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畳のへこみ防止・直し方を軽度と重度の場合に分けて紹介

2022-11-21


畳は日常の使い方や掃除の仕方で一部分がへこむこともあれば、全体が大きくへこむこともあります。

自力で直そうにも上手くいかないこともありますが、へこみ具合によっては自宅にあるものを使用して改善できます。

そこで、この記事では畳のへこみを防ぐ方法と直し方まで解説します。

畳のへこみ原因

畳には、畳自体がへこみの元を作り出している場合と、畳以外の要因がへこみの元を作り出している場合の2つが考えられます。

重いものを置いているため

畳はフローリングに比べ圧力に弱い床材です。上に重いものを置くとへこみやすいため、タンスや棚などを置くとへこみの原因となります。

中でも重さに加えて脚のついたテーブルやテレビ台は重心が一点に集中することから、へこみやすく跡も残りやすいです。

寿命が近づいているため

畳に傷を付けず大切に扱ったとしても、10~20年が寿命です。

敷いておくだけでも徐々に耐久性が落ちていき、畳の上にものを置くだけではなく畳の上を歩くだけでへこんでいる感覚が体に伝わってくるようになります。

湿気やカビ・ダニなどの発生が寿命を縮める主な原因ですが、日頃のお手入れや使い方次第で長持ちさせることは可能です。

しかしながらそれでも経年劣化は避けられないため、10~20年が経過している場合は新調という畳を交換する方法に行きつきます。

床下の木材に異常があるため

畳がへこむのは、床下の木材に異常があることも原因のひとつです。一見、畳がへこんでいるようにも見えますが、実際にへこんでいるのは床下の木材で支えている床です。

湿気や経年劣化に伴って木材が腐ったり、シロアリによって木材が侵食されたりすることで脆くなり、畳がへこんでいるように見えます。

床下の木材に異常がある場合は畳を交換するだけでは根本的な解決にならず、大がかりな作業となるため、専門業者に対処してもらうことが必要です。

畳のへこみを防止する方法

畳のへこみを防止する方法は5つです。

畳の上にものを置かない

畳のへこみを防止するなら、畳の上にものを置かないことが一番です。特にテーブルやテレビ台といった脚つきタイプの家具は置かないようにしましょう。

どうしても置きたい場合や置かざるを得ない場合は、軽量タイプの家具や脚のないロータイプの家具であれば、畳への負担を極力抑えられます。

また、琉球畳という畳縁のない畳は他の素材よりも丈夫です。重いものを置いてもへこみにくく跡も残りにくいため、畳の素材を変えてみるのもおすすめです。

へこみ防止グッズを使用する

畳のへこみ防止には、市販のへこみ防止グッズが有効です。できる限りコストをかけずに防止できる方法で、ホームセンターや100円ショップで手に入れられます。

分厚いコルクの素材で作られたへこみ防止マットを、畳と置きたい家具の間に敷くことで防止マットが力を吸収し、畳への圧力を軽減させることが可能です。

畳専用の耐震マットであれば、地震が発生したときの転倒を防止でき、大型家具や仏壇を置いても問題ありません。無色透明のグッズも多く、和室の美観を損なわずにへこみを防止できます。

カビやダニを発生させない

カビやダニを発生させないことも、畳のへこみの防止につながります。カビやダニは埃や湿気を好んで繁殖しますが、定期的な畳の掃除を怠らなければ防げます。

畳の上に髪の毛や食べ物のカスを落としてしまったときは掃除機を掛け、水や飲み物をこぼしてしまったときはドライヤーを使って濡れている箇所を乾かしましょう。

ちなみに掃除機は畳の目に逆らって掛けるとイ草が引っかかり毛羽立つ恐れがあるため、畳の目に沿って掛けるのがポイントです。

日頃の掃除で落ち切っていないカビやダニを落とすためにも春と秋の季節に分け、2回は畳の天日干しをおすすめします。

絨毯やカーペットを敷かない

畳に汚れが付かないよう絨毯やカーペットを上に敷くことがありますが、畳のへこみを防止したい場合は逆効果です。

畳と敷いた絨毯やカーペットの間に湿気がこもりやすい環境となり、カビやダニを発生する原因を作り出してしまいます。

もし畳の上に絨毯やカーペットを敷きたいのであれば、通気性の良い素材を選び防ダニ・抗菌などの加工された製品を選ぶようにしましょう。

へこみ防止グッズがなく他に代用するものがない場合、絨毯やカーペットの一部を切り取って畳と家具の間に挟んでへこみを防止する方法も存在します。

座卓敷きを使用する

座卓敷きは、畳やフローリングのへこみを防止する目的で作られたへこみ防止グッズのひとつです。

畳と同じ素材でできており4枚一組で販売されていることから、美観を損なわず脚付きタイプの家具を和室に置きたい家庭にぴったりのグッズといえます。

人の手と同じような大きさで正方形タイプと円形タイプの2種類が販売されています。また、2,000円弱で購入でき、余ったとしても小物置きに代用可能です。

畳のへこみの直し方

畳のへこみは、へこみの状態や畳床の素材によって対処方法が異なり、自分で直すことのできるケースとできないケースがあります。無理だと感じたら、素直に業者へ依頼することが大切です。

へこみが軽度の場合

へこみが軽度の場合は霧吹き・濡れタオル・アイロン・ドライヤーを使って直すことができます。へこみ具合に限らず、まずは下記の手順で改善されるか試してみてください。

1:霧吹きでへこみに水を吹きかける
2:5分ほど放置した後、濡らしたタオルをへこみに被せる
3:被せたタオルの上からアイロンを当てる(※焦げないよう注意)
4:へこんでいた部分が膨れてきたら畳をドライヤーで乾かす

畳の素材として使用されているイ草の繊維には、水分と熱を加えることで膨張する性質があります。この性質を利用し濡れタオルとアイロンを使用したへこみの改善方法です。

ただし、畳の素材に左右されます。藁床で作られた畳床なら有効な方法ですが、木材チップを使用した建材床の畳床は水分と熱を利用した方法では改善は見込めません。

へこみが重度の場合

へこみが重度の場合は、畳の張り替えを検討してください。ここでの重度とは、畳を踏むだけで大きなへこみができる場合です。

主に畳表のみを新しいものへと交換する表替えと畳表を裏返して使用する裏返し。芯材が劣化していて張り替えれない場合は、畳を丸ごと新調する方法もあります。

自分で張り替えることも不可能ではありませんが、専用の道具を揃える必要性やきれいに仕上げる技術が必要になることから、業者に依頼した方が得策です。

専門の業者であれば張り替えから交換まで対応しており、畳の枚数によっては即日納品、アフターケアまでついてくる業者も存在します。

まとめ

畳のへこみは、重いものを上に置いていることや経年劣化、床下の木材の異常が原因です。

とはいえ日頃からのお手入れを欠かさず、へこみ防止グッズを活用して家具の置き方を工夫しておけば、畳のへこみは防止できます。

自分でへこみを直す際は霧吹き・濡れタオル・アイロン・ドライヤーを用意し、直したい箇所に水分を含ませ、熱を加えて乾かしたら元通りです。

もし畳の素材を生かした方法で直らなかった場合は専門の業者に依頼しましょう。初めて利用する人に向けた初回限定サービスを活用してお得な価格で畳を張り替えてもらえます。

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