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畳とペットの相性は悪い?綺麗に使うための対策や汚した際の対処法を解説

2024-07-10


昨今は犬や猫をはじめ、ペットを飼う家庭も珍しい存在ではなくなりました。以前は外飼いが一般的でしたが、現在ではペットの安全性を確保するために屋内で飼うケースも増えています。

しかし、屋内でペットを飼う場合、床の材質によってはペットの足に負担をかける可能性がある点を考慮しなければなりません。そこで、今回は畳とペットの相性について解説します。これからペットの迎え入れを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

畳とペットの相性は悪い?

フローリングは、犬や猫にとってよいものではないという話はよく知られていますが、畳とペットの相性も決してよいとはいえません。具体的にどのような点が問題なのか、以下で解説します。

猫や犬は畳を傷つけてしまう場合がある

犬や猫をペットとして飼っている場合、畳を傷つけてしまう可能性があります。犬や猫はその本能によって、さまざまな場所で穴掘りや爪研ぎをしたがる生き物です。

当然ですが、穴掘りや爪研ぎをされた畳は、大きなダメージを受けてしまいます。もし穴掘りや爪研ぎが原因で畳に穴ができると、そこから穴が広がったり、傷が畳床まで到達している場合は畳床が膨らんだりしてしまうため、状態が悪ければ、畳そのものを交換しなければなりません。

また、穴掘りや爪研ぎによって畳のい草が散らばると、ペットの犬や猫が食べてしまうリスクがある点も問題です。畳のい草を食べてしまうと、犬や猫は消化不良を起こして体調を崩し、最悪の場合、死にいたる可能性も否定できません。

転倒のリスクがある

犬や猫にとって、畳の環境はフローリングと同じように転倒のリスクが高いです。畳の表面は想像以上に滑らかで転倒しやすく、犬や猫のように足の裏に毛が生えていると、余計に足元がおぼつかなくなります。

犬や猫が積極的に身体を動かしたがる性格の場合、思うように動けずストレスが溜まってしまう可能性が高いです。

また、犬や猫の年齢が若い間は多少転倒しても問題ないかもしれませんが、年齢を重ねると、転倒によって怪我のリスクが高まる点も見過ごせません。

とくに老犬の場合、一度怪我をしてしまうとそのまま寝たきりになってしまうケースが多いです。動けなくなってしまうと、身体の各関節が固まり、筋力が衰え、そのまま衰弱して亡くなってしまいます。

粗相をする場合がある

もし畳に犬や猫が粗相をしてしまうと、手入れに時間がかかってしまいます。トイレトレーニングが完了していない時期の犬や猫は、決められた場所以外で粗相をするものです。また、大きくなっても自身の縄張りを主張するために、マーキングをすることもあります。

フローリングであれば拭き掃除をすればすぐに綺麗になりますが、畳の場合は簡単に手入れができません。そもそも畳は水に弱く、濡れてしまうと著しく寿命が縮まってしまいます。

とくに注意しなければならないのが、カビの発生です。畳の素材として使用されているい草は吸湿力が高く、一度カビが発生すると猛スピードで繁殖します。畳に発生したカビがそのまま家中に広がってしまうと、畳の寿命のみならず、住宅の寿命まで短くなりかねません。

ペットが畳を汚してしまった場合の対処法は?

飼っているペットが畳を汚してしまうことは、決して珍しくありません。畳が汚れると、畳そのものの寿命が短くなってしまうため、素早い対処が必要です。

以下では、ペットが畳を汚してしまった場合の対処法を、状況別に取り上げています。万が一の事態が発生したときに備えて、順番にチェックしていきましょう。

粗相してしまった場合

畳に粗相をしてしまった場合、迅速な初期対応が重要です。対処が遅れてしまうと、畳に粗相の跡が残ってしまいます。とくに臭いが残ってしまうと不快なだけではなく、ペットがその場所をトイレと認識してしまい、粗相を繰り返す原因になりかねません。

粗相の臭いの問題は、熱湯で解決できます。ペットが粗相をしたら、まずは新聞紙やペットシートを利用してまずは水分を取り除いてください。それでも水分を完全に取り除けていない場合は、小麦粉やベーキングパウダー、塩などに水分を吸ってもらいましょう。

完全に水分を除去できたら、ペットが粗相をした場所に少しずつ熱湯を注ぎましょう。ちなみに、熱湯以外にも、消毒用エタノールやクエン酸も粗相の臭いを取り除く効果があります。

その後雑巾やタオルで乾拭きをして、ドライヤーや扇風機を利用してしっかり乾燥させてください。水分が残っていると、カビやダニが発生する原因になります。晴れていれば、窓を開けて換気するのを忘れないようにしましょう。

注意点として、畳にシミが残ってしまう可能性があるため、強力な薬品は使用しないでください。どうしても汚れが気になる場合は畳専用の洗剤、または中和洗剤の利用をおすすめします。

排泄や嘔吐をしてしまった場合

排泄や嘔吐の手入れの流れは、基本的に粗相をしたときと同じです。まずは、畳の水分を除去しますが、粗相と異なり、排泄や嘔吐の場合は残っている固形物を広げないようにします。

畳の目の間に入ってしまった固形物は、歯ブラシを利用してかき出しましょう。上手くいかない場合は、一度ベビーパウダーを撒いてから改めて歯ブラシで汚れをかき出してください。

ベビーパウダーの代用として重曹を使用する方もいますが、畳が変色する可能性があるため、あまり使用はおすすめできません。汚れが落ちたら、最後にしっかり乾燥させれば畳の手入れは完了です。

汚れが酷い場合は、漂白剤を利用しましょう。漂白剤の使用によって畳の変色が発生する可能性もありますが、色落ちの少ない漂白剤を選べば安心できます。

畳を綺麗に使うためのペット対策は?

