2024-04-18
畳はデリケートなため、掃除や手入れには細心の注意を払う必要があります。掃除や手入れの方法を間違えると、シミが残ったり傷がついたりしてしまいます。
しかし、カビの発生を防ぐためには、畳は定期的にメンテナンスする必要があり、正しい掃除の方法を知らない方にはハードルが高く感じるでしょう。
そこで今回は、畳の正しい掃除の方法についてご紹介します。適切な方法で掃除や手入れができれば、畳を長く愛用できるでしょう。
畳の掃除には、畳専用のブラシの使用がおすすめです。歯ブラシなど、畳専用のブラシでなくてもOKですが、硬いブラシは畳を傷つけるおそれがあるためです。
専用のブラシは、毛が細かく詰まっていて畳を傷つける可能性が少なく、畳の奥まで溜まったゴミやホコリを取り除けます。
定期的な掃除や手入れを行うことで畳を清潔に保てるため、畳の素材や製造元の取り扱い説明書に従いながら、適切な方法で掃除を行いましょう。
適切に畳を掃除する方法を知ることで、畳を長い期間愛用できるでしょう。この章では、基本的な掃除の方法を4つのステップに分けてご紹介します。
まずは、畳の目に沿って掃除機でゴミやホコリを取り除きます。目に逆らうと、畳を傷つけたり、かえって隙間にゴミやホコリが入ったりするため、注意してください。
畳1枚につき、40秒から60秒ほど時間をかけて掃除機をかけましょう。短い時間で掃除機を往復させるだけでは、十分にゴミやホコリを吸い取れません。ムラなく畳全体を掃除するために、一定の速度で優しくゆっくりと掃除機を動かして汚れを吸い取るのがポイントです。
畳表面のゴミやホコリを取り除いた後は、畳の隙間を掃除しましょう。隙間にはゴミやホコリが溜まりやすく、掃除機で取り除けない場合が多くみられます。
その場合、ほうきを使って掃除するのがおすすめです。ほうきを隙間に入れて小刻みに掃き、細かいゴミやホコリをかき出しましょう。ほうきを使う際も、畳を傷つけないように目に沿って動かすことが大切です。
かき出した細かいゴミやホコリは、掃除機で吸い込んでしまうか、乾いた清潔な布で取り除きましょう。
畳の表面・隙間の掃除が終わったら、雑巾で水拭きをし、皮脂汚れを落としましょう。畳は湿気や水分に弱いため、水気を残さないように雑巾を固く絞るのがポイントです。
水拭きについても、畳の目に沿ってやさしく行ってください。強い力で雑巾をこすると、畳表面が白くなるおそれがあるため、注意しましょう。
畳は週1回程度掃除を行うと清潔かつ美しい状態を保てますが、水拭きに関しては月に1回ほどの頻度で行えばOKです。
水拭きまで掃除ができたら、最後に乾拭きをして、掃除は終了です。畳に水分を残さないように、しっかり乾拭きをしましょう。ただし、化学繊維が使われた雑巾は、畳が変色する場合があるため、綿でできた柔らかい布の使用が推奨されます。
乾拭きは、日常的な畳の手入れとして、掃除機やほうきでの掃除と同じ頻度で行うのがおすすめです。
日常的に畳を掃除・手入れしていても、飲み物をこぼしてしまったりカビが生えたりすることがあるでしょう。あらかじめ対処法を知っていれば、安心して日常的に畳を使えます。ここからは、汚れの種類に合わせた対処法を紹介します。
まずは、ジュースや飲み物、調味料など、畳に液体をこぼしてしまった場合について、対処法を見ていきましょう。
・液体拭き取り用の乾いたタオルやティッシュ
・濡れタオル
・仕上げ用の乾いたタオル
液体の汚れがひどい場合は、クエン酸を使用するときれいに仕上がります。水を入れたバケツ・クエン酸小さじ1杯・クエン酸水用の雑巾も合わせて用意しておきましょう。
基本的に、液体をこぼした場合は乾いたタオルやティッシュなどで拭き取るのがポイントです。時間が経過するとシミになる可能性があるため、畳が水分を吸収する前に、なるべく早く拭き取りましょう。畳を叩きながら拭き取ると、水分を吸収しにくく、シミができるのを防げます。
液体を拭き取ったら、固く絞った濡れタオルでさらに畳表面をきれいに拭き、最後に乾いたタオルで水分を取り除きましょう。
汚れがひどい場合は、水を入れたバケツにクエン酸を小さじ1杯入れてかき混ぜ、クエン酸水を作ってください。クエン酸水に雑巾を浸して固く絞り、液体で汚れた部分を拭き取りましょう。汚れが取れたら、最後に乾いたタオルで水分を拭き取ってください。
続いて、カビが生えてしまったときの対処法をご紹介します。梅雨の時期など湿気がこもりやすい季節はカビが生えやすくなるため、参考にしてください。
・ マスク
・ 畳専用あるいは掃除用目地ブラシ
・ ゴム手袋
・ 床用のドライワイパーシート
・ エタノール(アルコール度数90%以上のものが理想)
・ 重曹(カビによる汚れがひどい場合)
・ 乾いた雑巾
胞子がふわふわのカビは、床用のドライワイパーシートで取り除きます。カビ胞子を吸い込まないよう、マスクの着用をおすすめします。
水分を含むシートは、畳に水分を与えてしまうため、必ず乾いたタイプのシートを使用してください。カビを畳にこすりつけないように、やさしくそっと取り除くのがポイントです。
シートでカビを取り除いた後は、目地ブラシで、畳の縁や隙間に入り込んだカビ胞子をかき出しましょう。畳を傷つけないように、目に沿って軽くなで付けるように行ってください。かき出したカビ胞子は、乾いた雑巾で取り除きます。
最後に、エタノールをスプレーしましょう。スプレーに入れたエタノールを、カビが生えていた部分にまんべんなく吹きかけます。乾いた雑巾で拭き上げたら終了です。
黒カビや重度のカビが発生して色残りが気になる場合は、畳に重曹をふりかけ、その上にエタノールをスプレーしてください。目地ブラシでなで付けるようにこすって色を落とし、乾いた雑巾で拭き取りましょう。重曹は、色残りだけでなくカビの臭い対策にも役立つため、一石二鳥だといえます。
畳にカビが生えると、掃除に手間がかかり大変だと感じる方もいるでしょう。カビを発生させないように、部屋を定期的に換気したり除湿したりすることが大切です。
自力で掃除するのが困難な場合は、張替えや表替え・裏返しなどのメンテナンスを専門の業者に依頼してみてはいかがでしょうか。千葉県を拠点とするゆたか畳は、自社で丁寧に畳のメンテナンスを行っており、納品までのスピードが速いのが強みの業者です。
また、自社施工によって中間マージンを省き、広告費削減に力を入れるなどの努力によって、低コストで畳のメンテナンスが可能な点も魅力のひとつです。
千葉県だけでなく全国にグループ会社を構えているため、畳のメンテナンスにお悩みの方は、ゆたか畳を検討してみてはいかがでしょうか。
畳はデリケートなため、掃除や手入れを行うときは、畳の目に沿って掃除することや水分を取り除くことが重要になります。ブラシを使って掃除する際は、畳を傷つけないように畳専用のものを使うのが理想です。
しかし、どれだけ定期的に掃除や手入れをしていても、汚れをつけてしまったりカビが発生してしまったりする場合があるでしょう。自力で対処するのが難しいときは、畳の張替え・表替え・裏返しなどを専門とするゆたか畳にお任せください。
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