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濡れた畳を放置するとどうなる?こぼした場合の対処法

2022-11-14


和室のあるご家庭では、畳の上でくつろいだり、食事をしたりすることもあるかと思いますが、畳の部屋で生活していると何かの拍子に飲み物をこぼしてしまう場合があるでしょう。

そんなとき、適切な対処ができないと畳にシミが残る可能性があります。

そのため、普段から畳の部屋で生活している方は、濡れた際の対処法をしっかり理解しておきたいですね。

この記事では畳が濡れた際の原因別の対処法や、濡れるのを未然に防ぐ方法などを詳しく紹介しているので、自宅に畳の部屋がある方はぜひ参考にしてみてください。

濡れた畳を放置するとどうなる?

濡れたまま放置していると、湿気の多さからカビが発生してしまいます。カビは繁殖するスピードが非常に早いため、濡れた際は迅速かつ適切に対処しなければなりません。

また、色のついた液体をこぼした状態で放置すると、シミが残る可能性があります。しかし、対処方法をしっかり頭に入れておけば、シミになるのを防いできれいな状態を維持することが可能です。

どんな液体であれ、濡れたまま放置すると徐々に状況が悪化していくため、畳を濡らしてしまった際はすぐに対処しましょう。

原因別に見る濡れた畳の対処法

濡れる原因はさまざまなので、自宅に畳の部屋がある方は原因別に適切な対処法を覚えておかなければなりません。

ここでは水やジュース、色のついている液体、ペンのインクなどをこぼした際の対処法をそれぞれ分かりやすくご紹介します。

こぼした液体が水の場合

水の場合は、初めに新聞紙や乾いたタオルなどを濡れた部分に乗せ、可能な限り水分を吸い取りましょう。新聞紙や乾いたタオルを使って水分を吸い取る際は、液体が畳の内部まで浸透するのを防ぐために擦らないよう注意が必要です。

限界まで水分が吸い取れたら、その後はエアコンや乾燥機をつけて畳を乾かします。完全に乾いたら、水をこぼした際の処置は完了です。

ただ、大量の水で濡れた場合は内部にまで水分が浸透しているかもしれないので、風通しの良い日陰に置いて乾かすことをおすすめします。

畳に水をこぼした際は、素早く水分を拭き取ることが大切です。しかし、素早く対処したところで水濡れによる傷みやカビの状態がひどい場合は、畳を新調を検討しましょう。

こぼした液体がジュースの場合

こぼした液体がジュースの場合は、水をこぼしたときと少し対処法が異なります。ジュースには糖分が含まれているため、こぼしてしまった際は糖分を畳に残さないよう適切に対処しなければなりません。

ジュースをこぼした場合は、初めに乾いたタオルで水分を可能な限り吸い取ります。水分が吸い取れたら、次は付着した糖分を薄めるために、濡れたタオルと乾いたタオルで交互に畳を拭きます。

そうすることで付着した糖分が徐々に薄まっていくのです。濡れたタオルと乾いたタオルで交互に畳を拭く作業を何度か繰り返したら、部屋の窓を開けて外から入ってくる風で畳を乾かしましょう。

ただ、あまりにも畳が濡れている場合は、一度屋外に出して日陰に干すことをおすすめします。

こぼした液体がコーヒーや醤油などの場合

コーヒーや醤油など、色のついた液体をこぼした際は、迅速に表面の水分を拭き取り、液体が染み込んだ部分に塩や小麦粉、ベビーパウダーといった水分を吸収する粉末を振りかけます。

粉末に汚れを吸着させたら、畳の目に入った汚れをスポンジや歯ブラシでかき出し、掃除機できれいに吸い取りましょう。そして、最後に濡れたタオルで汚れた場所を水拭きし、エアコンや日陰干しによって畳を乾かしたら処置は完了です。

