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襖(ふすま)の掃除方法は?日常のお手入れと汚れがひどいときの対処法

2023-01-25


和室や押し入れ、部屋の間仕切りなどに襖が使われていることもあります。襖は適切にお手入れや掃除をしていないと、汚れがひどくなったり襖自体の寿命を縮めたりすることがあります。

そこで今回は、日頃からしておきたい襖の掃除方法や、汚れがひどいときの掃除方法、破れたときの修復方法、襖の張り替え方法などをご紹介します。適切なお手入れをして、きれいな状態を保ちましょう。

襖(ふすま)の掃除を怠ると?

掃除を怠ると、襖の寿命を縮めることになりかねません。ホコリが付着した状態だと、湿気や汚れが残りやすくなり、襖紙のたるみや傷みなどにつながる場合があります。

また、襖をスライドさせる敷居にホコリやゴミが残っていると、滑りが悪くなって開閉しにくくなります。無理に動かすと損傷することもあるため、注意が必要です。

掃除を怠って汚れをそのままにすると、シミやカビが発生することもあります。見た目が悪くなるだけでなく不衛生であり、健康への悪影響も懸念されるでしょう。

襖(ふすま)の掃除方法

普段の掃除で襖まで手が回らないこともあるかもしれませんが、襖も定期的な掃除が必要です。襖の掃除方法を解説します。

換気

襖紙や木材には、湿気を吸収し、部屋の乾燥時は湿気を放出するという調湿機能が備わっています。ただし部屋の湿度が高い状態が続くと、吸収した湿気を放出できません。

湿気をためこんだままでは襖を傷めるうえ、カビが発生する原因にもなるため、こまめに換気しましょう。できれば毎日、30分程度が目安です。ただし乾燥させすぎると、反対に傷みの原因になる点には注意しましょう。

表面のホコリを落とす

襖紙が和紙の場合、水拭きや洗剤の使用は避けましょう。表面に付着したホコリは、はたきなどを使ってこまめに取り除きます。

はたきには羽根や布、ポリエステルなどさまざまな種類がありますが、柔らかいはたきを使うことがポイントです。襖の表面を傷付けないように、やさしくホコリを落としましょう。

襖紙がビニールクロスであれば水拭きや洗剤を使用した拭き取りもできますが、仕上げに乾拭きして、よく乾燥させる必要があります。

引き手周辺の汚れを落とす

引き手のまわりは襖の開閉の際に手が触れるため、手垢などが付着して汚れやすい部分です。引き手自体は水拭きで掃除します。水拭きする際は、まわりの襖紙まで濡れてしまわないように注意が必要です。

襖紙が和紙の場合、引き手のまわりにある襖紙の水拭きは避けましょう。襖紙に付着した手垢は、汚れのついていない消しゴムでやさしくこするのがおすすめです。

敷居の溝を掃除する

掃除機の先端をブラシに付け替えて吸い取るか、ほうきやブラシでホコリをかき出します。入り込んだホコリには、輪ゴムを使った掃除方法を試してみてください。襖を少し持ち上げて輪ゴムを置き、襖の開け閉めを何度か繰り返すことで、ホコリが輪ゴムに絡んで出てきます。

襖(ふすま)の汚れがひどいときの掃除方法

襖は長年使用しているうちに、カビ・シミなどの汚れや破れが生じることもあります。傷みがひどいときの掃除方法や修復方法を見ていきましょう。

カビ・シミがある場合

消しゴムでこすると、汚れを取り除けることがあります。白くてやわらかく、汚れていない消しゴムを使用するのがポイントです。カビやシミを落とそうとして強くこすると、襖紙が破れるおそれがあるため、やさしくこすります。

シミやカビが落ちない場合は、補修シートを上から貼り付けるのもひとつの方法です。のりを使わずにシールで貼れるタイプもあります。ただし一見隠せるもののカビを除去できるわけではないため、再びカビやシミができる恐れがあります。

襖紙がビニールクロスであれば、水拭きや洗剤を使用した拭き取りも可能です。消毒用エタノールを使って除菌し、カビを死滅させましょう。拭き取る際は襖を傷めないように力加減に注意し、水拭きや洗剤拭きの後は乾拭きするようにします。

