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障子張り替えをのりで行う場合に必要なものと手順を紹介

2023-02-14


障子を張り替える際は、業者に依頼しなくてもひとりで行えます。専門的な知識は不要なので、手順やポイントさえ押さえておけば初心者でも可能です。

この記事では、障子の張り替えをのりで行う場合に必要なものと、手順を解説します。記事の後半では、障子張り替えに必要なのりの自作方法と注意点も解説するので、自分で障子を張り替えようと考えているなら、ぜひ参考にしてください。

障子張り替えをのりで行う場合に必要なもの

準備するもの一覧
障子紙 障子紙用の剥がし剤 障子用のり
障子用のりを塗るためのハケ 障子紙用のカッター 障子紙用カット定規
霧吹き スポンジ マスキングテープまたは、セロハンテープ
布または雑巾 のり用トレイ  

障子の張り替えをのりで行う場合は、上記11個の道具が必要です。これらの道具はホームセンターや100円ショップで購入できます。また、店舗によっては障子の張り替えに必要な道具がセットになって売っているところもあります。

まず障子紙に関しては、和紙製のものとプラスチック製のものがあります。和紙製の障子紙は広く普及している一般的な障子紙で、耐久性に欠けるものの、コストを抑えられる点がメリットです。

いっぽう、プラスチック製の障子紙の場合は、コストがやや高めですが耐久性に優れるメリットがあります。また、プラスチック製の障子紙を接着させる際は、アイロンやドライヤーを使うので、のりを使って貼り付けを行う場合は、和紙性を選びましょう。

障子紙用の剥がし剤が用意できない場合は、水を吹きかけることで代用できます。また、カッターも障子紙用のものを用意できなければ、通常のカッターで構いません。テープは仮止めに使うので、粘着力が弱く、剥がすのが簡単なマスキングテープのほうがやりやすいでしょう。

障子張り替えをのりで行う手順

ここでは、障子張り替えをのりで行う手順を解説します。以下の6ステップを順に解説します。

・障子紙の位置を確認する
・桟の内側にのりを塗る
・障子紙を貼る
・障子紙に糊をなじませる
・余分な障子紙を切る
・仕上げ

準備段階として、障子を剥がす作業をしなければなりません。のりで貼り付けられている場合は、水を含ませたスポンジか、専用の剥がし材で障子の桟に沿って障子紙を濡らします。

3~5分程度経ったら障子紙をゆっくり剥がしましょう。桟に紙が残ってしまったらヘラやサンドペーパーでこそぎ落とすと、新しい障子紙を貼るときにクオリティが高くなります。

アイロンで貼られていた障子紙の場合は、再びアイロンで熱を加えることで剥がれます。紙が温まったら、上にゆっくりと持ち上げて剥がしましょう。

両面テープで貼られた障子紙は、裏側から叩くと隙間が生じて、そこから剥がせます。両面テープが桟に残っていると、張り替えの際に凹凸が生じる原因になるので、サンドペーパーなどで剥がしてサラサラの状態にしておきましょう。

障子紙の位置を確認する

まずは障子紙の位置を確認して、マスキングテープまたは、セロハンテープで仮止めをしましょう。障子紙の端と桟(骨組み)の上辺を合わせます。

事前に障子紙を広げて伸ばしたり、逆巻きしておいたりすると障子紙の巻きグセが解消されて、位置を調整しやすくなります。障子紙を枠の3分の1程度広げて、障子紙が枠と平行になっているか確かめましょう。

桟の内側にのりを塗る

仮止めが完了したら、桟の内側にのりを塗る作業に移りますが、このとき、拭き残しがあると障子のクオリティに差が出てしまいます。

古い障子紙を剥がした際、障子紙や接着剤が桟に残っていると、新しい障子紙を貼り付けたときに凸凹の原因になります。残らないよう、布でしっかりと拭き取っておきましょう。どうしても拭き取れない場合は、サンドペーパーで擦って削り取るのがおすすめです。

