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ちくっとする畳のささくれの予防方法は?原因や対処方法も解説

2022-09-22


畳を長く使用していると、知らぬ間に畳の表面にささくれができていることがあります。

ささくれの部分で肌を傷つけてしまった、歩いているときにちくっとするなど痛い思いをしたことがある方は多いのではないでしょうか。

とくにお子さんのいるご家庭や、来客を予定しているときには畳のささくれを予防したいものです。そこで今回の記事は畳のささくれの予防方法を解説しています。

またささくれができる原因と対策方法もご紹介します。

畳のささくれの予防方法

畳のささくれを予防するためにいくつかの方法をご紹介します。紹介するものは簡単なものからひと手間必要なものまでさまざまです。

一番簡単な予防として紹介する掃除の仕方は、今までの掃除方法に少しだけ工夫を加えることで、畳を長持ちさせることにつながります。

重い物を置かないようにする

畳は弾力がある柔らかい床材です。

直接畳の上に重いものを置くと、へこみや擦れなどの原因になり畳が損傷します。タンスやテレビ台などの重い家具などを置く場合は、畳の上に敷物を敷いてから家具を置くなどの対策をするといいでしょう。

敷物を敷くときは、敷物を除けて畳の換気を定期的にすることが重要です。畳は湿気などを吸収しやすいため、換気しないと湿気がたまり、ダニやカビの発生する原因になります。

畳を傷つけないためのケアも重要ですが、同時に空気の入れ替えができる環境を整えられるように心がけましょう。家具を移動する場合は力任せに引きずると畳を傷つける原因になります。フローリングの部屋以上に慎重に家具を移動するようにしてください。

ご自宅の一室が畳の部屋の場合は、できる限り畳の部屋にはなるべく重いものを置かないといった工夫をすると畳の劣化を防ぐことができます。

掃除の仕方に気をつける

ささくれを作らないようにする掃除の方法は、畳の目に沿って掃除することです。畳の目と違う方向に、適当に掃除すると、畳をきれいにしているつもりであっても知らぬ間にささくれを作ってしまう原因になりかねません。

ささくれを作りたくない場合は、畳の目に沿って掃除してみましょう。

また、雑巾での掃除は畳に負担がかかりにくいですが、掃除機を使用する場合は注意が必要です。近年の掃除機は性能も上がっており、不要に畳を傷つけてしまっているかもしれません。畳を長期間使用するためにも畳を傷つけないように吸引の強さを調節してください。

近年はロボット掃除機を使用する人も多いですが、畳の部屋には向いていません。畳の部屋は雑巾、もしくは掃除機やほうきなどを使い掃除しましょう。

米ぬかによる定期的なケアをする

畳の部屋は米ぬかで定期的なケアをすることもおすすめです。

畳の目に沿ってほこりを掃除した後は、米ぬかを畳の目に沿って拭いていきましょう。米ぬかは畳の表面に油分をしみこませることで、まるでワックスのように保湿効果を生み出すことが可能です。

米ぬかは見栄えをよくすることと、汚れにくい畳つくりにすること両方に効果があります。初期のささくれには米ぬかを塗ることをおすすめします。

固く絞った雑巾で畳を拭く

新しい畳は一定の水分を含んでいますが、数年が経過すると水分がなくなりささくれができやすくなります。乾燥や摩擦によるささくれを防ぐためには、水分を保つことが重要です。

畳の掃除をする際は、まず固く絞った濡れ雑巾で畳を拭いて、水分を染み込ませておきましょう。固く絞った雑巾を使用するのは、濡れたままの雑巾を使用すると畳が水分を吸収しすぎてしまう性質があるからです。

水分が多すぎるとカビなどの原因になります。通常の掃除は乾いた雑巾、カビが気になる場合は固く絞った雑巾を使用してください。

定期的に畳干しする

畳は湿気がたまりやすいため、定期的に畳干しすることで湿気を外に追い出せます。湿気だけでなく、ダニやカビが発生しづらい環境を作ることにも効果的です。

畳干しする際は、畳の裏面を表にして畳干しします。畳をもちあげてみると、ほこりがたまっていることが多いため、ほこりが目立つ場合はほうきや掃除機で掃除してください。

畳を持ち上げて移動できない場合は、空き缶を畳の下に置いて畳と床の間に隙間を作り、窓を開けて換気してみましょう。

畳はマイナスドライバーを用意し、畳の隙間の奥にしっかりと差し込むことで上げられます。持ち上がったら軍手した手で畳をしっかりとつかみ、空き缶を挟みましょう。畳に湿気がたまらないような工夫をすることが、畳を長く使用するコツです。

畳のささくれ原因とは

ささくれの原因を大きく分けて2つご紹介します。

畳の傷や擦れ

畳の傷や擦れは完全に防ぐことは難しいです。畳の目に沿わずに逆の方向から掃除続けていると、知らないうちにい草が畳の表面からはみ出してしまいますし、また、家具の移動やペットの爪で畳を傷つけることもあるでしょう。

ご自宅の畳がどういった原因でささくれができているのかを考え、予防と対策をしていきましょう。

畳の経年劣化

畳は経年劣化します。長く使用することで畳は乾燥し、ささくれができやすくなります。ささくれの原因が経年劣化によるものであれば、水分を含ませることや、米ぬかで定期的に掃除することも検討しましょう。

米ぬかはスーパーマーケットや通販などでも販売されていて、簡単に手に入るためこの機会に掃除するのもおすすめです。経年劣化の場合は業者に依頼して新調することも選択肢の一つです。

畳にささくれができたときの対処方法

畳にささくれができた場合は家庭にある道具で簡単な補修ができます。

家庭にあるもので可能な対象方法

最初に掃除機や乾いた雑巾で畳の表面の埃を取り除きます。畳の目に沿って掃除した後、畳の表面のささくれをハサミで切ります。毛羽立っている部分を中心に根元から切りましょう。

なるべく先端の細いハサミを使用し、ハサミを寝かしてカットすることがポイントです。ハサミがない場合は消しゴムで代用できます。畳の目に沿って消しゴムでこすると消したカスがでるので、掃除機でしっかりと吸い取りましょう。

次の工程に必要なのが木工用ボンドか透明マニキュアです。ハサミで短くしたささくれの部分に、木工用ボンドか透明マニキュアを塗ります。乾けば透明になるので多少はみ出しても問題ありません。綿棒やつまようじがあると塗るときに便利です。

完全に乾く前に使い古しの布で余分なものを取り除き、表面をなじませます。ささくれが固まったら補修は終了です。実際に補修した畳の上を歩いてみたりして補修できているかを確認しましょう。

ささくれがひどい場合は業者へ依頼

自分で補修してもささくれが直らない場合や、ささくれの箇所が多い場合などは業者へ依頼しましょう。畳のメンテナンス方法は「裏返し」「表替え」「新調」などがあります。

畳を使用して5年程度ならば裏返し、裏返しができない長期使用の場合は表替えや新調を検討しましょう。畳は経年劣化するもののため、対処方法には限界があります。畳を交換するタイミングで業者に相談してみましょう。

まとめ

今回は畳のささくれの予防方法や原因や対処方法をご紹介しました。ささくれを予防するために、畳の目に沿った掃除をすることは今後も覚えておくと役に立つはずです。多少のささくれの場合は米ぬかを塗ることで改善されるでしょう。

ご家庭にあるハサミや消しゴムで整え、木工ボンドでも補修できるため試してください。ひどいささくれの場合は業者に依頼することも一つの手段です。畳のプロに相談してアドバイスをもらいましょう。

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