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畳の上にフローリングを敷いても大丈夫?ダニ・カビのリスクは?

2024-07-04


畳の上にフローリングを敷く方法として、フローリングマットの利用が挙げられます。手軽に部屋の印象を変えられるほか、古くなった和室を活用できる手段としても有効です。

便利である一方、思いがけないトラブルが起こる可能性もあります。代表的なトラブルはダニやカビの発生ですが、防止策を知っておくことで回避できます。

今回は畳の上にフローリングを敷くメリットやデメリット、かかる費用、注意するポイントなどを紹介します。

畳の上にフローリングを敷くメリット

畳をフローリングに張り替える場合は、大がかりなリフォームが必要なのではと想像する方も多いでしょう。費用や施工期間を考慮すると、躊躇してしまいます。

しかし、フローリングマットであれば、リフォーム工事は不要です。マットを用いて畳の上にフローリングを敷くメリットは、大きく4つあります。

低価格で部屋の模様替えができる

フローリングマットは、床に置いてはめ込むだけで部屋の印象をガラリと変えられる優れものです。部屋の広さに合ったマットを敷くだけでよいので、専門的な工具を用いたDIY作業は必要ありません。自由にカットできる素材なら、手持ちのハサミやカッターで十分です。

種類やサイズによって価格は異なるものの、畳を剥がして業者にリフォームで依頼するより大幅にコストを抑えられます。また、マットは取り外しができて再利用可能なところも、低価格の秘訣です。

多くのバリエーションから選べる

フローリングマットは、カラーや板の柄などの種類が豊富です。床は住宅のなかでも広範囲を占める要素で、部屋の雰囲気づくりに影響を与えます。

部屋全体に統一感を出したい場合はもちろん、季節に合わせて春は明るいアイボリー、秋は濃いブラウンなど、気軽にイメージチェンジできるのもフローリングマットならではの特徴です。

マットや光沢のある質感などもバリエーションが豊かで、馴染みのある部屋に高級感をもたせられます。

賃貸物件でも使える

フローリングマットは、接着剤を使いません。床に置くだけで作業が完了するため、賃貸住宅でも問題なく使用可能です。

フローリングマットは裏面に滑り止め加工が施されており、撤去したあとも比較的きれいに仕上がります。リフォーム不可の賃貸住宅であっても、原状復帰がしやすいでしょう。

接着剤を使わないフローリングマットは、よほどの損傷がない限り何度でも繰り返し使えます。引っ越し先の和室を洋室に変えたいといった場合でも、フローリングマットがおすすめです。

掃除がしやすくなる

細かい凸凹のある畳と比べ、平らなフローリングは掃除がしやすくなります。たとえば、食べ物や飲み物をこぼしてしまった際は、畳の場合だと水拭きができません。しかし、フローリングであれば水拭きが可能です。

また、フローリングマットは最初から部屋のサイズにピッタリ合ったものを選ぶのもポイントです。段差やすき間ができてしまうとホコリなどが入りやすくなり、掃除に手間がかかります。

サッと拭き取るだけで掃除が済むケースがほとんどなので、部屋の清潔感をキープしやすくなるでしょう。

畳の上にフローリングを敷くデメリット

畳の上にフローリングを敷くメリットがある一方、対処しなくてはいけないデメリットも存在します。畳特有の性質から生じる問題をはじめ、見た目の雰囲気や衛生面など、考えられるトラブルはさまざまです。

メリットとして模様替えの手軽さや、リーズナブルな価格に軍配の上がったフローリングマットには、大きく4つのデメリットが挙げられます。

畳の風合いが損なわれる

和室の1番の魅力は、畳といっても過言ではありません。フローリングは本来洋室に使われる素材なので、床材を変えることで部屋に統一感がないように感じることもあるでしょう。

和室の畳にフローリングを敷く場合は、壁紙やふすま、押し入れの色味を加味して選ぶのがコツです。いざ畳の上にフローリングを敷いたものの、部屋の雰囲気に合わず泣く泣くリフォームが必要になる可能性があります。

フローリングマットの種類は多岐にわたるため、購入は慎重に検討してください。

ダニやカビが発生する可能性がある

畳には水分を吸収したり放湿したり、湿度を調整できる性質がありますが、フローリングマットを敷くことで湿気が溜まりやすくなります。湿度が高い場所は、カビを発生させやすい環境です。

また、畳に落ちている食べ物のカスやフケ、垢などはダニやカビにとって絶好のごちそうです。畳の上にフローリングを敷く際は、清潔な状態になっているかを入念に確認しましょう。

境目に段差が生じる

フローリングマットは、5mm程度の厚みがあります。数字で聞くと大したことないと感じるかもしれませんが、部屋の隅にはわずかな段差が生まれます。

少しの段差でもつまずく原因となり、とくに小さな子どもや高齢者は要注意です。さらに段差で生じる隙間からホコリやごみが入りやすくなり、掃除の負担となる可能性も高まります。