ペットが畳を汚しても、手順を守って掃除をすれば問題ありません。しかし、掃除の手間を考えると、畳が最初から汚れないに越したことはないでしょう。

畳を汚さないためには、普段の予防策が重要です。以下の方法で、ペットによる畳汚れを防ぎましょう。

ストレスを溜め込まないようにさせる

ペットが粗相をする原因はさまざまですが、そのなかでもメジャーな原因のひとつが、ストレスです。犬や猫などの生き物は、ストレスを感じると不安や戸惑いを和らげるために、わざと粗相をすることがあります。

たとえば、引っ越ししたばかりの家で粗相をするペットや、薬を飲まされるたびに粗相をするペットの話は、決して珍しいものではありません。そのため、畳に粗相をされないためには、ストレスを緩和、または原因からペットを遠ざけるのが有効です。

犬の場合は散歩に行ったり一緒に遊んだりして、十分な運動をさせるとよいでしょう。猫の場合は、1匹で落ち着ける場所を確保するのがおすすめです。ペットの健康や寿命にも関わるため、ペットのストレス対策には真剣に取り組みましょう。

カーペットなどの敷物を敷く

カーペットをはじめとする敷物を敷くことも、畳を汚さない有効な方法のひとつです。もし粗相をされても、カーペットが敷いてあれば畳は汚れません。ものによっては洗濯機で丸洗いができるため、直接畳に粗相をされたときよりも手入れの手間を軽減できるでしょう。

また、カーペットを敷くことで、ペットの足腰にかかる負担を軽減する効果も期待できます。昨今は抗菌、消臭機能が備わっているカーペットも登場しているため、ペットのみならず人にとってもよい環境を整える手助けになるでしょう。

定期的に張り替える

ペットと畳の共存を目指していても、ちょっとした不注意から畳が汚れてしまう可能性はあります。その場合は、思い切って畳の交換も視野に入れましょう。

昨今は畳の原材料も多様化しており、定番のい草のみならず、樹脂や和紙で作られた畳も登場しています。これらの畳は、既存の畳よりも手入れがしやすいのがメリットです。そのため、ペットが畳を汚しても、い草の畳ほど掃除に神経を使う必要はありません。

また、ペット専用に作られている場合は、滑りにくく傷もつきにくい仕様になっており、ペットにとってもメリットが大きいです。

畳のお手入れでやってはいけないことは?

畳の汚れを落とすにあたって、いくつかやってはいけないことがあります。以下でやってはいけない手入れについて解説するので、畳の掃除をする際の参考にしてください。

ロボット掃除機の使用

畳の掃除をするにあたって、ロボット掃除機は使用しないでください。ロボット掃除機はオートで部屋中を動き回り、ゴミを回収してくれる便利な存在です。

しかし、ロボット掃除機が畳の掃除をすると、畳の目に対して垂直に動くことがあります。本来は畳を痛めないために、畳の目に沿って掃除をする必要があるのですが、これでは畳が傷つく可能性が高いでしょう。基本的には、人の手で丁寧に掃除することをおすすめします。

重曹の使用

畳の掃除をする際は、重曹の使用は避けるようにしてください。重曹といえば掃除の便利アイテムとして知られており、茶碗の茶渋を落としたり、排水溝の汚れを除去したりする際に活躍してくれる存在です。

しかし、畳にまいてしまうと、重曹のアルカリ成分に畳が反応してしまい、畳が変色してしまいます。畳の掃除をする際はクエン酸をはじめとする、酸性の性質を持ったものを使用しましょう。

カビ取り剤などの洗剤の使用

カビ取り剤をはじめとする、畳専用の洗剤以外の洗剤は使用しないようにしましょう。畳は湿気に弱いため、油断しているとすぐにカビが生えてしまいます。

その際、カビを除去するためにカビ取り剤を使いたくなるものですが、カビ取り剤を使用すると畳が変色する可能性が高いです。畳専用の洗剤を使用するときも、畳の目立たない場所で色落ちしないか試してからにしましょう。

粘着シートタイプのクリーナーの使用

粘着シートタイプのクリーナーは、さまざまな場面で役立つ心強い掃除アイテムです。しかし、畳の掃除に用いると粘着シートが畳に付着してしまい、剥がす際に畳が痛む原因となります。

粘着シートタイプのクリーナーの使用は避けるか、もし使うとしても、弱粘着タイプのものを使用してください。

まとめ

ペットと畳の相性は良好とはいえませんが、共存できないわけではありません。

畳の汚れ対策、そして畳が汚れた場合の対処を知っていれば、ペットも人も暮らしやすい環境を整えることは可能です。みなさんも記事内で取り上げた情報を参考にしつつ、快適なペットライフを目指してください。

もし、ペットとの生活によって畳の交換が必要になった場合は、ゆたか畳へご用命ください。アフターサービスも充実しているため、初めて畳の交換をする方も安心です。興味を持った方は、ぜひ一度公式サイトをご覧ください。

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