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DIYでできる!ふすま紙の張り替え方法を種類別に解説

2024-06-20


古びたふすま紙を新しいものに替えたい方もいるでしょう。ふすま紙を貼り替えるだけで、部屋の雰囲気がガラッと変わります。ふすま紙は、自分でDIYして新しいものに張り替えられます。

そこで、この記事では、ふすま紙を張り替えたい方に向けて、ふすま紙の張り替え方法を種類別に解説します。自分でふすま紙を張り替える際の参考にしてください。

ふすま紙の張り替え前に確認すること

張り替えする前に確認した方がよいポイントがいくつかあります。ここでは、ふすまを張り替える前に確認した方がよい点を紹介するので、自分でふすまを張り替える際の参考にしてください。

ふすまの種類

ふすまを張り替える前に、ふすまの種類を確認しておく必要があります。自分が張り替えたいふすまが、どの種類にあたるのかを確認しておきましょう。

本ふすま

ふすまにはいくつか種類があります。まずひとつ目は「本ふすま」というもので、日本で昔から使われている種類のふすまです。

格子状の木枠が特徴的なふすまで、本ふすまの表に厚紙を使っているのが一般的です。本襖は軽いため開閉しやすく、押し入れや和室と和室の間仕切りとして使用されます。

戸ふすま

木の格子にベニヤ板を貼っているものが「戸ふすま」です。戸ふすまは、重量感があるのが特徴で洋室と和室を仕切る際に用いられます。和室側は襖紙貼り、洋室側は板張りになっているケースがほとんどです。

発泡スチロールふすま

ふすまには発泡スチロールが使われているものがあります。発泡スチロールふすまは、芯材に発泡スチロールが使用されており、構造は段ボールふすまと同じです。また、使い方に関しても、段ボールふすまと同じです。

段ボールふすま

段ボールがふすまの材料として使われているのが「段ボールふすま」です。段ボールふすまは、両側にアルミ箔を貼り下貼りします。

表にはふすま紙を貼り仕上げています。段ボールふすまは安いため、賃貸アパートで使われる場合が多いです。

ふすま紙の種類

ふすま紙とは、ふすまの枠に貼る紙を指します。ここでは、ふすま紙の種類について紹介します。

和紙ふすま紙

昔から使われている定番のふすま紙といえば「和紙ふすま紙」です。和紙ふすま紙は、鳥の子と呼ばれており、新鳥の子・上新鳥の子・鳥の子・本鳥の子という順にランク付けされています。

和紙ふすま紙のなかでも、もっともランクが高いものを本鳥の子と呼び、職人が手掛けている逸品です。ランク順に値段や色味、質や耐久性などが高くなっていくでしょう。

和紙ふすま紙は、上品な風合いが楽しめる和紙ふすま紙で、いくつもグレードがあるというのが特徴です。和紙ふすま紙は白を基本としており、手が届きやすい価格から、高価なものまでさまざまです。

近年では、モダンふすま紙が人気です。和紙ふすま紙は、光沢や肌触りもさまざまなため、部屋の雰囲気をガラッと変えたい場合は、自分の好みに合わせて選びやすいでしょう。

織物ふすま紙

和紙ふすま紙よりも破れにくいのが「織物ふすま紙」です。織物ふすま紙は、天然の繊維などを織り込んでいるため、強度が高くなっています。織物ふすま紙にはグレードがあり、普及版織物・中級織物・上級織物の3つに分かれています。

また、織物ふすま紙は立体的な柄が楽しめるふすまです。なかでも麻や絹、木綿などの天然繊維を使った織物ふすま紙は高級品で、合成繊維を織り込んだものは耐久性に優れており、安価で手に入ります。

アイロン接着ふすま紙

アイロンで手軽に張り替えられるのが「アイロン接着ふすま紙」です。アイロン接着ふすま紙は、取り扱いがラクなため、DIYやリフォームの際に用いられています。

アイロン接着ふすま紙は、アイロンの熱を使って接着剤を溶かすため、凸凹している本ふすまよりも、平らなふすまの方が張り替えやすいです。また、アイロンの熱が発泡スチロールふすまを溶かしてしまうため、発泡スチロールふすまには使用できません。

