0120-1930-41

同じ1畳でもサイズが違うのはなぜ?京間・江戸間などについて解説

2024-06-13


畳のサイズが違う理由は、時代によって一間の長さが違ったり、地域によって家の建て方が違ったりするためです。家を建てたりリフォームしたりする際など、どのような種類の畳があるのかリサーチしておくとよいでしょう。

そこで本記事では、畳の種類やそれぞれのサイズ、特徴をご紹介します。そのほか、スタンダードな畳以外の種類もお伝えするので、和室にこだわりたい方や和室と洋室を融合した空間をつくりたい方は、ぜひ参考にしてください。

畳のサイズが違う理由

畳の種類によって、同じ1畳でもサイズが違うケースがあります。ここでは、畳のサイズが違う理由を2つご紹介します。

時代によって一間の長さが違っていたため

一間とは、尺貫法による長さを表す単位です。日本で昔から用いられている単位であり、基本的に畳の長辺は一間を基準につくられています。畳のサイズと深い関係のある一間ですが、実は時代によって長さの定義が異なっています。

一間は、ものの長さをただ測るだけではなく、年貢の徴税に用いられる単位でもありました。そのため、時代によってどれくらいの年貢を徴税するかで、一間の長さが変動しやすくなっていたと考えられます。

たとえば戦国・安土桃山時代では、織田信長の時代は一間を6尺5寸、豊臣秀吉の時代は一間を6尺3寸 と定められていました。また、明治期以降の一間は6尺、すなわち182 cmほどに統一されています。

畳は昔から用いられていたため、時代が変わっても昔の一間の長さが残っているケースもあります。地域によっては、昔の一間の長さを基準に畳を生産しているところもあるでしょう。

地域によって家の建て方が違っていたため

畳のサイズが違うのは、地域によって家の建て方が異なっていたことも理由のひとつです。たとえば、関西地方と関西地方で、畳の大きさに合わせて柱を立てるのか、柱の位置に合わせて畳をあてはめるのかが異なります。

関西地方の場合は、畳のサイズに合わせて家の柱を立てていきます。関東地方では、柱と柱の間隔を一間となるように建て、あとから畳をあてはめていくのが特徴です。関西地方で用いられている工法を畳割り、関東地方で用いられている工法を柱割りといいます。

関東地方には江戸があるため、人口が増えて家を建てる需要が高まったことから、スピーディーに建てられる柱割りが主流となったといわれています。柱割りの場合、柱の太さの分畳を小さくしなくてはいけなかったので、長辺が一間より小さいものが多いです。

畳の種類とサイズ

時代や地域によって、用いられていた畳が異なるので、さまざまな種類の畳が存在します。ここでは、主な4種類の畳とサイズをご紹介します。

京間

京間は、室町時代から本格的に使用されはじめた畳です。サイズは191cm ×95.5cmであり、ベッド代わりとして使用されていたので、一般的な一間と比べると大きいです。

京間を使用していた地域は関西地方から九州地方なので、本間や関西間と呼ばれていました。サイズを尺貫法で表すと長辺が6尺3寸あるので、六三間とも呼ばれています。

関西地方では、茶室や書院などの広々とした空間が好まれていたので、畳割りという工法が採用されていました。桃山時代から変わらず残っている建築方法なので、現在も京間を用いている地域があるでしょう。

中京間

中京間は、江戸時代から用いられている畳であり、とくに裕福な方々で広まりはじめました。サイズは182cm×91cmであり、先ほどご紹介した京間よりも小さいです。

時代の背景としては、貴族と同じサイズの畳を使用することに対し遠慮し、ひとまわり小さいサイズの畳が生まれたといわれています。尺貫法で表すと、6尺×3尺なので、三六間とも呼ばれています。

