えに適した時期や張替える方法について解説します。張替えるべきかどうかの判断基準として、ぜひこの記事をお役立てください。
障子紙の張替えには適した時期があります。今回は、障子紙の張替えに適した時期を3つ紹介します。前回障子紙を張替えた時期や、現在の障子紙の状態と照らし合わせながらご覧ください。
梅雨の時期は湿度が高いため、障子紙の張替えにはおすすめの時期です。障子紙をきれいに貼るには、紙を伸ばしながら貼るのがコツです。
紙を伸ばすには、ある程度の湿度があった方が伸ばしやすいため、梅雨の時期が障子紙の張替えには適しています。また、梅雨に限らず、雨が降っている日もおすすめです。
乾燥している冬の時期に障子紙の張替えを行うと、紙が思うように伸びず、破れてしまう可能性があります。そのため、冬の時期はあまりおすすめできません。
どうしても湿度の高い日に張替えができないときは、霧吹きを活用してみましょう。障子紙に霧吹きを軽く吹きかけると、紙が伸びやすくなり、張替えが行いやすくなります。
障子紙の張替え時期は、2〜5年周期を目安にします。しかし、日当たりや障子紙自体の状態によっては、張替え時期を早めたほうがよい場合もあります。障子紙自体がたるんでいるときや、カビが生えている場合は、時期に関わらずなるべく早めに張替えましょう。
また、障子紙自体の種類によっても張替えの頻度が変わります。たとえば、パルプ障子紙であれば紫外線に弱く、黄ばみやすい傾向にあります。そのため、プラスチック障子紙や手すき和紙に比べて張替えの頻度が高くなります。
どのタイミングで障子紙を張替えたらよいか分からないという方は、来客の予定があるタイミングで張替えることをおすすめします。障子紙が破れていたり汚れていたりすると、来客に悪い印象を与える場合があるでしょう。
業者に障子紙の張替えを依頼する際は、ある程度の時間がかかることを想定しておかなければいけません。業者が障子紙の張替えを完了させるには、大体3〜4日かかります。また、施工前には見積もりを取るのが一般的であるため、より多くの時間を要します。
来客予定日が先の話であれば問題ないかもしれませんが、来客日が差し迫っている場合は張替えを別の日に改めるか、自分でもできそうか検討しましょう。
自分の手できれいに障子紙を張替えるには、正しい手順を把握しておくことが重要です。また、自分で障子紙を張替えるのが難しい方には、業者へ依頼する方法もあります。
ここでは、障子の張替え手順と業者に頼むメリットについて解説します。自分で張替える方法と業者に依頼するメリットを把握したうえで、どちらを選択するかを決めましょう。
業者に頼まずに自分で障子紙を張替える場合は、コストが抑えられるという大きなメリットがあります。ただし、順番や方法を間違えると仕上がりが悪くなってしまうため、次から述べる解説に沿って進めるようにしましょう。
組子や桟がない障子の裏側から障子紙を剥がしていきましょう。まずはのりを緩めるために、濡らした布やハケを使い、組子や桟に沿って少しずつ障子を湿らせます。数分放置したあとに、障子の下側から徐々に紙を剥がしていきます。
剝がしたあとに紙が残ってしまった場合は、濡らした布やスポンジできれいに取り除きましょう。古い紙が障子に残った状態にしてしまうと、新しい障子紙を貼った際に凹凸やシワができてしまいます。
古い障子紙を剥がし終えたら水気や汚れを雑巾で拭きとり、障子自体を乾かしましょう。
障子紙の張替え時に行う仮止めとは、セロハンテープやマスキングテープで新しい障子紙の1か所を上桟に貼ることです。仮止めを行うことで、障子紙を貼る際にずれにくくなります。
仮止めを行う際は、障子と障子紙を平行にするために、障子紙を貼る面を上にして障子を平らな場所に寝かせておきましょう。
新しい障子紙を貼る前に、のりを塗っていきましょう。初心者の方は、スティックタイプののりがおすすめです。ハケで塗る水溶きタイプののりを使用する場合は、叩くようにのりを塗っていきましょう。
のりは塗り忘れがないように慎重に塗らなければいけませんが、乾かないように手際よく塗る必要もあります。人によっては難しさを感じるポイントですが、のりの付き方によって障子紙の貼りやすさは変わってきます。最後まで丁寧に塗りましょう。
のりを塗り終えたら、障子紙のロールをテープで止めたところからゆっくり転がし、丁寧に上から押さえつけて貼っていきます。押さえつける際は、中心部から周囲にかけてシワが出ないように貼るのがポイントです。
接着できたあとは、障子紙用定規を使って、障子紙の余分な部分を四辺サイズに切り取りましょう。切り取る際に使うカッターナイフの刃を常に新しいものにしておくと、切れ味がよくなります。不要なのりが出てきたら、タオルで拭き取りましょう。
カットを終えたあとに仕上がった障子を見てみると、障子紙の一部にシワが生じている場合があります。この場合は、のりが乾いたことを確認したあと、裏側から障子紙全体に霧吹きで水を吹きかけましょう。障子紙が乾くころには、シワがある程度なくなり、きれいな仕上がりになります。
完成したら、仮止めしていたテープを忘れずに剥がしておきましょう。
業者に障子紙の張替えを頼むメリットは、何といっても自分の手間を省けることです。障子紙の張替えは単純な作業ではなく、丁寧なのり付けやシワの修復など、細かい作業の繰り返しです。料金は発生しますが、自信がない方は業者への依頼を検討してみてください。
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障子をお預かり後、通常は中2日・3日でお届けしております。お電話で気軽にお問い合わせください。
障子紙の張替えにはある程度の時間と手間が必要なため、すぐには取り掛かれない場合もあるでしょう。今回は、その際に役に立つ応急処置について解説します。障子の破損具合によって適した応急処置は異なるため、現状と照らし合わせながらご覧ください。
障子紙が破れた場合は、自力で補修できます。破れた範囲が小さければ、ネットや100円ショップで販売されている補修シールを活用しましょう。
大きい場合は、1マス単位に切り取った新しい障子紙を貼り付けます。この際、1マスのサイズよりもひと回り大きいサイズに切り取るようにしましょう。
今回は、障子紙の適切な張替え時期や方法について解説しました。障子紙は、2〜5年周期で梅雨の時期や来客予定前に張替えるのがおすすめです。破損している範囲が小さければ自力で修復できますが、範囲が大きい場合は業者に依頼することも検討しましょう。
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