2024-07-04
長年畳を使っていると、傷や汚れが生じます。そうなると、張り替えの一種として検討するのが表替えです。表替えは、新調するよりも費用を抑えられます。
しかし、畳すべてを表替えするとなると費用が大きくなるのではと心配される方もおおいでしょう。今回は、畳の表替えにかかる費用の目安や費用を抑える方法について解説します。表替えを行う前に、ぜひ参考にしてみてください。
畳の表替えは、1畳あたり5,000円〜20,000円 ほどが目安です。費用は、畳表や畳縁の質やデザインなどによって異なります。重視する点を決め、表替えの手配を始めていきましょう。
畳表や畳縁の質やデザインにこだわる場合は、高額になる可能性が高いです。一方、費用を抑えたい場合は、費用を抑える方法を随時実行していきましょう。
また、畳は戸建て用とマンション用でも分かれています。一般的には、マンション用の方が低価格です。畳を用いる家のタイプによって費用が変わることも、念頭に置いておきましょう。
畳の張り替えの種類は表替えも含め3種類あり、各張り替え方法は費用が異なります。
今回は、表替え以外の裏返しと新調の場合の費用を解説します。現在使用している畳の経過時間や劣化状況と照らし合わせながら、検討していきましょう。
裏返しは、既存の畳表を裏返したものを新たな畳表として張り替えることを指します。費用は、1畳あたり4,000円 が相場です。表替えや新調に比べて、手間や時間が最もかからないため、費用が抑えられます。
裏返しは、表面の擦り切れや色あせなど、畳表の奥部分にまで浸透していない問題に対応した張り替え方法です。新しい畳を使って2〜3年経過しており、傷や汚れが浅い場合は、裏返しを検討してみましょう。
5年以上経過している場合は、裏返しではなく、一般的には表替えや新調が推奨されます。
新調は、その名のとおり畳自体を新しくする方法です。相場は、1畳あたり15,000円〜35,000円ほど です。表替えと同様、畳の質やデザインによって金額は前後します。
新調するタイミングは、使用後15年以上が目安です。また、経過年数に限らず、明らかな劣化が確認できた場合も新調するサインとなります。
明らかな劣化とは、畳を踏んだときにギシギシ音が鳴る場合や家具を置いた際に凹みを目視できる場合などが該当します。ダニが気になる際も新調した方がよいでしょう。
畳の表替えは業者に依頼することが一般的であり、業者は主に3種類へ分けられます。今回は、各業者のメリットやデメリットを交えて紹介します。業者選びの参考にしてみてください。
畳専門店であれば、専門知識や扱う素材の種類が豊富なため、的確なアドバイスを受けやすいです。地元の畳専門店であれば、安心感を得られるでしょう。
しかし、ホームセンターやリフォーム会社に比べると、敷居が高いと感じる方も多いでしょう。畳専門店であれば、窓口となる担当者がいない場合や職人とのコミュニケーションがとりづらい場合があります。
また、ネットに掲載されている情報も、ホームセンターやリフォーム会社に比べると少ない傾向があり、店によっては事前に詳細を確認するのが難しいでしょう。そのため、不安が残ったまま依頼する流れになるリスクも考えられます。
ホームセンターでも、畳の表替えを請け負っている場合があります。名の知れたホームセンターであれば、気軽に依頼しやすいでしょう。また、ホームセンターでは接客が丁寧な場合もあるため、不明点も質問しやすいです。
ただし、実際の表替え作業はホームセンターではなく、近隣の畳専門店へ依頼することが多いです。そのため、畳専門店へ直接依頼するよりも多くの時間が発生します。要望がなかなか伝えづらいこともあるでしょう。
費用面でも、搬入や重たい家具を運ぶ際の運搬料として追加料金がかかる場合があります。そのため、ホームセンターに畳の表替えを依頼する際は、追加料金が原因で全体の料金が高額になる可能性を想定しておきましょう。
リフォーム会社では、畳縁がカラフルなものや琉球畳など、デザイン性のある畳にも対応していることが多いです。また、リフォーム会社であるため、部屋全体の雰囲気にもマッチした畳の提案がもらえることもあります。
しかし、リフォーム会社への依頼は費用が高くなりやすいです。とくに、デザイン性のある畳の表替えを依頼する場合は、確実に費用が高くなります。費用を抑えたい場合は、リフォーム会社への依頼はあまりおすすめできません。
畳の表替えは、DIYと業者の2種類で対応できますが、基本的には業者へ依頼するのがおすすめです。しかし、DIYで行う場合でもメリットが存在します。そのため、両者のメリット・デメリットを比較しながら、どちらにするかを選びましょう。
