2024-06-13
畳の張り替えなどのメンテナンスは、見た目だけではなく、快適に過ごすためにも定期的に行うことが必要です。畳の種類や畳表または畳裏など、素材の違いによって異なる特徴について、知らない人も多いのではないでしょうか。
自然素材であるい草、そして化学製品で作られた人工の畳とでは、価格はもちろん機能性が異なります。部屋のサイズやタイプ別のほか、雰囲気に合った畳を選ぶ際のポイントについてお伝えします。
国産と中国産のい草のほか、化学製品を使った畳があり、それぞれに特徴が異なります。
国産のい草は、弾力性や耐久性に優れ、高品質であるのが特徴です。金額は高めですが、長期間使用できるメリットがあります。
国内で、い草の生産量が最も多いのは熊本県です。ほかには福岡県や広島県産などもあり、それぞれ色調や光沢の違いがあります。高品質とされているい草の特徴は、長くて変色や傷がなく、太さが揃って茎の密度が詰まっているものです。
日本産の畳には、様々な機能や効能があり、自然に湿度調整されることも特徴的です。また、保温や断熱性があることにより、適温が保たれるようになっています。さらには、弾力性や吸音性もあり、い草の優しい香りの芳香性によってリラックス効果も期待できるでしょう。
国産よりも大幅に安い価格で購入できるのが、中国産のい草です。賃貸や集合住宅では、畳を交換する頻度が高い傾向にあります。また、小さな子どもがいる家庭では、頻繁に汚してしまう可能性もあるでしょう。
畳を張り替えする際に、なるべくリーズナブルにしたい場合には、中国産を利用するケースが多くあります。ただし、高品質な畳やグレードの違いもあるため、事前に種類や価格の確認をおすすめします。
自然素材であるい草のほかに、和紙やポリプロピレンなどの化学製品による畳表もあります。人工の畳である和紙畳の構造はい草と同じであり、見た目も通常の畳とあまり変わりません。
着色可能な素材のため、カラーバリエーションが豊富です。また、表面は樹脂によるコーティング加工がされており、撥水性があって褪色しにくいメリットがあります。そのため、水分を含んだ布巾でのお手入れが可能であり、ダニやカビ防止にも有効的です。
さらには、ささくれなどが起こらず、耐久性の高いことが特徴といえます。通常の畳よりも、メンテナンスが必要になるまで、長く使えるのがメリットです。また、品質が一定であり、バラツキがないことも特徴的でしょう。
畳床と同様に、畳床でも自然素材と化学素材とではメリットが異なります。種類による違いについて、お伝えします。
むかしながらの畳床である、わらを圧縮して縫い上げられている畳は、今では高級品となっています。い草と同様に、天然素材である調湿効果や断熱性、そして保温機能など高機能であることが特徴です。日本家屋のように、風通しのよい住宅に向いている床材といえるでしょう。
一方で、気密性の高い住宅の場合は、カビが発生しやすい可能性があります。そのため、こまめなお手入れや掃除が必要です。
上質なわらを使用している畳であれば、耐久性も高く重量感があります。さらには、吸音性と踏んだときの感触で違いがわかる弾力性が特徴です。
わら床の間に、断熱素材として使われているポリスチレンフォームを挟んでいるのが、サンドイッチ畳床です。湿気に強く、高性能住宅などの湿気がこもりやすい場所での利用に適している畳床です。
ポリスチレンフォームの素材は発泡スチロールなので、防水性が高い素材であることが特徴でしょう。そのため、湿気による劣化を防ぐ機能があり、ダニの発生率が低い素材でもあります。
稲わらよりも価格は安くなりますが、わらに似たような使い心地で、軽いことも特徴のひとつです。しかも、断熱性と耐久性にも優れているメリットがあります。コストを抑えつつ、品質も一定基準が保たれた畳を使いたい場合に選ばれることが多い畳床です。
建材畳床で使われる素材は、木質繊維から作られているインシュレンボードと、ポリスチレンフォームです。どちらも化学製品であるため、ダニが発生する可能性は低いといえます。
ただし、耐久性や調湿効果はあまり高くなく、やや固めの素材です。しかし、断熱性や吸音性が高いというメリットがあります。
また、稲わらとサンドイッチ畳床に比べて、価格の安さが特徴的です。そのため、コストを抑えたい場合に利用されることが多いでしょう。導入しやすい素材でもあるため、市場に出ている割合も高い畳床です。
畳の素材によって、機能はそれぞれ異なります。部屋の雰囲気などによっても異なるため、選ぶ際のポイントをお伝えします。
部屋のテイストに合わせた畳によって、雰囲気は異なります。和風な空間にしたい場合は、畳縁のあるものがおすすめです。また、個室の場合も縁付きの畳のほうが、部屋にマッチする可能性が高いでしょう。
縁の柄は、伝統的なものか現代風によっても、部屋の印象が大きく変わります。また、畳縁があることによって畳の角部分の劣化を防ぎ、見栄えをよくするメリットもあります。全体的な部屋の色合いなども考慮したうえで選ぶことをおすすめします。
一方で、モダンな雰囲気にしたいのであれば、縁なしの畳がよいでしょう。フローリングと繋がっている部屋で使うとモダンな印象になります。
関東と関西では家の造りが異なっていることや、明治時代以前の慣習の名残から、一畳のサイズが違います。たとえば、関西や中国・四国、九州地方で主に使われている畳は京間と呼ばれており、一畳あたり約1.82m2のサイズです。
一方で、関東一帯や東北地方の一部と北海道では江戸間と呼ばれるものがよく使われ、一畳あたり約1.55m2です。 このように、畳のサイズには多様性があるため、部屋に合う畳を選ぶには、プロに採寸してもらうことをおすすめします。
畳には、一般的な縁付きのもののほかにもさまざまな種類があります。たとえば、琉球畳は縁がなく正方形の畳です。琉球畳はタイルマットのように敷くこともできるため、モダンな雰囲気を演出できます。
また、和紙畳はい草ではなく和紙を使って作られる畳で、一般的な畳とは雰囲気も異なります。カラーが豊富なうえ、表面加工されているため、変色しにくいのもメリットでしょう。
畳の施工方法も部屋のテイストを左右します。多くの和室や小上がりで用いられる敷き込みタイプは、和の風情を強く感じられるでしょう。一方で、フローリングの部屋でマットのように置敷きするのもおしゃれです。半畳から一畳のサイズや縁のありなしなど、デザインも豊富です。
畳に使われている素材によって、機能はさまざまです。国産い草であれば、弾力性や耐久性に優れていることが特徴でしょう。また、自然素材を使用しているため、い草のよい香りがします。さらには、保温性と断熱性に秀でていること、湿度調整が可能なこともメリットとして挙げられます。
一方で、化学製品である和紙などを使った化学表の場合は、天然素材を使用していません。そのため、ダニやノミなどの発生を抑えられるメリットがあります。また、表面のコーティング加工により、撥水性があるため、濡れた布巾などでの拭き掃除も可能です。
畳の種類やデザインによって、部屋の雰囲気が異なります。また、素材によって価格や機能に違いがあるため、事前の確認が必要です。
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