2024-07-10
「襖の取っ手はどのように交換すればいいのかわからない」このような悩みを持つ方は多いでしょう。襖の取っ手は、安いものであればプラスチックでできたもの、高いものでは金や銀といったさまざまな種類があります。
しかし気になるものを見つけたとしても、どのように交換すればよいのかわからないとお悩みの方に、本記事では襖の取っ手を交換する方法についてご紹介します。交換前の準備から取っ手の種類まで幅広く解説するので、ぜひ参考にしてください。
襖の取っ手とは、襖を開けたり閉めたりする際に手をかける窪みの部分のことです。取っ手がついていないと直接襖紙を触らなければいけないため、手垢によって襖紙が汚れてしまう可能性もあります。
また取っ手の役割は襖紙を汚れから守るだけでなく、彩りを与える役割も兼ね備えています。昔は風景や美しい模様を描いているデザインが一般的で、取っ手自体も襖全体を引き締めるようなものが多い傾向でした。
しかし最近の襖は絵画のようなデザインよりも、シンプルなものが好まれています。取っ手に個性的なデザインやアクセントを加えることにより、個性的な仕上がりにする方も増加傾向 です。
そのため、取っ手は襖の汚れを防ぐだけでなく、見た目の彩りを左右する重要なパーツとなっています。ここでは取っ手の種類には、どのようなものがあるのか解説します。
木字引手は、黒檀や桑から作られる取っ手の一種です。特殊なものであれば、楓や桜などの木や竹で作られるものもあります。
また木字引手の中でも素材本来の魅力を活かした生地ものと、木製の取っ手を加工して塗装されたものの2種類があり、生地ものは角の塵落としによく使われる桑や黒柿、黒檀などがあります。さらに職人が手作りしたものであれば、とても高額なものとなるでしょう。
金や銀、銅や真鍮を使って作られた金物引手は、光沢感が特徴です。 近年では、アルミと鉄を組み合わせたものや、プラスチックで作られたものなど、さまざまな種類の取っ手が販売されています。
そのなかでも銅は柔軟性があり、加工や色仕上げするなかで細かな調整ができるため、仕上がりも美しく高級品などに用いられます。
大量生産が可能な素材のものであれば、比較的手軽な価格で購入ができるでしょう。一方、大量生産で購入しやすくなっているとともに技術を持つ職人が減少しているという背景もあります。
引手自体は、既製品だけでも1,000種類を超えるデザインのものがあるといわれており、プラスチックでできているものや陶磁器、伊万里焼でできたものなど種類の豊富さが特徴です。
また引き手の形状もさまざまで、丸型や角形以外にも楕円形型など個性的な形状のものも豊富にあります。とくに丸型のものの場合、シンプルな形状の「寸ろく」や飾りのついた「座もの」といった種類もあります。
角形であればホコリがたまらないよう設計された「チリ落とし」という形状のものもあるため、自分の部屋の雰囲気に合うものを選びやすいでしょう。
襖の取っ手を交換する前に、以下のポイントをチェックしておきましょう。
● 取っ手のデザインの種類
● 取っ手のデザインの材質
● 取っ手の大きさ
● 取っ手の金額
これらについて、順番に解説します。
取っ手のデザインは、およそ1,000種類 を超える種類の豊富さが特徴です。一般的には丸型のものが多いものの、それ以外にも折松葉型や七宝型など、神社仏閣などにも使われる形状もあります。
引き手の周りは「座」と呼ばれ、座がついた引手のことを「座もの」といいます。座の形に関しても丸型や角型などさまざまな種類があるため、自分好みのものを選びやすいでしょう。透かし入りなどを選べばおしゃれな雰囲気に仕上がります。
部屋のインテリアや家具に合わせて選ぶのもおすすめです。商品によってデザイン性が高いものもあるため、取っ手の形と組み合わせて選ぶのもよいでしょう。
取っ手の材質は「木字引手」と「金物引手」の2種類です。木字引手の中でも木目そのものを生かしたものと塗装されたものの2種類があり、黒檀や桑でできたものが一般的です。しかし近年ではプラスチックや陶器などで作られているものもあります。
基本的には機械で作られているものが多く流通しているため、手頃な価格で購入できますが、高級品の場合職人の手によって一つひとつ手作りしているものが多いため、高額になることが多い傾向です。金物引手は、金や銀、銅などの金属を使用しているのが特徴です。
これらの金属はさらにさまざまな色仕上げが施され、取っ手として仕上げられます。色仕上げの種類にもさまざまな方法があるのが特徴です。