畳の表替えは、DIYで対応できる場合があります。ここでは、畳の表替えをDIYで行うメリット・デメリットを紹介します。DIYで行う際は、安全面に十分注意しましょう。
自分で畳の表替えをすることで、業者に依頼するよりも費用を抑えられます。タイミングも自分で決められるため、時間も有効活用できます。
また、色やデザインも自分で決められるため、好みの畳へと実現可能です。畳の表替えがきれいに仕上がった場合、達成感も味わえます。
まず挙げられるデメリットは、畳の表替え自体の難易度が高いという点です。畳の表替えは、とくに寸法が重要であり、少し手順を間違えてしまうと寸法が合わず、仕上がりが悪くなる可能性があります。そうなると、いままで使えた畳が使えなくなり、新調する費用が発生することで、余計な出費が出てきてしまいます。
また、自分で畳の表替えを行うには、素人の場合は多くの時間と手間が必要です。畳1枚あたり10〜30kgほどの重さがあるため、作業には体力が必要となり、ケガをするおそれもあります。
さらに、畳の表替えに使う道具や材料は市販で気軽に購入できないことが多く、調達にも手間と時間が必要です。畳の表替えはDIYではなく、業者へ依頼しましょう。
前述したとおり、畳の表替えは、基本的に業者へ依頼することをおすすめします。費用面はDIYよりも高額ですが、所要時間や安全性を考えると、業者へ依頼する方がメリットが大きいです。業者に依頼するメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
業者に畳の表替えを依頼することで、仕上がりがきれいになります。DIYで行うと、寸法が合わなかったり、畳表を張る際にシワができたりすることがあります。業者に依頼すると、寸法が狂うことやシワが発生する心配がなく、満足のいく仕上がりになるでしょう。
また、業者に依頼することにより、短時間で表替えが完了します。畳1枚あたり40分ほどで仕上がるため、依頼するタイミングや畳の枚数によっては当日中に完了することも可能です。
安全性も業者であれば作業が手馴れているため、重い畳でも安全を確保して扱えます。DIYの場合のように、ケガをするリスクがありません。
業者に畳の表替えを依頼する場合は、基本的にDIYより費用がかかります。オプションをつけると、さらに高額になるでしょう。
また、畳の表替えを自分以外の人に依頼するということになるため、質問しにくい業者であれば不明点を確認できないまま依頼してしまう場合もあるでしょう。その場合は、イメージと仕上がりにギャップが生じ、満足できない場合もあります。
金額が安い場合は、仕上がりのほかに、耐久性にも満足がいかない場合が考えられます。よい業者を選ぶには、事前に口コミを確認しておくことが重要です。しかし、なかにはネット上に口コミがあまり記載されていない業者もあるため、注意しましょう。
表替えの費用を安くする方法を5つ紹介します。より安くするには、複数の方法を組み合わせて実践するのがおすすめです。ただし、賃貸の場合はできることが限られる場合があるため、注意しましょう。
数ある業者のなかには、費用の安さを強みにしている業者があります。業者が対応している地域にお住まいの場所が含まれている場合は、安さを強みとしている業者をまず検討しましょう。
ただし、安さのみで業者を判断するのではなく、口コミや評判、よい業者かも調べながら判断することが重要です。業者の判断方法は、畳屋の協同組合への加盟・一級畳製作技能士の保有・全日畳品質管理責任者の保有などがあるかで見極めましょう。
また、表替えの金額よりもキャンセル料が高い場合や、低品質ない草を使っている場合もあります。とくに、低品質ない草である場合は、耐久性に欠け、再度畳のメンテナンスが必要になる可能性が出てきます。
依頼する前にキャンセル料について確認したり、サンプルの提示を求めたりするなどで、依頼前は慎重に判断しましょう。
畳の表替えにおすすめなのは、閑散期である2月です。12月やお盆休みは繁忙期であるため、なるべく表替えの依頼は避けましょう。追加料金が発生したり、予約自体がとれなかったりする場合があります。
また、転入・転出が増える3月も繁忙期となります。春に表替えを行いたい場合は、4月や5月に依頼するのがおすすめです。
複数の業者から見積もりを取ることで相場が分かり、費用の内訳を比較できます。内訳を比較する際は、業者に質問しながら、本当に必要な費用かを見極めましょう。
追加費用が発生しないかも、重要なポイントです。家具の運搬や交通費として、別途追加費用を請求される場合があります。
また、複数の業者から見積もりを取ることで、アフターサービスも合わせて比較できます。安さ重視で判断するのもよいですが、アフターサービスの内容次第で総合的に判断するのもよいでしょう。
