2024-07-04
障子が汚れてしまったり、破れや穴が開いてしまったりした際に張り替えを検討する方もいるのではないでしょうか。見た目も悪くなってしまうため、できるだけ早めに張り替えたいと思う場合もあるかもしれません。
しかし、障子の張り替えに適切な時期があることをご存知でしょうか。張り替えがしやすい時期を選ぶことで、綺麗に障子を張り替えられるようになります。
この記事では、障子の張り替えに適している時期や張り替えが必要なタイミングについて解説します。また、業者に依頼する際のポイントも紹介しますので、障子の張り替えを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
障子を張り替える際は、雨の日や湿気が多い日はできるだけ避けた方がよいでしょう。張り替えのために障子紙を湿らせた場合や木枠を洗った場合は、木枠を乾かしてから障子紙を張る必要があります。
雨の日や湿気が多い日だと木枠が乾くまで時間がかかってしまいます。完全に乾く前に貼ってしまうと、障子紙の剥がれやたるみ、黄ばみといった症状の原因となってしまうのです。
湿気がないと障子もピンと張らないのではと言われますが、のりが乾いた後に霧吹きで水をかけることでたるみを起こさずに障子紙を貼れます。障子の張り替えをスムーズに進めたい場合は、湿気の時期を避けながら作業を進めましょう。
障子の張り替えは2〜5年おきに行うのが一般的ですが、環境やメンテナンスによって障子紙の状態は変化します。また、安価なパルプ製の障子紙や和紙など種類によっても劣化の進み具合は異なります。使用年数に関わらず劣化していると感じた際は、その都度張り替えるとよいでしょう。
障子を張り替える際は、晴れの日や乾燥している日など木枠が乾きやすい環境になっている時期がおすすめです。乾燥しやすい時期を選ぶことで、木枠を洗っても短時間で乾燥できるため張り替えに手間がかかりません。
賃貸物件の場合、3〜4月が退去者が増える時期になるため、退去したタイミングで張り替えを進めると綺麗な状態をキープできるでしょう。
障子の張り替えは、どのようなタイミングで行うべきかわからない方も多いでしょう。ここでは、張り替えるべきタイミングについて以下の5点を紹介します。
● 破れや穴が開いている場合
● 黄ばみや汚れがある場合
● カビが生えている場合
● 障子がたるんでいる場合
● 4〜5年張り替えていない場合
上記の内容について以下で詳しく解説しますので、張り替えのタイミングを知りたい方は参考にしましょう。
障子紙は、少しの衝撃で穴が空いたり、破れてしまったりするといったリスクがあります。1か所でも破れや穴があると目立ってしまうため、損傷が見つかった際は早めの修繕がおすすめです。
障子用の補修シールや一部だけを張り替える方法などがありますが、見た目に違和感を覚えるケースもあります。来客があった際に穴や破れなどが見られた場合、恥ずかしい思いをしてしまうでしょう。常に綺麗な状態をキープするためにも、こまめに状態をチェックしましょう。
障子は穴や破れだけでなく、黄ばみや汚れも目立ちやすいものです。日焼けや経年劣化など原因はさまざまあり、中には寒暖差による結露が原因で汚れることもあります。
黄ばみや汚れが発生した際は、漂白剤を使用しての対策が有効です。水や洗濯のり、漂白剤などを混ぜた液体を霧吹きに入れて障子に吹き付けると、障子に付着した汚れを除去できます。応急処置的な方法ですが、簡単に対処したい場合におすすめです。
しかし、汚れの種類によっては改善しないケースもあるため、その場合は張り替えを行いましょう。
障子は湿気を吸い込む性質を持っているため、十分に換気されていない部屋ではカビが発生する可能性があります。障子の一部分にカビがある場合は、カビ取り剤や漂白剤での除去が可能ですが、広範囲に生えている場合は完全に落とすことは難しいでしょう。
カビ取り剤や漂白剤でカビを落とす際、木枠に洗剤が付着すると木枠周辺の障子が変色する恐れがあるため注意が必要です。カビの発生予防には、除湿機の使用や結露防止フィルムの設置などさまざまな対策があります。
さまざまなカビ対策がある一方、完全にカビの発生を防げない場合もある点に注意が必要です。カビの胞子による健康被害が発生する恐れもあるため、できるだけ早めに張り替えた方がよいでしょう。
張り替え直後はピンと張っていた障子も、時間が経つにつれてたるみが発生してしまいます。障子紙がたるんでしまう原因は主に湿度で、とくに梅雨の時期や湿度が高い日は湿気を多く吸ってしまうため、たるみが発生しやすくなります。
冬場の乾燥も障子紙に影響を与えるため、経年劣化の原因となります。汚れや破れ同様見た目のよくないため、たるみが起きた際は張り替えのタイミングと判断しましょう。
障子は4〜5年程度が寿命と言われているため、とくに汚れや破れなどが見られなくても張り替えがおすすめです。障子は年数が経つほど劣化しやすくなり、次第に汚れが目立ってしまいます。
寿命を迎えるまで待つのではなく、3〜4年に1度のペースで張り替えると綺麗な状態を保てます。また、冠婚葬祭など来客が増える時などを利用して張り替えるのもよいでしょう。
障子の張り替えが大切であることはわかっているものの、疑問に感じる点がある方もいるでしょう。張り替えで疑問に感じやすい点は以下の3点です。
● 張り替えはDIYでできる?
● 張り替えにかかる費用は?
● 張り替えはどんな業者に依頼できる?
