2023-06-19
襖に穴があいてしまった、一部が剥がれてしまったけど補修のやり方が分からない、と困っていませんか。
小さな穴や、襖紙の一部が剥がれた程度であれば、ホームセンターで購入できる道具を使って自分で補修できる方法があります。穴や剥がれた部分は放置せず、できるだけ早く適切な対処を施しましょう。
この記事では、自分で襖の補修・修理を行う方法について解説しています。襖が破損し困っている方は、参考にしてみてください。
襖に穴があいた、一部の襖紙が剥がれたなど、襖が破損する原因はさまざまありますが、範囲が小さければ、自分で補修することも難しくありません。ここでは、小さな穴があいてしまった場合の補修方法から、襖を張り替える方法を解説します。
なお、自宅が賃貸契約の場合は、破損した襖をどのように補修をしたらよいか大家さんや管理会社に必ず確認しましょう。自己判断で補修・修理を行うと、補修費用がかかる可能性があります。
襖に小さな穴があいてしまった場合は、自分で補修できる方法が2つあります。
・厚紙とのりを使用する
・補修シールを貼りつける
どちらも、材料や道具はホームセンターや100円ショップで購入できるため、修理費用も安価です。
襖に穴があいても、範囲が小さく破れた襖紙も残っている場合は、厚紙とのりを用意して補修できます。襖・障子用の専用のりか、でんぷんのりを使うと、破れた襖紙もきれいに貼りつけられるでしょう。
まずは、不要なハガキや名刺などの厚紙を用意し、穴よりもひと回り大きいサイズになるようにハサミで切り取ります。厚紙は、襖紙を貼りつけると隠れるため、色を気にする必要もありません。
1. カットした厚紙を襖の穴に入れる
2. 厚紙にのりを塗り、破れた襖紙を上から貼る
3. シワにならないように襖紙をのばしながら押さえる
4. のりが乾くのを待つ
近くで見ると補修跡が目立ちますが、遠目であれば気にならない程度に補修できます。
自分で手軽に補修したい場合は、穴に襖用シールを貼りつけると目立たなくなります。裏面に粘着テープがついており、穴の上から襖用シールを貼るだけで穴を隠せるため、厚紙とのりで補修するよりもかんたんに補修できます。
襖用シールには、花や動物といったかわいい絵柄のデザインも多く、無地の襖であればアクセントとなり、襖の雰囲気も変えられるでしょう。
もちろん、無地の襖用シールもあります。ホームセンターやネットショップで、襖や部屋の内装にあった襖用シールを探して貼りつけてみましょう。
襖の一部が剥がれてしまった場合、シールよりは難易度が上がりますが、自分でも補修できます。まずは、襖・障子用のりを使用して貼りつけましょう。
もしも専用のりの用意が難しい場合は、100円ショップでも購入可能なでんぷんのりで代用できます。塗る際は、のりを濃いめに均一に塗り広げるときれいに貼れるでしょう。のりを塗っても剥がれてしまう場合は、襖用の両面テープで補強すると、しっかりと貼りつけられます。
ただし、セロハンテープやガムテープは襖紙や襖の縁が傷む原因となるため、使用をおすすめしません。襖の一部が剥がれていたら、水分を多く含んでいる襖・障子用のりか、でんぷんのりで貼りつけましょう。
襖に大きな穴があいてしまったときや、広範囲に襖紙が剥がれている場合は、襖の張り替えが必要となります。
専用の道具があれば自分で張り替えることもできますが、手間と時間がかかるため、早くきれいに修理したい方は専門業者への依頼がおすすめです。
手間や時間はかかりますが、襖紙は自分で張り替えられます。新しい襖紙と下貼りに使われる茶チリ紙を用意しましょう。
1. 襖をはずし、左右の枠を金づちで叩いてはずす
2. バールを使用して、上下の枠と引き手の釘をはずす
3. 古い襖紙・茶チリ紙を襖から剥がす
4. 新しく用意した茶チリ紙をのりで襖に貼る
5. 新しい襖紙を、襖より1cm大きめに切り取る
6. のりを塗った襖紙を、襖に置き、真ん中から外側へとシワに気をつけながら貼る
7. 外した枠をはめ込んだら襖紙に切り込みを入れて引き手をはめ込む
8. のりが乾くまで待つ
襖の張り替えは、専用の道具と技術が必要な作業です。重くて大きな襖をはずしての作業となるため、ケガの原因になるだけでなく、家中をぶつけて破損させてしまうリスクもあるでしょう。
襖の張り替えが初めての方は、シールやアイロンで貼れるタイプの襖紙を選ぶのがおすすめです。のりで貼るよりも手軽にできるため、失敗も少なくなります。
自分で張り替えるのは不安な方や、襖をプロの手で早くきれいにしたい方は、業者に依頼しましょう。自分で張り替えるよりも修理費用はかかりますが、襖や枠の取り外しもすべて行ってくれるため、怪我をするリスクや家中を傷つける心配もありません。
また、襖紙の種類を選べる業者であれば、部屋の内装にあったデザインや、保温・防音効果など機能面にもすぐれた襖紙に貼り替えられます。
襖の張り替えは、襖全体の見栄えに影響するだけでなく、部屋の雰囲気も大きく変わる作業です。無理に自分で張り替えようとせず、まずは業者に相談してみましょう。
襖を自分で補修・修理する際は、どんなことに気をつければいいのかを解説します。
・襖に空いた穴は放置しない
・襖紙をガムテープで留めない
小さな穴や剥がれであれば、自分で簡単に補修・修理ができますが、なにも対処せず放置するほか、ガムテープで貼り付けてしまうと破損範囲が広がり、襖を傷める原因につながります。
襖の穴を放置すると、空いた穴から破れが広がり、自分で補修することがむずかしくなります。穴が広がると、部分的な補修ではなく襖の張り替えが必要となり、修理費用や手間も増えるでしょう。
襖に穴があいていた場合は放置せずに、小さな穴のうちに厚紙や襖用シールを貼りつけるなど速やかな対処を施しましょう。
襖の一部が剥がれてしまった場合、ガムテープで留めるのはやめましょう。剥がす際に、襖紙が破れてしまうだけでなくガムテープの跡が残ってしまい、破損が目立ちます。
襖の縁が傷つき、塗装が取れる原因にもつながるため、ガムテープやセロハンテープなども使わないようにしましょう。
剥がれた襖紙をきれいに貼りつけたい場合は、ふすま・障子用のりを使うか、でんぷんのりでも代用できます。どちらも、水に湿らせれば剥がしやすくなり、襖紙や襖の縁を痛めることもありません。
この記事では、襖にできてしまった小さな穴や、襖紙が剥がれた場合の補修・修理のやり方についてご紹介しました。
もしも襖に穴があいているのを見つけたら、放置せず、まずは厚紙や襖用シールを使って穴をふさぎましょう。これ以上広がらないように、早めの対処が必要です。
大きな穴が空いた場合は、補修範囲が大きくなるため、襖の張り替えを行いましょう。自分で補修することもできますが、襖や枠を取り外す必要があるため、手間と時間がかかります。プロの手で早くきれいにしたい方は、ゆたか畳で襖の張り替えを検討しましょう。
ゆたか畳では、すべての作業・メンテナンスを職人が行います。襖の張り替えのみならず、縁や引き戸の水洗いも一緒にするため、襖全体が新品のようになり、お部屋の雰囲気も明るくなるでしょう。