2024-06-20
襖を張り替える場合は、襖の種類を知っておくと役立ちます。襖にはさまざまなサイズがあり、それぞれの種類に名前がついています。それぞれの高さや幅はもちろん、厚みも異なります。
この記事では、襖の一般的なサイズや種類ごとの特徴や、襖の正しい測り方も解説するので、襖の張り替えを検討している方は、参考にしてください。
家庭でよく使われている襖は、古くから日本人に親しまれています。押し入れの襖や部屋と部屋を仕切る襖、天井近くにある背の低い襖など、さまざまなタイプがあります。
襖は、部屋の間取りや生活スタイルによって、さまざまな高さや幅があり、それぞれの襖には名前があります。襖紙を自分で張り替える際や、業者に依頼して張り替える際に、襖のサイズや名前を把握しておくことが重要です。
ここでは、襖のサイズについて紹介します。自宅の襖がどのサイズに該当するかを判断する際の参考にしてください。
襖には標準的なサイズがあります。一般的な襖の標準サイズは、高さが170〜180cm、幅が90cmです。高さが171cmの襖は「五七」、高さが174cmの襖は「五八」と呼ばれます。一般的なサイズの襖は、主に押し入れなどで使用されるため、日常生活で目にする機会が多いでしょう。
「五七」や「五八」とは、かつての尺貫法に基づく単位で、一尺は約30cm、一寸は約3cmです。現代ではあまり使用されていない単位ですが、着物や食器などを扱う際には依然として使われることがあります。
また、襖は通常2枚が1セットとなり、1間と呼ばれます。ただし、団地などで用いられる幅が72cmの襖は、4枚セットで1間半として使用されることが一般的です。
半襖は、襖の種類のなかでも中間にあたる大きさです。高さが約60〜90cm、幅は90cmのものを指します。
高さが90〜150cmほどの襖を中間といい、名前のとおり五七と半襖の間にあたる大きさの襖を指します。中間の襖は一般的な襖と同様、幅が90cmです。
幅広の襖とは、名前のとおり襖の幅が広いものを指します。具体的には、襖の幅が90cm以上のものを幅広といい、近年では生活や間取りに合わせた幅広の襖が求められています。
襖の種類のなかに、丈長というものがあります。丈長は襖の高さが174cm以上のものを指し、昔でいう五尺八寸です。
近年では、住宅やライフスタイルの変化により、襖の高さが2メートルを超えるようなものもあります。とくに高さの高い襖は、和洋折衷な建物で使用されるケースが多いです。
押し入れの上の部分に、背の低い収納が設置されている場合もあるでしょう。押し入れの上部にある背の低い襖を天袋といいます。天袋の高さは、一般的に40〜60cmほどです。
普段あまり使わないものや季節ものを収納する際は、天袋のある押し入れにものを収納するケースが多いです。天袋は背の低い襖のため、ほかの襖に比べて軽量です。高い位置にあっても、スムーズに開閉できるでしょう。
天袋とは反対に、床の近くにある背の低い襖を地袋といいます。地袋は天袋と大きさがほとんどが40〜60cmです。また、地袋は仏壇や床の間の下に設置されているケースが多いです。
襖の厚みは、襖の種類によって異なります。襖には、本襖や戸襖、発泡スチロール襖や段ボール襖といった種類があります。
ここでは、襖の種類別にそれぞれの襖の厚さについて解説します。自分で測る際の参考にしてください。
本襖は、日本で古くから使われている種類の襖で一般的な襖といえます。本襖の厚さは20mmです。本襖の内部は木を格子状に組んでいる構造なため、外から触ると内部の構造がわかります。
本襖は、ほかの襖と同様、使っているうちに襖紙が劣化します。万が一、襖紙に破れや劣化があったとしても、襖紙を張り替えられるので経済的な襖といえるでしょう。
本襖は一般的な日本家屋で広く使用されているため、近年でもよく目にすることがあります。本襖は、何枚もの紙を重ねて作られているため、通気性がよいです。また、格子状に組まれた木は、襖本体がねじれにくい構造なため、長く使い続けられます。
戸襖の厚さは、ほかの襖よりも厚みがあり27〜35mmほどです。戸襖とは、和室と洋室を仕切る際に使われる襖で、デザイン性の高いものが多くあります。洋室側は戸のデザイン、和室側は襖紙が貼ってあるといった場合がほとんどです。
また、戸襖の枠を自分で張り替えるのは難しいでしょう。戸襖は厚みがあるため、重量感があり、叩くと硬いような音がします。
発泡スチロール襖は、発泡スチロールでできた襖です。発泡スチロール襖の厚さは20mmで重さが軽いです。
発泡スチロール襖は安価で作れるため、比較的新しい建物に使用されるケースが多くあります。ただし、発泡スチロール襖は耐久性が低いという点がデメリットです。破損してしまうと修復が難しいため、交換するケースがほとんどです。