上記の疑問について、以下で詳しく見ていきましょう。
障子の張り替えはDIYでも十分可能です。張り替えに必要な道具をそろえることで業者に頼らずにいつでも張り替えられるようになります。張り替えに必要な道具は、以下のとおりです。
● 交換用の障子紙
● 剥がし剤
● 障子用ののり
● のりを塗る用のバケ
● のりを入れるための容器
● カット定規
● カッターナイフ
● 仮止め用のテープ
古い障子紙を剥がす際は、剥がし剤のほかにアイロンを使うことでも剥がしやすくなります。室内で張り替えを行う際は、ホルムアルデヒドなどの有害物質を含まない障子のりがおすすめです。換気をするなど安全を確保しながら作業を進めるとよいでしょう。
障子紙を切り取る際は、カッターナイフを寝かせた状態にすると切りやすくなります。また、障子用のカッターナイフも販売されているため、綺麗に仕上げたい場合は購入しましょう。
障子の張り替えにかかる費用は、サイズや障子紙の種類によって異なります。ホームセンターに依頼する場合、一般的な障子紙での張り替え費用は3,000〜5,000円程度です。また、強力紙などの化学繊維を含んだ障子紙の場合は、3,500〜7,000円程度です。
障子紙のサイズが大きくなるごとに割増料金を設定しているケースもあり、1.2〜2.5倍程度の範囲で料金が高くなります。障子の張り替えを専門に行っている業者の場合、ホームセンターよりも安い価格で請け負っている場合もあります。
普通紙の場合は1,000円程度から請け負っているほか、大きいサイズでも3,000〜4,000円程度で張り替えが可能です。DIYで障子を張り替える場合は、業者に依頼するケースよりも安く抑えられます。
障子紙と道具を揃えても数千円程度で済むため、できるだけ安く張り替えを行いたい場合はDIYがおすすめです。
障子の張り替えは、以下のような業者に依頼できます。
● リフォーム会社
● ホームセンター
● 工務店や建具屋
住宅全般のリフォームを依頼できるリフォーム会社では、障子の張り替えも請け負っているケースがあります。ほかのリフォームも行いたい場合は、まとめて作業を依頼することが可能です。また、大手のリフォーム会社だと豊富な実績があることから、満足のいく仕上がりが期待できるでしょう。
ホームセンターでも障子の張り替えに対応しているケースがあります。ホームセンターに依頼する場合、料金表を公開している店舗が多く、どのくらいの費用がかかるのか把握しやすい点が特徴です。また、店舗数も多いため相談しやすい環境が整っています。
工務店や建具屋に依頼する方法もおすすめです。工具店や建具屋の場合、障子紙に関する知識を豊富に持っており、張り替えに関するノウハウも持ち合わせています。
障子の張り替えを業者に依頼する際は、どのような点に注意すればよいかわからない方もいるのではないでしょうか。ここでは、業者を選ぶ際のポイントについて、以下の3点を紹介します。
● 詳細な見積もりを出してもらえるか
● 対応スピードが早いか
● 障子の張り替え実績は豊富か
上記について詳しく解説しますので、業者への依頼を検討している方は参考にしてください。
障子の張り替えにかかる費用は、業者によって異なります。主な費用の内訳は障子1枚の単価や出張費となり、とくに障子紙はサイズや種類によって単価が変わる点に注意が必要です。
張り替えを依頼する前に見積もりを出せますが、その際に詳細な見積もりを出してくれるかチェックしましょう。大まかな見積もりだけで依頼してしまうと、実際の作業で追加料金を請求されるなどのトラブルに発展する可能性もあります。
トラブルを防ぐには、見積もりの段階で必要な金額をすべて提示してくれる業者を見つけましょう。
障子の張り替えを業者に依頼する場合は、できるだけ早く対応してもらいたいと思うでしょう。対応が遅い業者の場合は、汚れや破れの状態を何日も放置することとなってしまいます。業者を選ぶ際は、依頼から張り替え完了までスピーディに対応できる業者を見つけることが大切です。
一般的に業者に障子を引き取ってもらったうえで張り替えが行われ、業者によっては引き取りから納品まで当日中に完了するケースもあります。また、引き取り以外にも依頼者の自宅で張り替えを行うケースもあります。その場合も当日中に作業が完了するため、急ぎで張り替えを希望する方におすすめです。
業者を選ぶ際は、張り替えの経験や実績を重視しましょう。実績が少ない業者に依頼すると、満足のいく仕上がりにならない場合もありトラブルの原因になることもあります。業者のホームページにこれまでの実績や利用者からの口コミが掲載されている場合、業者を選ぶ際の判断材料にできるため、依頼する前に目をとおしておきましょう。
実績が豊富な業者の場合は、戸建てやマンションなど建物の種類に合わせてさまざまな障子を提案してくれます。また、部屋の雰囲気に合わせてどのような障子が適しているかを提案してくれる場合もあるため、信頼して依頼できるでしょう。
障子を張り替える際は、雨の日や湿気が多い日を避けて作業するとよいでしょう。張り替えの前に木枠を洗った場合、乾くまでに時間がかかってしまうからです。濡れたままで障子紙を貼ってしまうと、たるみや剥がれを引き起こすため、完全に乾いてから貼ることが大切です。
障子を張り替えるタイミングは、黄ばみや汚れが発生した時や破れている場合です。見た目も悪く劣化がさらに進む恐れもあるため、できるだけ早めに張り替えをしましょう。
ゆたか畳では、見積もりや家具の移動を無料で行っています。障子の張り替えは自社が構える工房で作業し、丁寧に仕上げます。1枚から張り替えに対応するだけでなく、引き取りから納品まで最短で当日中に完了することも可能なので、急ぎで対応してほしい方は、ぜひご利用ください。