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畳に虫が発生する原因・虫の種類・対策法を紹介

2022-08-08


畳の掃除やメンテナンスを怠ると、虫が発生することがあります。
畳は虫が発生しやすい環境でもあるため、対策をしっかりとすることが大切です。

そこで今回は、畳になぜ虫が発生するのか、発生する虫の種類、対策法などを紹介します。この記事を参考に虫を撃退しましょう。

畳に虫が発生する原因

虫は外から入り込んで室内で繁殖していきます。畳から虫が湧いてくるということはありません。

では畳に虫が発生してしまう理由とは、どのような原因があるのでしょうか。

一般的な原因は、畳についたお菓子や食べ物を放置している場合です。

そのほか、ほこりやゴミが部屋の中に溜まっている、畳の上にカーペットや布団を置きっぱなしにしているなども挙げられます。食べこぼした食品のカスやほこりはダニなどが好む環境です。カーペットや布団を敷いたままだと通気性が悪く虫が発生しやすくなります。

ペットや風通しが悪い部屋も要注意

犬や猫などのペットが外に出ると、体に虫をつけてくることがあります。

外から帰ってきてそのまま室内で毛づくろいをしたり走り回ったりすると、虫が落ちて畳に住み着きます。ほかにも風通しが悪い部屋は、湿気が多く虫が繁殖しやすい環境のため、注意が必要です。

畳に発生する虫の種類

ここからは畳に発生する虫の種類を紹介します。

刺されても影響のない虫がほとんどですが、なかには人間に影響を及ぼす虫もいるため注意してください。虫の種類と特徴を覚えておきましょう。

アリガタバチ

アリガタバチは、ハチの仲間ですがアリに形が似ているためアリガタバチと呼ばれています。お尻がとがった茶色い虫と覚えておきましょう。

シバンムシの幼虫に寄生して繁殖する虫で、オスは毒針をもっていませんが、メスは毒針をもっていて人を刺します。

刺された場合は、強い痛みを感じます。2週間程度腫れや水ぶくれがひかないため、注意が必要です。アリガタバチは7〜9月頃に繁殖するため、侵入しないよう対策をしておきましょう。

カツオブシムシ

カツオブシムシは衣類の繊維を好んで食べる害虫です。

普段は菊やマーガレットなどの花に生息していますが、人の体にはりつき室内へ侵入します。畳を好んで食べることはありませんが、衣類が多いクローゼットやタンスに入り込むため、畳で発見される虫の種類です。

人体に影響はない虫ですが、衣類を食べてしまうため対策をしておきたいものです。また湿気を好むため、畳の裏側に多く生息しています。部屋のほこりも餌として食べるため、カツオブシムシを増やさないためには、こまめな掃除が重要です。

ケナガコナダニ

ケナガコナダニとは、全長0.2㎜〜0.5㎜で乳白色のダニです。広範囲の食品や畳から大量発生することがあります。湿度が75%を超える高温多湿の時期(7月〜10月)には、多く発生するため注意してください。

人を刺すことはありませんが、死骸や糞でアレルギーの原因になるといわれています。

また人に害を及ぼすツメダニは、ケナガコナダニを捕食します。ツメダニを増やさないためにもケナガコナダニを駆除しておきましょう。

シバンムシ

シバンムシは食品や畳、ドライフラワー、タバコなどのあらゆるものを餌にして繁殖します。体の形は丸く、茶色または赤褐色の色をしています。人の肌を刺したり噛みついたりということはなく、人体には無害です。

しかし、シバンムシの幼虫にアリガタバチが寄生する場合があります。

アリガタバチに刺されると、水ぶくれや肌の腫れ、痛みなどを引き起こします。二次被害に合わないようにシバンムシを発見したら、駆除がおすすめです。

チャタテムシ

チャタテムシは、シロアリに似ている体長1㎜ほどの小さな虫です。日本ではほとんどの家にチャタテムシが生息しています。とくに、畳のある和室や古本が収納されている本棚に多く住み着いています。