中京間が使用されている地域は、主に愛知県・三重県・岐阜県です。現在では、中京地域だけではなく、関西地方や九州地方でも使用されることが増えています。

江戸間

江戸間は、名前のとおり江戸時代に広まった畳です。一般庶民にも使用されるようになった畳でもあるので、田舎間とも呼ばれています。サイズは176cm×87cmであり、長辺が5尺8寸と京間よりも小さいサイズであることから、五八間とも呼ばれていました。

江戸間が使用されていた地域は、主に関東地方です。そのため関東間とも呼ばれており、江戸時代の建築方法が畳割りから柱割りに変わったときに普及した時代背景があります。人口増加により、効率的な建築方法が求められるようになったのが理由のひとつです。

団地間

団地間は、高度経済成長期に普及した最も新しい規格の畳です。主に集合住宅で使用されていたことから、団地間という名がつきました。団地間のサイズは170cm×81cmまでさまざまであり、江戸間よりも小さいサイズが特徴です。

日本の高度経済成長期には、アパートやマンションなどの集合住宅がたくさん建てられた時期です。複数の小規模の部屋をひとつの建物に集約するために、小さいサイズの団地間が用いられたと考えられます。

尺貫法で表すと長辺が5尺6寸となるので、五六間とも呼ばれています。同じ数の畳が用いられている部屋でも狭く感じた場合は、団地間が用いられている可能性があるでしょう。

ほかにもある畳の種類とサイズ

京間・中京間・江戸間・団地間はさまざまな建物で用いられている畳ですが、それら以外にもさまざまな種類の畳があります。ここでは、先ほどご紹介した畳以外の種類とサイズをご紹介します。

六一間

六一間は、山陰地方で広まった畳です。サイズは185cm×92.5cmであり、尺貫法で表すと6尺1寸×3尺5分となります。京の文化の影響を受けたことから、山陰地方で広まったといわれています。

山陰地方で使用されていたことから、広島間や安芸間とも呼ばれていました。しかし、規格としてはあまり知られていないので、扱っていない業者も見られるでしょう。

六二間

六二間は、九州地方の一部で使用されている畳であり、佐賀県や長崎県で用いられることから佐賀間とも呼ばれています。六二間のサイズは188cm×94cmであり、尺貫法で表すと6尺2寸×3尺1寸です。これは、最も大きい規格である京間に続いて大きいサイズです。

琉球畳

琉球畳は、琉球表と呼ばれる七島い草でつくられた畳を指します。琉球表は、別名七島表や青表とも呼ばれています。琉球畳のサイズは88cm×88cmであり、半畳を基準とした正方形が特徴です。

畳ならではの縁がなく、部屋の広さや機能に合わせて厚みをオーダーメイドできます。昔は庶民向けの畳として使用されていましたが、現在ではデザイン性の高い畳として用いられています。

また、琉球表の原料である七島い草の生産者が減少したことにより希少価値が高くなったので、琉球畳をつくるのに高い費用がかかってしまうでしょう。現在使用されている琉球畳は、い草や和紙、化学素材などを使って費用を抑えられるケースがあります。

琉球畳は、カラーバリエーションが豊富でありスタイリッシュな見た目をしているので、和室と洋室を融合した空間をつくりたい場合におすすめです。

まとめ

一般的に用いられている畳の種類は、京間・中京間・江戸間・団地間などです。はじめは貴族向けにつくられたものですが、庶民の間でも普及されるようになり、地域によって呼ばれている名前が異なる場合があります。

また、普及された地域だけではなく、サイズによって畳の種類が異なります。たとえば、長辺が6尺3寸の場合は六三間、長辺が6尺1寸の場合は六一間、長辺が5尺8寸の場合は五八間です。

ゆたか畳では、千葉県を拠点に畳の表替えや張り替えなどを行っています。一般的な縁あり畳やおしゃれな縁なし畳、さまざまなサイズの畳の対応が可能なので、お気軽にご相談ください。

お問い合わせ Contact

私たちは 即日お伺いします!

早朝・深夜に問わずお客様のご都合に合わせることが可能です。
お見積り無料!家具の移動も無料です!配達、手間、引き取り料全て込みの安心価格でご案内致します。