松の鉋屑を燃やして出た煙に燻べて、すすとヤニを付着させて黒く染め上げる「くすべ」や、金属をじっくりと溶かし、オレンジ色やからし色に仕上げる「煮込み」があります。
さらに、取っ手部分に煮溶かし赤土をつけて炭火で炙る工程を20回続け鉄錆色にする「錆づけ」なども高級品の取っ手に使われる技法です。ほかにも金銀など、金属によってはメッキ仕上げが施されているものもあります。
取っ手の大きさは大・中・小の3種類です。引手の寸法は引手の底の形によって決められます。部屋の襖には大、天袋や地袋には中が使われます。
また、このほかにも相中や大大、特大サイズなどもあり丸型や角型によって寸法が異なるため、交換前にしっかりとチェックしておきましょう。
取っ手の金額は仕上げ方によって異なります。大量生産されているプラスチックやメッキ仕上げのものは数百円からと手頃な価格で購入できますが、銅を煙で燻して色付けする「くすべ」や、銅や真鍮などを液体で煮込み続ける「煮込み」は職人でしか行えません。
そのため価格も高額になる傾向があり、数千円からが相場となっています。また、高級な材質なものや、錆づけといった特定の加工が施されているものであればひとつで数万円になるものもあります。
このように、材質や仕上げ方によって価格が大きく変わってくるため、自分の予算に合わせて選ぶようにしましょう。
襖の取っ手の交換は、業者に依頼するのも可能ですが、自分でも交換が可能です。また修理や張り替え、模様替えは引手の交換が必要となります。ここでは、自分で交換する場合の交換方法について解説します。交換する前には、引手の大きさを確認しておきましょう。
引手は襖紙に穴を開けて、穴にはめ込む形で取り付けられるため、同じサイズのものを購入する必要があるからです。また、交換時にはマイナスドライバーやニッパー、金づちが必要となるため、合わせて準備しておきましょう。
まず引き手の下にマイナスドライバーを差し込み、引手と柄の下に撓りや消しゴムなど滑り止めとなるようなものを差し込みます。差し込んだら滑り止めを軸にてこの原理で引手を持ち上げましょう。マイナスドライバー使用後の引手は使用不可となります。
そのまま使用してしまうと、錆や汚れが引き手の周りに滲んできます。また、木やプラスチックで作られている引手は接着剤で固定しており、外す際に壊れやすいので注意しましょう。引手を持ち上げたらニッパーを使って引手の釘を抜きます。
抜いたら引手を外し、新しいものと交換します。そして再び釘をはめ込み元の位置に戻せば交換は完了です。自分でも引手の交換は可能ですが、交換が難しい方や不安な方は専門家にお願いするのもよいでしょう。
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ここからは、襖の取っ手を交換する際によくある質問をご紹介します。これから襖の取っ手を交換したい方や検討している方はぜひ参考にしてください。
襖の取っ手を交換するタイミングは、襖紙を張り替えるときに一緒に行うのがおすすめです。取っ手は劣化がわかりにくく、いつの間にかカビや錆が発生している可能性もあります。
また、取っ手が古いまま襖紙を変えてしまうと、新しい襖紙を汚したり、あまり長期的に使えなかったりする原因にもなります。
さらに新しい襖紙をつけた後取っ手のみを交換しようとすると、取り外す際に誤って襖紙を傷つけ破いてしまう可能性があるため、襖紙と合わせて交換すると襖紙にもあまり影響なくよいでしょう。
襖の取っ手の相場は材質や加工方法によって異なります。プラスチックやメッキ使用のものであれば400円〜700円程 と手頃な価格で購入できるでしょう。
一方で、職人によって手作りされた取っ手などに関しては数千円〜数万円と高い傾向にあります。取っ手の種類は幅広いため、自分の好みのデザインや予算によってぴったりのものを選ぶようにするのがおすすめです。
襖の取っ手はデザインだけでおよそ1,000種類あり加工方法や材質によって値段が異なります。また、取り付けたい襖のサイズによっても大きさが変わってくるため、取り付ける場所に合わせてしっかりと大きさなどを確認しておくのが大切です。
取っ手の交換は自分だけでも取り付けられます。その際、マイナスドライバーやニッパーなどが必要となるため、準備してから行うとスムーズに取り付けが行えるでしょう。無効感が難しい方や不安な方は業者に頼むのもおすすめです。
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