この対処法であれば、色のついた液体をこぼした場合でもシミをつくらず畳を元のきれいな状態に戻せます。

こぼした液体がペンのインクの場合

ペンやプリンターのインクをこぼした際は、インクが広範囲に広がらないようタオルを押し当ててインクを可能な限り吸い取ります。

表面のインクが吸い取れたら、次は洗濯に使用する酸素系漂白剤をタオルに染み込ませ、インクが付着した場所を叩きながら丁寧に拭き取りましょう。そうすることで、インクのシミを除去することが可能です。

シミが濃く残っていてもこの対処法であればきれいに除去できますが、酸素系漂白剤によって畳が変色する場合があるため、実践する際は畳の状態に合わせて酸素系漂白剤の量を調整する必要があります。

一刻も早くシミを取らなければと焦り、最初から大量にタオルへ染み込ませないよう注意が必要です。

畳を濡らさないための予防法

畳はあらゆる理由で濡れてしまうので、常にきれいな状態を保つためには濡らさないための予防法を覚えておくことが大切です。

まず、畳は結露による水滴が入り込むことで濡れる場合があります。水滴は窓や壁などを伝って畳へ染み込むことでカビを発生させるので、結露しないよう対策しなければなりません。

日常的にできる対策としては、こまめに換気して空気を循環させることや、結露が発生しづらい暖房機器を使用すること、結露防止シート・テープなどの対策グッズを使用することなどが挙げられます。

人によっては畳のある部屋で加湿器を使う場合もあるかと思いますが、加湿器を使うのであれば部屋の湿度が上がり過ぎないよう気を付けましょう。結露を防止するためには、部屋の湿度をこまめにチェックして定期的に換気する必要があります。

また、畳の部屋で布団を敷いて寝ている方は、布団を敷いたままにしておくと寝ているときにかいた汗が布団の底面に溜まり、布団に接している部分の畳が濡れてしまうので注意が必要です。

布団の敷きっぱなしはカビを発生させる原因になるため、面倒だと思っても起床後は必ず布団を片付けるようにしましょう。

畳にカビが発生した場合の対処法

カビが発生した際は、繁殖させないよう迅速に対処しなければなりません。適切な方法で対処できれば、もしカビが発生しても元のきれいな状態へと復旧できます。

小さなカビの場合

小さなカビの場合は、エタノールの使用をおすすめします。エタノールは殺菌・除菌効果が高く、カビ取りの定番です。

使用する際は、表面のカビを乾拭きした後に消毒用のアルコールをスプレーボトルに入れて畳に吹き付けます。アルコールが乾いたら次はタオルで畳を乾拭きし、内部に入ったカビを畳の目に沿ってスポンジや歯ブラシで擦りとればカビを取り除くことが可能です。

カビを完全に取り除いたら、最後はカビの生えていた場所に再度アルコールを吹き付け、乾拭きします。この対処法は誰でも簡単に実践できるので、小さなカビを発見した際は試してみましょう。

大きなカビの場合

大きなカビの場合は、晴れた日に屋外で畳を掃除しましょう。掃除する際は初めに掃除機やほうき、乾拭きなどで可能な限り表面のカビを取り除き、その後は小さなカビと同様にエタノールを使用します。

掃除方法は同じですが、大きなカビの場合は掃除後に風通しの良い屋外で日陰干しするか、畳表面を裏返して3日〜4日ほど乾燥させましょう。そうすることで、畳を元のきれいな状態に戻せます。

畳の張り替えを検討

掃除してもカビを除去しきれないのであれば、畳を張り替えるしかありません。張り替える方法としては、畳の表側をひっくり返して再利用する裏返しや、表面だけを張り替える表替え、畳を新品にするといった3つの方法が存在します。

対処しきれないほど状態がひどい場合は、使用している畳の状況に合わせていずれかの方法で畳を張り替えましょう。

まとめ

濡れた畳を放置すると、カビが繁殖したり液体のシミが残ることがあります。そのため、畳を濡らしてしまった際は迅速かつ適切に対処しなければなりません。

濡れる原因はさまざまですが、適切な対処法を知っていれば畳を元のきれいな状態に戻すことが可能です。いくら気を付けていても何かの拍子に液体をこぼす可能性があるため、自宅に畳の部屋がある方は、濡れた際の対処法をしっかり頭に入れておきましょう。

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