アイロン接着ふすま紙は、柄が豊富で安く手に入りやすいため、気軽にふすまを張り替えられるでしょう。DIYを考えている方にアイロン接着ふすま紙をおすすめします。

再湿のりふすま紙

再湿のりふすま紙は、切手と同じように接着面を水で濡らし、ふすまに貼り付ける種類のふすま紙です。再湿のりふすま紙は水を使用するため、段ボールふすまや発泡スチロールふすまには不向きです。

シールふすま紙

裏面がシール状になっているのがシールふすま紙です。シールふすま紙は、凸凹している面に貼るのがむずかしいため、コツが必要です。

ふすま紙の張り替え方法

では、どのようにふすまを張り替えればよいのでしょうか。ここでは、具体的なふすまの張り替え方を解説します。細かい部分までしっかりと手順を把握してから、ふすまを張り替えましょう。

本ふすまの場合

本ふすまは軽量なので、女性でも持ち上げやすく、作業しやすいです。本ふすまの場合は、表を触るだけでなかの骨組みがわかる仕様になっています。

準備するもの

本ふすまを張り替える際に必要な道具は、ふすまのりです。ほかにも、はさみやかなづち、マスキングテープやのりはけ、引手バールが必要になります。のりはけは、2本用意しておくとよいでしょう。

基本の道具としてトレーやカッター、引手釘打ちやミニバール、スポンジや撫でバケ、ステンレスカッターガイドを用意してください。2種類ののりを使うため、トレーは2つ準備しておきましょう。

また、おもしやペンチも用意しておくと、作業の際に役立ちます。

張り替え手順

道具が用意できたら、いよいよふすまの張り替えです。まず、ふすまと引手の間にバールを差し込み、引手を外します。外す際は、ケガしないようゆっくり外しましょう。

引手に釘が使用されている場合は、ふすまと引手の間にバールを差し込み、引手をてこの原理で取り外します。持ち上げた引手を元の位置に押し戻すと釘の頭が出てくるため、釘をペンチで引き抜きましょう。

釘は2箇所あるため、もう一方の釘は引手をバールで持ち上げた際、一緒に引き抜いてください。引手が外れたら、ふすまの枠を取り外します。

ふすまの枠を外す際には、外したあとでもどこの場所の枠かわかるよう、マスキングテープで印をつけておきましょう。次に、枠とふすまをバールで外します。外す際はバールをかなづちなどで叩いて外すとよいでしょう。

枠を外す際は、両手の間隔を広くとって枠を持ち、上下にグラグラさせながらゆっくり枠を外します。なかには、左右の枠がスライド式になっているものがあり、スライド式の場合は上から下に向かってかなづちで打ち、枠を外すとよいでしょう。

枠が外せたら、のりを準備します。のりは、濃いものと薄いものを準備しておきましょう。濃いのりはふすま紙のフチに使い、薄いのりは紙の裏面全体に使います。

濃いのりは、ふすまのり140gに70mlの水を加え、薄いのりはふすまのり140gに560mlの水を加えて作ってください。とくに薄いのりの場合は、水に溶かす際にダマになりやすいため、水を少しずつ加えながら溶かしましょう。

ふすまを張り替える際は、ふすまを寝かせた状態で作業します。ふすま紙は、巻き癖がついている場合があるため、巻き癖と逆方向にふすま紙を巻きましょう。

ふすま本体の上にふすま紙を載せ、裁ち位置を決めます。フチの部分にふすま紙がかぶるよう、ずらして位置を決めましょう。ふすま紙がずれないよう重しを置いてください。

フチに折り込む部分を残し、ふすま紙の端をフチに沿ってカットしましょう。カットしたふすまの裏面全体に薄いのりを塗ります。ふすま紙のまわり、1~2cmほどの部分に濃いのりをぐるっと一周塗りましょう。

ふすま紙を裏返し、ふすま紙の位置を調節しながら置きます。位置が決まったら、中心から空気を逃すよう両手を使いながらふすまにふすま紙を貼っていきましょう。ふすまのフチにふすま紙を折り込みながら貼ります。

