2024-06-28
和室の障子が破れてしまった、傷んでしまったという場合は、そのまま放置してしまうと見た目が気になりますし、インテリアにも影響が出てしまいます。しかし、一体どうやったら障子を張り替えられるのかわからない、という方も多くいるでしょう。
本記事では、障子の張り替えを自分でやる方法や手順について紹介します。いくつかのポイントを抑えれば、決して難しい作業ではありません。ぜひ参考にしてください。
障子が破れてしまった、劣化してしまったなどの際に、最初は早く自分で張り替えてしまいたいと考える方が多いでしょう。適切な道具を準備して慎重に行えば、自分で障子を張り替えるのは決して難しいことではありません。
障子を張り替える際の一般的な手順を紹介します。
まず、作業を行う前に必要な物を準備しましょう。
自分で障子を張り替える際には、障子紙、障子紙用の剥がし剤、障子用のり、のりを塗るためのハケ、カッター(できれば障子紙専用の物)、スポンジ、霧吹き、セロハンテープ(またはマスキングテープ)、ビニールシートや新聞紙等作業場の汚れを防ぐ敷物の9点を最低限そろえましょう。さらに障子紙用カット定規があると、作業がしやすくなります。
いずれもホームセンターや100円ショップなどで売られているものなため、比較的簡単に手に入ります。また、障子紙にもいくつか種類がありますが、和紙製のものと、より強度のあるプラスチック製の2種類が主流です。
とくにプラスチック製の障子紙には、あらかじめ塗布されているのりに熱を加えることで接着させるタイプがあります。使用するのであれば、障子用のりの代わりにドライヤーやアイロンが必要となります。購入の際はパッケージの説明をよく読んで、適した道具を選択するようにしましょう。
次に手順を紹介します。しっかりとひとつずつ段階を踏んで張り替えるようにしましょう。
まず、張り替えたい障子を外し、ビニールシートや新聞紙等の上に裏返して置きます。張ってある障子紙が和紙製であれば、全体のホコリや汚れを払ってから、霧吹きやスポンジを使って剥がし剤を桟に塗布し、よく染み込ませます。
障子の裏側から桟に沿って十分に塗布するのがポイントです。5分ほど置いたらコーナー部分を少し剥がしてみてください。簡単に剥がれるようなら、そこからめくるように剥がし、丸めながら全部を剥ぎます。
プラスチック製の障子紙の場合は、剥がし剤は使用せず、桟に沿ってアイロンやドライヤーの温風を当てて剥がします。のりは冷えるとすぐに固まってしまうため、温めて接着剤が溶けたところからすぐに剥がしていくのがポイントです。
障子紙を剥がしたら、桟に残った障子紙の切れ端やのりを、割りばしや歯ブラシでこすり取ります。少しこすっても取れない場合は、無理をせず再度剥がし剤を塗布してください。
障子紙がきれいに取れたら、雑巾等で桟を拭きあげ、半日ほど陰干しして乾かしましょう。天日干しにしてしまうと、障子全体が反ってしまう恐れがあるので、陰干しするようにしてください。
障子紙をきれいに剥がし終えたら、いよいよ新しい障子紙を張ります。手順をきちんと守れば、障子紙はたるまずきれいに張れます。
まずは位置合わせです。和紙製の障子紙を張る場合は、障子枠の裏側を上にして、枠の一辺に新しい障子紙の端をぴったりと合わせます。そのまま障子紙と桟が並行になるように気をつけながら、セロハンテープまたはマスキングテープで仮止めします。
プラスチック製の障子紙の場合は、同じように新しい障子紙の端を桟の端に合わせます。位置が決まったら、四隅にアイロンやドライヤーの温風を当てて、仮止めします。
いずれも障子紙を障子枠より10cmほど大きめにカットしてください。
和紙製の障子紙の場合は、仮止めの後、障子用のりを桟につけます。のりの量は桟に一筋つくくらいが適量です。桟全体にまんべんなくのりをつけてください。
