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障子枠がボロボロ!原因と修理方法をくわしく解説

2024-08-07


和室の障子枠が壊れてしまったとき、どのように修理すればいいか悩むこともあるでしょう。自分で修理できるのか、それとも新しい障子枠と交換したほうがいいのか、適切な方法を探している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、障子枠がボロボロになってしまう原因や修理の方法について解説します。障子枠の直し方がわからず困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

障子枠の種類

障子枠を修理または新調するにあたって、まずは障子枠の種類について知っておきましょう。

枠の間で縦横に組み込まれた格子部分を組子といいます。障子枠は、この組子のデザインや枠の形状により分類されています。ここでは以下の6種類について見ていきましょう。

もっともポピュラーな荒組障子

荒組障子は、和室でよく見られるもっともポピュラーな障子です。荒間障子とも呼ばれ、組子の間隔が大きく取られています。

横90cm×縦180cmの障子の場合、横方向に4等分、縦方向に6等分して組子を配置するのが一般的な荒組障子の形です。

関東で一般的な横繁障子

関東地方でよく使われている横繁障子は、横方向の組子を多く組み込んでいる障子です。横組子の間隔を荒組障子の半分にしたものを横組障子と呼び、横繁障子は横組障子をさらに半分の間隔にしたものです。

ガラスや板と組み合わせたり、開閉ができたりするものもあります。細かい格子を活かし、組子の色を変えてみることでモダンなスタイルを作ることも可能です。

関西で一般的な縦繁障子

関西地方でよく使われている縦繁障子は、縦方向の組子を多く組み込んでいる障子です。竪繁障子(たてしげしょうじ)と表記する場合もあります。

縦の組子が5本、7本、9本など奇数で入っているのが特徴です。縦の桟が多いことにより、板が反ってしまうのを防止する役割もあります。障子のデザインとしてだけではなく、玄関の引き戸などにも使われています。

ガラスをはめ込んだ雪見障子

障子の腰板部分(下半分)にガラスがはめ込まれている障子を雪見障子といいます。障子が閉まっていても庭の雪景色を楽しめることから、このように名づけられました。ガラスははめ込み型で、上下左右に動かせないのが特徴です。

猫が出入りできる猫間障子

猫間障子は、障子の下部分に左右もしくは上下に開閉可能な小障子がつけられたものです。雪見障子と似ていますが、猫間障子はガラスがはめ込まれていない障子をさしています。小障子を開けておくことで、猫が出入りできるようにするために作られました。

猫の出入りが目的であるため、本来はガラスがはめられておらず、冬場は寒いというデメリットがありました。しかし、気密性や保温性などを考慮し、現在はガラスがついているものが主流となっています。

下部分に腰板が貼られた腰付障子

腰付障子は、本来の組子が全面に組まれた障子とは異なり、障子の下部分に腰板が貼られている障子のことをいいます。

室町時代に作られたとされている腰板障子 は、横殴りの雨が吹き込んでくるのを防ぐ目的で作られました。腰板をつけることで雨が直接当たらず、木枠が痛むのを防ぐ効果があります。

障子枠が外れにくくなる原因

障子枠を修理・新調する際は、まず障子枠を取り外さなければなりません。しかし、思うように外れず苦戦したことのある方もいるでしょう。

障子枠が外れにくくなる原因としては、おもに「障子枠の木が膨張する」「建物自体が歪んでいる」という2つの理由が考えられます。ひとつずつ解説していきましょう。

障子枠の木が膨張している

木は水分を含むと膨張しやすくなります。そのため、梅雨など湿度の高い時期には、障子の木枠に歪みが生じ、外れにくくなる場合があります。湿度の高さが歪みの原因と考えられる場合は、晴れている日に外してみるとよいでしょう。

建物自体が歪んでいる

晴れた日でも障子枠が外れない場合は、建物自体が歪んでいる可能性があります。建てられてから長い年月が経過した建物は、建物自体が歪むことで木枠が圧迫されてしまいます。これにより、障子枠に歪みが生じるのです。

障子枠の歪みを自分で直すのは難しく、無理やり外そうとすると壊れてしまうため、専門の業者に相談したほうがよいでしょう。また、歪みを放置するとますます外れにくくなるため、歪みに気づいたら早めに業者へ連絡することをおすすめします。

障子枠の劣化を防ぐためのメンテナンス方法

障子枠の劣化を防ぐには、適切なメンテナンスが必要です。定期的に掃除し、木枠の状態をチェックして調整しましょう。ここからは、障子枠の汚れを落とす方法や掃除するときに気を付けるべきポイントについて解説します。

