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畳を掃除する際に注意すべきこと!掃除方法や日々のお手入れ方法は?

2022-06-17


畳は吸湿性、クッション性、防音性、リラックス効果、抗菌効果などさまざまなメリットがある反面、掃除や、お手入れを怠ると劣化を早めてしまいます。また、状況によってはカビやダニの発生リスクがあるため、適切な対処が必要です。

この記事では、畳を掃除する際に注意すべきことや、掃除・お手入れの方法を解説しています。

飲み物をこぼした、カビが生えたといった、シチュエーションごとの対処法も解説しているため、ぜひ参考にしてください。

畳を掃除する際の注意点

ここでは、畳を掃除する際の注意点について解説します。

強く擦らない

畳の表面は、天然素材のい草を編み込んで作られているため、強く擦ると傷がついてしまいます。

畳が傷つくと見た目が悪くなるだけではなく、ゴミが奥深くに侵入するきっかけを作ってしまいます。カビが落ちづらい時は強く擦るのではなく、優しく繰り返し拭くようにしましょう。

畳は凹凸があるため、掃除機よりも箒の方がゴミを掃きやすいです。掃除機で掃除をする場合は、畳モードがあると畳へのダメージを抑えられます。

フローリングでよく使われる粘着シートは、凸凹の畳の汚れを拭くには向かず、い草を傷つける恐れがあるため、使用はおすすめできません。

また、畳は湿気に弱く、カビ・ダニの原因になるため、濡れ雑巾は固く絞ってから使った方が良いです。その後、キッチンペーパーや、乾いた布で水分を拭き取りましょう。

畳の目に逆らわない

畳の目に逆らって掃除をすると、畳を傷つけてしまう原因になります。力を込めず、畳の目に沿って掃くように意識しましょう。ロボット掃除機は進行方向が一定ではなく、コントロールできないため、畳の掃除には向きません。

畳を傷つけず掃除するには、箒か掃除機、雑巾といった人の手で行うのがおすすめです。

カビ取り剤や漂白剤は使用しない

カビ取り剤や漂白剤など、強力な薬剤は畳に向きません。変色の原因になってしまうからです。

クエン酸、塩を使っても汚れに効果がなく、今すぐに汚れを落としたい場合は、漂白剤を薄めて使用しましょう。畳は湿気に弱いため、その後は乾いたキッチンペーパーや布で水気を拭き取る必要があります。

重曹は使用しない

重曹は油汚れや皮脂汚れを落としやすくする、掃除に役立つアイテムですが、畳の掃除には向きません。い草はアルカリ性の重曹と相性が悪く、黒ずみの原因になります。

同様に炭酸ソーダもアルカリ性であるため、畳の使用は避けましょう。汚れ落としに使うのであれば、塩やクエン酸がおすすめです。

畳の正しい掃除方法

ここでは、畳の正しい掃除方法を解説します。飲み物をこぼした時や、カビやダニが発生した時、といったシチュエーション別の掃除方法を解説しているため、ぜひ参考にしてください。

飲み物をこぼしてしまった

お茶や水のような飲み物をこぼしてしまった時は、まず乾いた布やキッチンペーパーで、水気を拭き取りましょう。

強く擦ると、畳の奥まで水分が侵入してしまうため、あくまで優しく拭き取らなければなりません。水気を拭き取ったら、その箇所は固く絞った雑巾や乾拭きといった通常のお手入れに戻しましょう。

着色料の強い液体をこぼしてしまった

醤油やジュースのような、着色料の強い液体をこぼした場合は、飲み物をこぼした時と同じように、まずは水気を拭き取ります。ただしそのままではシミになってしまうため、塩や薄めたお酢でシミ抜きをする必要があります。

塩をシミのある箇所に振りかけて、汚れと残った水気を吸収させ、歯ブラシを使って汚れを掻き出しましょう。その際も、力強く擦ると逆効果なので、優しく擦ることを忘れないようにしましょう。

畳にカビが生えてしまった

カビは温度が高く、湿気の多いところに発生する菌です。

ホコリや髪の毛、食べこぼしを養分に繁殖するため、掃除の行き届かない場所はとくに発生リスクが高まります。カビは胞子状に拡散するため、雑に拭き取ってしまうと、新たなカビの発生を誘発してしまいます。掃除の前に、まずは窓を開けて換気をして、胞子が外へ流れ出るようにしましょう。

軽度のカビであれば、乾拭きで十分ですが、カビが広範囲に広がっている場合は、水拭きやアルコール(エタノール)スプレーをかけてカビを拭き取らなければなりません。最後は必ず乾拭きをして水気を吸い取ることを忘れないようにしましょう。

畳にダニが発生してしまった

カビが生えるような温度・湿度の高い場所は、ダニが発生する可能性もあります。カビ同様、髪の毛や食べこぼし、皮脂をエサにして繁殖するため、普段のお手入れが重要になります。もしも、ダニの発生が見られたら、天日干しするのがおすすめです。ダニは日光と乾燥に弱く、カビの除去にも効果があります。
また、布団乾燥機を用いる方法も効果的です。ダニは55℃〜60℃で10分以内にほとんど死滅し、カビも50℃以上の環境では10秒以内で死滅するため、高い効果があります。

畳の日々のお手入れ方法

ここでは、畳の日々のお手入れ方法を解説します。ダニ・カビの発生リスクを抑えるだけでなく、畳を長持ちさせるためにも、定期的なお手入れが重要です。

畳の上に重い物を置かないようにする

畳の上に、タンスや本棚といった重いものを置かないようにしましょう。

畳が凹んでしまいその部分が傷つき、劣化を早める原因になります。とくにテーブルやピアノといった脚のあるものは、重量がその箇所に集中するため、板やクッションを挟むと凹みを予防できます。

また、畳の上に布団を敷いて寝る際は、布団を敷いたままにしてはいけません。人間は寝ている間にコップ1杯(200ml)の汗をかくと言われています。布団に染み込んだ汗を、畳が吸湿してしまい、カビ・ダニの発生リスクを高めます。

布団は定期的に天日干しをするか、布団乾燥機を使用して、湿気を溜め込まないように注意しましょう。

定期的に空気の入れ替えをする

畳の表面に使われるい草には、調湿効果があります。夏は湿気を吸収して、冬は含んだ水分を放出するため、部屋を快適に保つ効果があるのです。しかしそうした特性から、新品の畳ほど湿気を吸収しやすく、カビ・ダニ発生のリスクを高めてしまうため、天気の良い日は定期的に空気の入れ替えをして、湿度が高くならないよう注意しましょう。

雨が降り、外の湿度が高い場合は、エアコンの除湿機能を用いると効果的です。

同サイズのゴザや敷物でカバーする

畳の上に傷や汚れを作りたくない場合は、畳の部分を覆えるサイズのゴザや敷物でカバーするのがおすすめです。抗菌・防虫加工のついたものを選ぶと、畳のカビ・ダニ発生リスクを抑えられます。

敷いたまま放置するのではなく、定期的な換気と敷物を干す習慣をつけると畳が長持ちします。

まとめ

畳を掃除する際は、大原則として、畳の目に沿うことを覚えておきましょう。畳の表面は凸凹な形状なため、掃除機よりも箒の方がゴミを掃きやすくなります。ロボット掃除機や粘着シートは畳を傷つけやすいので、使わない方がよいです。

畳は湿気に弱く、湿度が高いとカビやダニが繁殖する原因になるため、定期的に換気をしましょう。こまめに掃除をして、ホコリや髪の毛、食べこぼしがない状態にしておくと、カビ・ダニの発生リスクを下げられるので、ぜひ試してみてください。

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