のりがついたら、仮止めしておいた障子紙を少しずつ転がしながら桟に張ります。障子紙を手でなでながら接着していきましょう。
プラスチック製の障子の場合、のりづけはアイロンまたはドライヤーを使って行います。障子の中央から外側へ向けて熱をあて、全体を接着します。
障子紙が全体に張れたら、カッターとカッティング定規を使って余分な部分をカットします。このとき、桟の枠にくぼみ(紙じゃくり)がある場合は、その外側に沿って切ります。紙じゃくりがない場合は、5〜6mm残して切りましょう。
カッターの刃を寝かせ気味にして、カッティング定規をしっかりとまっすぐにあてて切ってください。和紙製の障子紙の場合は、のりがまだ乾かないうちにこの作業を行うことになります。少しでも刃が滑りにくくなったら、こまめに新しい刃に交換すると、きれいに仕上げられます。
障子紙を張り、余分な紙がカットできたら、残ったのりを雑巾等できれいに拭き取ります。その後、日陰で半日ほど乾燥させましょう。
障子紙がたるんでしまった場合は、全体に軽く霧吹きをかけてから乾燥させると、ぴんとハリが出ます。
自分で障子を張り替える際、どんなことに気をつければ、よりきれいに張れるのでしょうか。ポイントをまとめます。
プラスチック製の障子は、和紙などの紙製の障子紙に比べて、丈夫で破れにくく扱いやすいのが特徴です。張る過程でずれてしまったり、曲がってしまったりしても、張り直しがやりやすいので、初心者にもおすすめです。
見た目の印象も和紙に寄せて作られているので、違和感がないところもメリットです。
古い障子紙を剥がす際は、剥がし剤でしっかり湿らせてからゆっくりと剥がしましょう。桟に接着剤や障子紙が残っていると、新しい障子紙を張り付けたときにデコボコや不自然なしわができてしまいます。
最終的な仕上がりの見た目のために、古い障子紙本体はもちろん、残った紙や接着剤をしっかりと拭き取るようにしましょう。
障子紙は温度や湿度の変化でかなり大きく伸び縮みします。たるみを防ぐために、なるべく室温は20℃以上で安定した室内で張り替えることをおすすめします。
また、紙は湿気で膨張し、乾く過程で縮むという性質があります。この特性を最大限生かすためには、雨の日など湿気の多い日の張り替えが適しています。湿度の高い日に張り替え作業をしておくと、乾く過程で障子紙が適度に縮むので、全体にしゃきっとハリが出ます。
湿度が低いとハリが出るなら、晴れた日に張り替えた方がいいと考えるかもしれません。しかし、湿度が高い日に張り替えておくと、乾く過程で水分が抜けて紙が張り、きれいに仕上がるということを覚えておきましょう。
障子の張り替えは、自分でやった方がもちろん費用は安く抑えられます。しかし、初心者や作業に自信のない人などは、やはりプロに頼んでしまった方が確実で無難です。
障子の張り替えには張る作業はもちろん、きれいに剥がす作業や枠をしっかりとメンテナンスする作業も含まれます。大きな枠を支えながらの作業なので、多少なりとも腕力を必要とします。意外と時間がかかるので、枚数によっては1日中張り替えにかかりきりになってしまうこともあるでしょう。
プロの業者に依頼すれば、そういったわずらわしさや心配は一切要りませんし、確実にきれいに仕上がります。自信がないと思う方は、思い切ってプロに依頼するという方法がおすすめです。
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障子の張り替えは、注意点を踏まえて、正しい手順を丁寧に踏めば、決して難しい作業ではありません。この記事で紹介した方法で、ぜひ試してみてください。
しかし「やはり自信がない」「確実にきれいに仕上げたい」方は、ぜひ「ゆたか畳」への依頼をおすすめします。
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