破れがある場合

襖の表面にある上張りのみが破れているのであれば、裏側にのりを塗って張り付けます。ただし上張りだけでなく内側まで損傷している場合は、以下の手順を参考に補修してみてください。

まず、あて紙となる画用紙や厚紙を用意して、破れた箇所よりもひとまわり大きくカットしておきます。襖を外して床に置き、あて紙を入れやすくするために破れた部分を霧吹きで湿らせてやわらかくします。

あて紙を入れ込み、ヘラを使ってあて紙にのりを塗ります。破れていた襖紙を上から張り、タオルなどの布で押さえて丁寧に張り付けましょう。本などの重しをのせておくと、しっかりとくっつきます。よく乾燥させることもポイントです。

襖(ふすま)の張り替えは自分でできる?

襖の張り替えを自分ですることは可能ですが、襖の種類によって張り替え方法が異なります。日本の伝統的な襖である本襖と、戸襖や発泡スチロール襖に分けて解説します。

本襖の張り替え

本襖は細い木枠を芯材として、和紙を重ね張りした構造の襖です。何度でも張り替えができるのが特徴です。

まずは本体から引き手と枠を外します。張ってあった襖紙をはがして下地となる厚紙がそのまま使えるかチェックし、必要であれば補修します。

本体のサイズよりもひとまわり大きくカットした襖紙を用意して、刷毛を使って襖紙全体を水で湿らせましょう。襖本体にのりを塗り、襖紙を引っ張りながら張っていきます。はみ出た襖紙はハサミやカッターでカットします。

張り替え後によく乾燥させたら、取り外した引き手と枠を付けて完成です。

戸襖・発泡スチロール襖の張り替え

戸襖はベニヤ板が下地であり、重量感のある襖です。発泡スチロール襖は安価で軽いのが特徴で、張り替えができないため古い襖紙はそのままで重ね張りをします。

まずは引き手を外します。戸襖は水やはがし材を使ってもともと張ってあった襖紙をはがしましょう。はがしにくいケースもあるため、下地を傷めないように確認しながら行います。

枠を含めた襖本体と同じくらいのサイズにカットした襖紙を用意して、襖紙の裏側全体を水で濡らして薄くのりを塗り、本体にものりを塗ります。襖の内側から外側に向かって襖紙をピンと張り、余分な襖紙はカットします。よく乾燥させたら、引き手を付けて完了です。

襖の張り替えは業者に依頼するのがおすすめ

襖の張り替えは自分でも可能ですが、張り替えのために時間を確保する必要があります。慣れない作業ではきれいに仕上がらないこともあり、ヨレやシワのない美しい仕上がりにするには技術が必要です。そのため、襖の張り替えはノウハウのある業者に依頼するのがおすすめです。

ゆたか畳では、襖の張り替えを千葉県内にある自社工房で行っており、ベテランの職人の手によって丁寧に仕上げています。襖1枚から受け付けていて、施工がスピーディーな点も魅力です。

大量仕入れによる原価コストのカット、自社施工、工場直営、インターネットの活用による広告費削減などの企業努力によって、業界最安値に挑戦しています。サイズや形状によって違いはありますが、襖の張り替えは1,980円(税込)~です。

自分での張り替えが難しい、張り替える時間がないといった場合には、ぜひ経験豊富なゆたか畳にご相談ください。電話による無料相談や訪問相談も受け付けています。

まとめ

普段の掃除で見落としがちな襖も、定期的に掃除する必要があります。掃除を怠るとカビが発生するなど不衛生な状態になる可能性があるうえ、襖の寿命を縮めてしまうこともあります。

襖のある部屋は定期的に換気をして、湿気をため込まないように配慮しましょう。はたきなどを使って表面のホコリを落とし、手垢で汚れやすい引き手のまわりやゴミがたまりやすい敷居の溝も忘れずにきれいにします。

小さなシミや軽度な破れであれば修復もできますが、汚れが落ちない場合や全体的な劣化が気になる場合などは、襖の張り替えも検討しましょう。自分で張り替えもできますが、美しい仕上がりにするためには経験豊富な業者への依頼がおすすめです。

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