ふすま紙を貼り終えたら、引手の位置にカッターでバツ印を入れておきましょう。ふすまを乾燥させ、乾燥しきったら枠を外したときと逆の手順で枠をはめます。

引手をはめ込む部分は、バツ印の上から手でなぞって凹みを作りましょう。接着剤をへこませた部分に塗り、最後に引き戸をはめ込みます。

なかには、引手が円形のものもあるでしょう。円形の場合は大きめに切り込みを入れ、引手をはめ込んだあと、釘を差し込んでください。

戸ふすまの場合

戸ふすまは、洋室と和室の仕切りとして使われるもので、近年では洋室と和室のある家が増えてきているため、戸ふすまの需要が高まってきています。戸ふすまは和室側にふすま紙を貼り、洋室側はクロスや化粧板でできているものが多いです。

準備するもの

戸ふすまを張り替える際は、作業台やカッターナイフ、鉛筆やのり、パレットやハケ、ヘラやペンチ、マイナスドライバーが必要です。また、ベニア板や新しいふすま紙、クロスに張り替えたい場合は、クロスも準備しておきましょう。

ほかにも、ふすまの枠に番号をつける際は、マスキングテープを用意しましょう。どの道具も、ホームセンターに行けば手に入ります。道具は単品購入できますが、一つひとつ購入するのが手間な場合は、セット商品がおすすめです。

張り替え手順

戸ふすまを張り替える際は、元のふすま紙を剥がしてから新しいふすま紙を貼るのではなく、古いふすま紙の上から重ねて貼っていく上貼りが基本のやり方です。古いふすま紙の色が薄い場合は、表に色が透けて見えないため、問題ありません。

なかには、古いふすま紙の色が濃く、新しいふすま紙を上から貼った際に色が透けて見えてしまう場合があります。茶ちり紙を古いふすま紙に貼ってから新しいふすま紙を貼り付けると、色が透けず、きれいに仕上がります。

ふすま紙を貼る際は、まず枠に番号を書いて外します。枠にマスキングテープを貼り、番号をつけましょう。枠をふすまにはめる際は、正しい場所にそれぞれの枠をはめないと収まりがよくなかったり、スムーズに戸が開閉できなかったりするでしょう。

あらかじめ番号を振って、どの場所の枠か目印をつけておきます。番号付けができたら、枠を外します。

次に引手を外していきましょう。引手を外す際は、マイナスドライバーやバールを使って外します。とくに木製の引手の場合は壊れやすいため、ゆっくり慎重に作業しましょう。

古いふすま紙の色が濃く新しいふすま紙の色が透けてしまう場合は、引手を外した後に茶ちり紙を貼ります。また、フチよりもふすま紙に厚みがある場合には、古いふすま紙を剥がしましょう。

ふすま紙を剥がす際は、洗剤を染み込ませて剥がします。作業中は、床が濡れてしまうため、ビニールシートを敷いて作業しましょう。

はじめてふすま紙を張り替える方は、作業台の上でふすま紙を切るとうまくできます。作業台を用意できない方は、クーラーボックスなどの上にベニヤ板を置き、作業台の代わりとして使うのがおすすめです。

作業台の上に新しいふすま紙を置き、上から戸ふすまを乗せます。戸ふすまのフチにそって鉛筆でなぞりましょう。カッターでカットする際は、鉛筆で書いた線より5〜10ミリ程度外側をカットします。

カットしたふすま紙にのりを塗ります。のりは、濃いものと薄いものの2種類準備し、濃いのりは、まわりの部分に塗りましょう。3センチほど周りを塗ったら、薄いのりで全体を塗りつぶします。

のりを塗り終えたら、ふすまに貼っていきましょう。ふすまに貼る際は、2人で作業するのがおすすめです。ふすまの上部から中心に向かってふすま紙を貼ります。

ハケを使いながら、中心から外側に向けてふすま紙を貼っていきましょう。万が一、空気が入ってしまった場合にはヘラで空気を抜いてください。

ふすま紙が貼れたら、乾燥させます。乾いたら、はみ出た箇所のふすま紙をカッターでカットしましょう。はじめに番号をつけた枠を取り付けます。

最後に引手をつけましょう。引手をつける際には、つける箇所を八つ切りにしてふすま紙をくり抜きます。

のりでとめる場合は木工用ボンドを引手の裏に塗り、はめ込みましょう。木工用ボンドが完全に乾いたら完成です。

発泡スチロールふすまの場合

発泡スチロールふすまは、プラスチックの気泡体でできており、スチロールとスチレンの2種類があります。ほとんどの場合は、スチロールを使ったもので、引手を外した際に素材が確認できるため、発泡スチロールふすまかの確認ができるでしょう。