畳の状態や使用期間次第で、表替えではなく裏返しで済む場合があります。裏返しの方が相場が安いため、傷や汚れが浅い場合は裏返しも検討してみましょう。
ただし、独断で判断するのではなく、必ず業者と相談しながら裏返しでも問題なのかを判断する必要があります。裏返しを選択する場合は、数年後に表替えや新調が必要になることも念頭に置いておきましょう。
賃貸物件の場合は、費用の負担が大家になる場合と借主になる場合の2パターンが考えられます。どちらのパターンになるかは、大家への相談や賃貸契約書の確認のうえ、判断していきましょう。仮に、賃貸契約書に「借主負担となる」と記載があったとしても、すぐに業者を手配せず、まずは大家に相談するようにしましょう。
大家の負担となるのは、経年劣化や入居時・退去時の場合です。一方、借主の負担となるのは、故意に破損させた場合や劣化が深刻である場合などです。賃貸契約書に記載されている内容をもとに、大家と相談しながら決めていきましょう。
大家と話し合った結果、借主負担となった場合は、業者を選定し見積もりをとりましょう。業者選定の際は、指定業者が存在する場合があるため、業者自体が指定かを事前に確認する必要があります。自由に業者を選定できる場合は、大家に紹介してもらうか、自分で探しましょう。
業者に複数の候補が挙がったら、各社に見積もりをとり、比較します。追加費用の有無やアフターサービスの内容などを、重点的に確認しましょう。
畳の表替え自体、頻繁に行わないことであるため、不明点が多く出てくることでしょう。今回は、よくある3つの質問を紹介します。現時点での畳の状態をふまえながら、表替えの準備を進めていきましょう。
畳の表替えを行うタイミングは、張り替え後5年〜10年、裏返し後であれば3〜5年後が一般的です。しかし、畳の状態次第では早めに行ったほうがよい場合もあります。現時点での畳の状態をもとに、表替えをすべきかを判断しましょう。
畳の状態を見る際は、色味・手触り・傷や擦れの有無・凹みなどを確認しましょう。高級な畳ほどい草が密集しているため、耐久性が優れています。そのため、いま使用している畳自体の金額や素材なども参考にしてみましょう。
また、高級な畳へ張り替えたとしても、普段の手入れを怠っていては表替えの時期も早まってしまいます。なるべく長時間同じ畳を使いたい場合は、普段の手入れも入念に行っておきましょう。
注意点は、主に2点挙げられます。1つ目は安さのみで畳を選ばないということです。
費用を抑えたい場合は、安い畳を選択しがちです。しかし、安い畳を選ぶ場合は、質まできちんと確認しましょう。
安い畳は、使っているうちに変色や色ムラが起こりやすく、傷口も広がりやすいです。よって、最終的には張り替えの頻度が上がり、高級な畳へ張り替える場合と総額があまり変わらないという事態になる可能性があります。
ある程度の質があるかを見極めるには、JIS2等品の畳であるかがポイントとなります。安さのみで畳を選ばないようにしましょう。
2つ目は、畳を購入した際の業者と表替えの業者は同じ業者にするという点です。畳を購入する際は、畳の張り替えまでをセットにして販売される場合があります。その場合は、同じ業者を選ぶのが無難です。
張り替えのみを別の業者にしてしまうと、費用がより発生してしまうことがあります。張り替えたい畳を取り扱っていない業者であれば、一度取り寄せてもらえないか相談してみましょう。
先ほど、畳を購入した業者へ表替えも依頼するように紹介しましたが、そうはいかない場合もあるはずです。その際はなにを重要視するかによって、業者を選びましょう。
主に重要視すべき点は、質・価格・納期です。まず、質を重要視する場合は実績を確認しましょう。
とくに、官公庁や地方自治体などに納めている場合は大きな判断材料となります。しかし、官公庁や地方自治体への実績がある企業は少ないため、なかなか見つけるのが難しいかもしれません。
価格や納期を重要視する場合は、全国展開している店舗がおすすめです。しかし、ホームセンターのように作業を外注している場合は、納期が長くなる可能性があります。
ほかにも、接客態度を重要視する場合は、担当者とのコミュニケーションをもとに判断するとよいでしょう。複数の業者から見積もりをとる際の様子を、判断材料にしましょう。
今回は、畳の表替えにかかる費用の目安や費用を抑える方法について解説しました。畳の表替えにかかる費用は、1畳あたり5,000円〜15,000円ほどが目安です。安さを強みしている企業や閑散期を狙うなどで、費用を抑える工夫をしましょう。
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