チャタテムシ自体は、人を刺したり噛んだりすることはありません。しかし、繁殖するとアレルギーの原因となり、ほかの害虫を呼び寄せるなどの被害を及ぼします。

とくに人を刺すツメダニはチャタテムシを好んで食べるため、見つけたら駆除しておきましょう。

ツメダニ

ツメダニは、梅雨時季から秋口にかけての6~9月ごろに多く発生します。
ツメダニに刺されると、痒みや疹がでます。人によって症状は異なりますが、2日〜3日程度痒みが続きます。

発生源となる畳やカーペットに湿気を溜めないことが大切です。ツメダニを増やさないためには、部屋の換気や掃除を心がけましょう。

掃除機をかけるときは、畳の目に沿って1平方メートルあたりにつき20秒を目安にかけると効果的です。

ヤマトシミ

ヤマトシミは、銀色に光っている虫です。知名度は低いですが、畳の部屋やお風呂場、本棚など湿気の多い場所に出現します。

人体への影響はありませんが、見た目が気持ち悪く動きも素早いため発見してしまうと嫌悪感に包まれます。

体長は8mm〜10mm程度で、ティッシュで掴むと銀色の粉をまき散らします。ヤマトシミは畳を食べるなどの被害もなく人体にも影響はないですが、見た目が特徴的で不快感を覚える人も多いため、見つけたら早めに駆除しておきましょう。

畳に発生する虫の対策方法

人体に影響がある虫も、影響のない虫も発見してしまうと気持ちが悪いものです。

ここからは、発生する前にできる対策法をお伝えします。発見して嫌な思いをする前に実践してみましょう。

部屋の湿度を低く保つ

部屋の湿度を低く保つことは大切です。湿度は60%以上にならないように調整してください。湿気が多いと感じたら、サーキュレーターやエアコンの除湿機能を使い湿気を飛ばす方法がおすすめです。

部屋の湿度が60%を超えるとダニが発生しやすい環境になり、80%を超えるとチャタテムシが繁殖しやすい環境になります。湿度計を使いこまめにチェックしたり、畳を定期的に乾燥させたりすると虫の繁殖が抑えられます。

丁寧かつこまめな掃除を心掛ける

畳にダニなどの虫を繁殖させないためには、こまめに掃除をすることが重要です。掃除をするときは、畳の目に沿って丁寧にかけていきましょう。畳1枚につき1分以上掃除機をあてると、より効果的です。

掃除機は紙パックタイプを使うと衛生的です。ダニや虫の死骸を吸い取ったあとに、そのまま捨てられます。吸い取ったほこりやゴミを放置しておくと、アレルギーの原因になります。掃除をしたら紙パックを捨てることを心がけましょう。

防虫シートを使用する

畳の下に敷く防虫シートはおすすめです。畳に発生する虫の多くは裏側や下側に潜んでいます。防虫シートを畳の下に敷くだけで、虫やダニ、カビの発生を抑えられます。畳を一度上げてから敷き込むので大変ですが、効果は半永久的に持続します。

防虫シートは、ホームセンターやネット通販でも購入が可能です。サイズを確認して購入するのがおすすめですが、サイズが合わないときは切って使用するタイプも販売されています。こまめに掃除をする時間がない方は、防虫シートで対策をしてください。

殺虫剤を使用する

殺虫剤を使用して対策する方法もおすすめです。殺虫成分のある煙を焚いて部屋ごと殺虫するタイプや、畳に差し込んでスプレーするタイプがあります。部屋全体に殺虫成分がいきわたるため、手の届かない場所の防虫対策におすすめです。

しかし、室内で犬や猫などのペットを飼っている場合は注意が必要です。殺虫成分を吸い込んでしまうと命を落とす危険性があります。ペットを飼っている人は、殺虫剤を使用するときに、別の場所に移動させるなどの対策をしてください。

まとめ

畳に発生する虫の多くは、外から室内へ侵入してくるものがほとんどです。外部から侵入して、家の中のほこりや湿気など条件のよい場所にあつまり繁殖していきます。なかには人体へ影響を及ぼす虫もいるため、対策をしっかりしていきましょう。

部屋の換気やこまめな掃除が大切ですが、時間がない方は防虫シートや殺虫剤などを使用して害虫駆除をしていきましょう。それでも虫が発生し続ける場合は、畳の交換や張替えを検討してみることも選択肢のひとつです。

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