準備するもの

発泡スチロールふすまを張り替える際には、両面テープやカッター、ローラーや重し、はさみや竹べら、カッティングメジャーや霧吹きを用意しましょう。重しは、本などで代用できます。

張り替え手順

発泡スチロールふすまの張り替え作業は、2人以上で作業します。なかには、同時に2枚以上の発泡スチロールふすまを張り替える場合もあるでしょう。

それぞれのふすまを元の位置に戻せるよう、鉛筆で番号などを書いてわかるようにしておくのがおすすめです。発泡スチロールふすまは、張り替える前にホコリを取り除きましょう。作業は、作業台の上で行うとスムーズにできます。

ふすまの枠の内側に両面テープを貼りましょう。枠の内側に両面テープが貼れたら、漢字の田の字になるよう両面テープを貼ります。次にふすま紙をふすまの上に乗せ、柄の向きや柄が曲がっていないかなどを確認します。

確認できたらふすま紙の上に重しを乗せ、両面テープの剥離紙をはがしましょう。両面テープの剥離紙を剥がす際は、一気にすべての剥離紙を剥がすのではなく、一辺から少しずつ剥がします。

ふすま紙を貼り付ける際には、空気を抜きながら徐々に貼ります。ふすま紙を貼り終えたら、竹べらで枠の内側に沿ってふすま紙に印をつけましょう。

印をつけた部分に沿って、枠にはみ出ている部分のふすま紙をカッターなどでカットします。カットする際は、カッティングメジャーや定規などをあててカットすると、きれいに仕上がります。

発泡スチロールふすまに貼ったふすま紙が使っているうちに剥がれてこないよう、ローラーで数回両面テープにそって圧をかけます。とくに角は剥がれやすいため、念入りにローラーをかけましょう。

ふすま紙を貼り終えたら、ふすまを壁に立てかけて30〜40回ほど霧吹きします。霧吹きする際は、ふすまから40〜50センチほど離れたところから吹きかけましょう。

ふすまが完全に乾いたら最後に引手をつけます。引手をつける部分を八つ切りにし穴をあけ、引手をつけたら完成です。

段ボールふすまの場合

段ボールふすまの場合は、アイロンの熱を使って貼るタイプのふすま紙を使うと上手に張り替えられます。道具もそろえやすいものばかりなので、はじめてDIYする方でもチャレンジしやすいでしょう。

準備するもの

段ボールふすまを張り替える際には、マイナスドライバーやペンチ、ヘラやのり、カッターやハサミ、プラスチックトレーやハケ、マスキングテープを用意しましょう。どれもホームセンターなどでそろえやすいものばかりです。

張り替え手順

まずは、引手を外します。釘で打ってあるタイプは、鋲抜きを使って釘を抜いてからマイナスドライバーなどで引手を外しましょう。次に、アイロンで接着するタイプのふすま紙をふすまに貼り付けます。

アイロンはスチームを使わなくてもよいのですが、温度は高温にして使いましょう。ふすま紙を貼る際は、シワに気をつけながら慎重に作業します。

枠の部分にはみ出てしまっているふすま紙を、カッターなどでカットしていきましょう。枠とふすまの間にそって、丁寧にカットします。

最後に引手をつけます。引手は発泡スチロールふすまのときと同じようにつけましょう。釘が使われている場合は、釘を打ち込んでください。

まとめ

この記事では、DIYでふすまを張り替える方法を解説しました。ふすまには、本ふすまや戸ふすま、発泡スチロールふすまや段ボールふすまなどがあり、ふすまの種類によって適したふすま紙に違いがあります。

ふすま紙を張り替える際はそれぞれ方法が異なるため、注意が必要です。また、自分でふすまの張り替えをすることが不安な方は、専門業者に依頼することをおすすめします。

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