段ボール襖は、段ボールで作られている襖を指します。段ボール襖の厚さは20mmほどで、本襖や発泡スチロール襖と同じ厚さです。段ボール襖は、湿度に耐えられるようにアルミ箔で両面を覆い、アルミ箔の上から襖紙を貼り付けています。
発泡スチロール襖と同様、軽量かつ安価で作れるため量産しやすいのが特徴です。また、段ボール襖は、耐久性が低いというデメリットがあります。破損してしまった場合は、修復が難しいため、交換になる場合がほとんどです。
襖のサイズを測る際には、一般的にはメジャーが使われます。一般的なメジャーでも十分に測れますが、できれば金属製のメジャーを用意することをおすすめします。
金属製のメジャーを使うと、より正確な長さを測れます。とくに「コンベックス」という金属製メジャーは、襖を正確に測るために便利です。ホームセンターなどで手に入りやすいため、普段使わない方でも手軽に入手できます。
コンベックスを取り扱う際には、細心の注意が必要です。コンベックスはテープを自動で引き込む機能がありますが、勢いで手を切ってしまう危険性があります。作業中は、必ず子どもの手の届かない場所で使用し、注意深く扱いましょう。
金属製のメジャーを使う際は、手袋をして作業することで安全性を確保できます。
襖のそれぞれの長さを正確に測るため、襖は敷居や鴨居から外し、横に寝かせて測るのをおすすめします。また、襖のサイズを測る際は、本体や枠、溝の幅や深さを測りましょう。
襖のサイズを測る際には、まず襖本体の寸法を把握することが重要です。最初に襖本体の寸法を測定します。
高さと幅は、金属製のメジャーや一般的な測定器具であるコンベックスなどを使用して測定します。高さを計測する際には、襖の最も高い位置から底部までを測定しましょう。戸車がある場合には、戸車の下部から計測を行います。
また、襖の寸法を測る際には、襖を取り外して横に寝かせて作業すると、より効率的に測定が行えます。襖は歪んでいることがあるため、測定際には複数の箇所から測定することをおすすめします。
さらに、襖本体の材質や構造によっても測定方法が異なる場合があります。木製の襖や和紙張りの襖など、素材や形状によっては特別な注意が必要です。そのため、測定を行う際には襖の特性を考慮し、適切な手法を選択することが大切です。
襖の枠を測る際には、枠の内側を測りましょう。本体を測る際と同様に、1か所だけでなく、複数の箇所を計測することをおすすめします。目安として高さは3か所、幅は2か所を測っておくとよいでしょう。
襖の本体や枠を測ったら、次に溝の幅と深さを計測しましょう。一般的に上部の溝の幅は10〜20mm、下部の溝の幅は1〜3mmほどです。また、溝の深さは上部と下部で異なります。
溝の幅は通常2.1cmであり、溝と溝の間隔は9mm、12mm、または15mmのいずれかになります。ただし、使用頻度や経年劣化によって、溝の幅は減少する可能性があります。そのため、溝の底部を測定し、できるだけ正確な値を得られるようにしましょう。
業者に襖の張り替えを依頼する方もいるでしょう。業者に襖の張り替えを依頼する際は、自分で襖のサイズを把握しておくと、張り替えにかかる料金の目安がわかります。
襖を張り替える際の料金は、襖の大きさによって異なります。料金の目安を理解しておくことで、安心して業者に依頼できます。
襖を張り替えてくれる業者といっても多くあるため、どの業者に依頼すればよいのか迷ってしまう方も多いでしょう。襖の張り替えを検討している方には、ゆたか畳に依頼することをおすすめします。
ゆたか畳は、スピード感ある納品が期待できます。朝に引き渡した襖を当日中に納品することが可能です。また、ゆたか畳では職人が丁寧に襖を張り替えるため、質のよいサービスを提供できます。
ゆたか畳で襖を張り替える際の料金目安は、一般的な高さ180cm、幅90cmの襖の場合、1,980円(税込)です。ゆたか畳では、襖1枚の依頼でも引き受けています。
また、ゆたか畳では、ほかのサイズの襖も顧客が安心できるような価格で襖の張り替えを実施しています。仕上がりがはやく、職人が丁寧に作業しているため、安心して依頼できるでしょう。
この記事では、襖のサイズについて解説しました。襖の種類や襖のサイズを測る方法などを参考にしてみてください。
また、襖のサイズを測るときは普通のメジャーではなく、金属製のメジャーで測ると、より正確にサイズが測れます。なかには、襖の張り替えを業者に依頼する方もいるでしょう。
ゆたか畳は、安心価格での襖の張り替えや、スピード感ある納期が強みです。職人が一つひとつ丁寧に襖を張り替えているため、仕上がりにも自信があります。ぜひお気軽にご相談ください。