あらかじめサイズを正確に測っておけば、大きな段差は生まれません。ジャストサイズのマットを敷いて、衛生的かつ安全に仕上げてください。

質感が安っぽく感じられる

フローリングマットは、本物のフローリング材ではありません。あくまでフローリング風に木目をプリントした素材が多いため、質感が安っぽく感じることもあるでしょう。

質感にこだわりたい場合は、天然木使用のマットやはめ込みタイプのマットがおすすめです。美しい木の素材は高級感があり、天然木だからこそ得られる魅力があります。

はめ込みタイプは、接着剤や釘などの工具を使用せず施工できるほか、賃貸住宅の原状復帰にも対応可能です。カラーはダーク系を選ぶと、粗が目立ちません。

フローリングを敷く場合にかかる費用

フローリングを敷くには、畳の上にフローリングマットを敷く方法と畳を剥がしてフローリング施工を施す方法があります。

マットを使用する場合にかかる費用は、素材にもよりますが6畳あたりで約18,000円〜25,000円が相場 です。木目が印刷されたクッションフロアは6畳あたり約5,000円 から購入できます。工具が必要になる場合だと、6畳あたり約15,000円〜40,000円 となる計算です。

一方畳を剥がすリフォームにかかる費用は、一般的な複合フローリングを用いる場合、1畳あたり約15,000円〜35,000円が相場です。高価とされる無垢フローリングの場合は、1畳あたり約25,000円〜45,000円 と、フローリングの種類や修繕費によって大きく変動します。

ダニやカビを発生させないためには

畳の上にフローリングを敷くと湿気がこもりやすくなるため、何も対策をしないとカビやダニが発生するリスクが高まります。リフォームができない賃貸住宅だと対策は難しいイメージがありますが、賃貸でも対策は可能です。

発生する原因をしっかり把握すれば、ダニやカビによるトラブルを防げます。きれいな状態を保ちながら、和室から洋室への模様替えを楽しみましょう。

湿度と温度に気を付ける

湿度と温度の管理を徹底することがダニやカビの予防に効果的です。カビが活発に発生する目安は湿度が60%以上、温度が20℃〜30℃とされているため、下回る数値をキープしましょう。

湿度60%だと外に干した洗濯物はしっかり乾かないものの、人間は室内外問わず1年中過ごしやすい環境です。不快指数が高くない状態は、カビやダニにとっても過ごしやすくなっています。

対策として、エアコンをかけたり、除湿器や除湿剤を使ったりといった方法で湿度を下げることが可能です。湿度と温度を同時に管理しやすいのはエアコンの利用ですが、1日中管理すると光熱費はかさみます。家計と相談して適切な管理方法を決めましょう。

畳を清潔に保つ

ダニやカビの栄養分は、食べカスや髪の毛、フケ、垢です。フローリングを敷く畳にごみが残っていると、どんどん繁殖してしまいます。

ダニやカビを活発化させないためには、フローリングを敷く前に畳を清潔にしておくことが大切です。畳の表面に掃除機をかけることはもちろん、畳に触れるフローリングの裏面も同じように掃除しましょう。

ただし、水気のある場所にもカビは発生しやすいため、畳は水拭き厳禁です。必ず掃除機やほうき、乾いたマイクロファイバークロスなどを使って掃除を行いましょう。

畳を乾燥させてからマットを敷く

畳はイ草や樹脂といった植物の成分が含まれているため、水分を溜めやすい性質があります。畳の上にそのままフローリングを敷いてしまうと、いずれは湿気がたまってダニやカビの温床になりかねません。

効果的な方法は、除湿器や除湿剤を使って室内の空気を乾燥させることです。加えて乾いた雑巾やタオル、クロスなどで畳の表面を拭いてからフローリングを敷くと、カビの発生リスクを抑えられます。

また、フローリングを敷く作業を行う日にも注意が必要です。雨が降っている当日、あるいは前日に雨が降った場合は、別日に作業することを検討したほうがよいでしょう。

防カビ・防ダニシートを使用する

簡単な方法ですが、防カビ・防ダニシートを畳とフローリングの間に敷くことも有効な対策です。畳を清潔な状態にしてから、フローリングを敷く直前に対策しましょう。

防カビ・防ダニシートはホームセンターやWEB通販で購入可能です。ほかにも防カビスプレーといった商品もあるため、併用して活用することをおすすめします。ただし、防カビスプレーは半年に1度の頻度で畳に吹きかけることを忘れないよう注意しましょう。

定期的に換気する

湿度や温度の適切な調節や防カビ・防ダニシートの利用と合わせて、こまめな換気も継続する必要があります。部屋の掃除をしたあとや梅雨の時期などは、カビの胞子や湿気がたまりやすい時期です。

畳の上にフローリングを敷くと、基本的に敷きっぱなしの状態になります。フローリングマットの場合は、定期的にマットをめくって換気を行いましょう。

まとめ

フローリングマットの誕生で、和室の雰囲気を手軽に変えられるようになりました。しかしせっかく模様替えをしても、カビやダニが発生してしまうときれいなフローリングも台無しです。

カビやダニを防ぐには、適切なお手入れが欠かせません。防カビ・防ダニシートを活用する場合でも、畳の上にフローリングを敷く前は必ず掃除をして清潔な状態にしましょう。

また、畳は乾燥している状態がベストです。湿度と温度を適切に管理したり、換気をしたりすると湿気がたまる状態を回避できます。

お手入れを習慣化させることが難しい場合は、ゆたか畳で畳をメンテナンスするのもおすすめです。創業25年、古くなった畳も新品同様に戻すサービスを手がけており、業界最安値を誇っています。

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