桟を清潔な状態にできたら、のりを満遍なく塗り込みましょう。内側から桟に剃って塗っていき、大枠の四角形を最後に塗ります。とくに大枠は入念に塗りこみましょう。

のりを塗っていないところがあると、剥がれやすくなったり、たるみを解消できなかったりと、シワの原因になります。ハケを使って、軽く叩くようにのりを付けるのがポイントです。

障子紙を貼る

のりを塗り終わったら、上側からゆっくりと重ねていきます。シワにならないよう、引っ張りながら貼っていきましょう。巻きグセが強くて貼りにくい場合は、ドライヤーの温風を当てると貼りやすくなります。

障子紙に糊をなじませる

障子紙に糊を馴染ませる際は、強く擦ってはいけません。シワ・破れの原因になります。手の甲でトントンと叩くように馴染ませましょう。

余分な障子紙を切る

障子紙を全面張り替えする場合、下側に障子紙が余ってしまいます。そこで、障子枠からはみ出た余分な障子紙をカットしておきましょう。その後の作業が楽になります。

仕上げ

余白部分を大きくカットしたら、カッターと定規を使って細かく余白をカットし、仕上げ作業に移りましょう。接着が甘い部分があると、後日剥がれるきっかけになるので、桟に沿ってもう一度手の甲でトントン軽く叩いていきましょう。

張り替えた障子を長持ちさせる日々のお手入れの方法については、こちらの記事をご覧ください。

障子張り替えに必要なのりの自作方法と注意点

実は、障子の張り替えに必要なのりは、専用のものでなくても、水と小麦粉で自作したのりで代用できます。ここでは、のりの自作方法と注意点を解説するので、ぜひ参考にしてください。

自作方法

必要な材料は、水と小麦粉だけです。鍋に200ccの水と大さじ1杯の小麦粉を入れてよくかき混ぜます。小麦粉が水に溶けたらゆっくり加熱していき、とろみが出てきたら完成です。完成したらタッパー等の容器に移し替えて、粗熱を取りましょう。

また、小麦粉の代わりに米でも代用できます。米を使う場合は、炊きあがった米に丸1日水分を吸わせて、鍋に移し、沸騰させます。とろみが付いてきたら完成です。すぐ使わない場合は冷凍して、使用するたびに電子レンジで解凍して使うのがよいでしょう。

小麦粉と米には、のりの成分であるでんぷんが含まれており、それを水に溶かして加熱することで、のりになる仕組みです。

注意点

鍋に材料を入れて火にかける以上、焦がさないように注意しなければなりません。時間がなく、早くとろみを出そうと火加減を強くすると、焦げ付きの原因になります。かき混ぜながら、ゆっくり弱火で加熱するのがポイントです。

また、市販ののりには防腐剤が入っているので、ある程度長持ちしますが、自作ののりには防腐剤が入っていません。小麦粉や米に含まれるデンプンを栄養源に、カビが繁殖してしまいます。保存には向かないので、いちいち作るのが手間に感じる方は、市販ののりを購入しましょう。

また、食べ物を材料にしているため、抵抗感があれば市販ののりを使いましょう。なお、障子のりは市販の洗濯のりや、でんぷんのりのような家庭用ののりでも代用できます。

まとめ

障子の張り替えを行う場合は、以下の道具を揃えましょう。

障子紙 障子紙用の剥がし剤 障子用のり 障子用のりを塗るためのハケ
障子紙用のカッター 障子紙用カット定規 霧吹き スポンジ
マスキングテープまたは、セロハンテープ 布または雑巾 のり用トレイ  

意外と多く感じるかもしれませんが、ホームセンターと100円ショップで簡単に揃えられます。障子の張り替えをのりで行う場合は、以下の6ステップで行いましょう。

・障子紙の位置を確認する
・桟の内側にのりを塗る
・障子紙を貼る
・障子紙に糊をなじませる
・余分な障子紙を切る
・仕上げ

障子紙を貼るときに使うのりは、小麦粉や米で代用できます。いずれも水に溶かして火にかけ、のり状になったら完成という簡単な作業なので、のりを用意できないときはこれらの材料で代用しましょう。

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