障子枠の汚れを落とす

障子枠の汚れは、おもにホコリによるものです。ホコリがたまったまま放っておくと、湿気などの水分を吸収して固まってしまい、汚れが落ちにくくなってしまいます。

固まったホコリを無理やり落とそうとすると障子枠が壊れてしまう場合があるため、汚れがひどい場合は注意が必要です。日頃からこまめに掃除しておきましょう。

ホコリ除去には、はたきやハンディモップなどを使いましょう。上から下に向かって障子の桟にたまったホコリを落とします。桟の隅にはホコリが残りやすいため、丁寧にやさしく払い落としましょう。

時間が経って落ちにくくなってしまった汚れには、綿棒やつまようじなどを用いるのがおすすめです。細かく取り除くことができるため、隅に残ったホコリ取りにも便利です。

また、下に落ちたホコリ汚れが敷居にたまると、障子のすべりが悪くなり破損の原因にもなってしまいます。そのため、障子の桟や組子を掃除した際は、必ず敷居に残っているホコリを掃除機で吸い取ってきれいにしましょう。

エタノールやオキシドールを使用する

ホコリを除去したあとに、エタノールやオキシドールで拭くこともメンテナンスとして効果的です。

まず、濡らしてしっかり絞った雑巾で、汚れが気になる部分を拭きます。水拭きで落ちない場合には、雑巾にエタノールもしくはオキシドールをスプレーし、乾かしてから乾拭きしましょう。

木材は水に弱いため、濡れた状態のままだとカビが発生する可能性があります。そのため、雑巾はしっかりと絞っておき、水拭き後には必ず乾拭きするのがポイントです。

障子枠を掃除するときに気を付けたいポイント

ホコリは水分を含むと固まりやすくなるため、必ずホコリを払い落としてから水拭きをしましょう。

桟のほこりを落とすときに掃除機を使いたくなる場合がありますが、障子紙が破れる原因となるためおすすめしません。掃除機は鴨居に落ちているホコリを除去する際に使用し、桟にははたきなどを使うようにしましょう。

水拭きする際には、桟に沿ってやさしく滑るように拭き上げます。木でできた障子枠は水に弱いため、雑巾は必ず堅く絞った状態で使いましょう。

こちらの記事では、障子を定期的に掃除するメリットについて解説しています。自分で張り替える際のポイントについても触れているため、ぜひあわせてご覧ください。

障子枠の修理に必要な道具と材料

障子枠は、軽度の破損であれば自分で直すことも可能です。どのような道具と材料が必要なのか、また、どこで購入できるのかについて解説します。

ボンドとタコ糸

折れた場所が1か所であれば、ボンドとタコ糸で修理可能です。ボンドは100円ショップ、ホームセンター、家電量販店、雑貨店、コンビニ、スーパーなどで購入できます。タコ糸は100円ショップ、ホームセンター、手芸店、雑貨店などで購入可能です。

ホームセンターはDIYの材料や道具が豊富に揃っており、工作用や建築用の接着剤が用意されているためおすすめです。また、ネットショップでも気軽に買えるため、探してみるといいでしょう。

新しい木材

桟が再利用できないほど破損している場合は、新しい木材を購入する必要があります。障子枠の修理に使える木材は、種類が豊富なホームセンターでの購入がおすすめです。また、家具店、インテリアショップなどでも購入できる場合があります。

ネット通販で購入できる木材専門店を利用するのもいいでしょう。木材をカットしてくれるサービスなどもあり、すぐに買いに行けない場合はネット通販も考慮してみてください。

自分でできる障子枠の修理方法

自分で障子枠を修理する際は、折れたところにボンドを塗布し、タコ糸で固定します。1日そのままにしておき、しっかりと固まってからタコ糸を外すことで修理可能です。

瞬間接着剤はすぐにくっつくため使いやすいですが、1回できれいに貼り合わせなければなりません。ボンドは乾くのに時間がかかりますが、微調整しながら作業でき、きれいに修復できるためおすすめです。

桟の破損が大きい場合や折れた枠を紛失した場合は、ホームセンターなどで木材を購入する必要があります。障子枠と同じ太さの木材がない場合は、削ってサイズを合わせましょう。また、色味が合わない場合はペンキを塗って手直しする必要も出てきます。

こうした障子枠の修理には、手間や時間がかかってしまいます。DIYに慣れていれば自分で修理する難易度も下がりますが、初めて修理する方は上手にできないことも多いでしょう。

自分での修理が困難な場合は、思い切って障子枠を新調するのもいいのでしょう。障子を扱う専門業者なら、さまざまなタイプの障子枠が用意されており、これまでと違うタイプのデザインに変えることも可能です。

デザインも幅広く、部屋の環境や雰囲気に合わせて選べる点が魅力です。部屋に光をあまり入れたくない場合は腰付障子にしたり、庭と隣接している部屋ならば雪見障子にしたりするなど、用途によって決めるのもおすすめです。

専門業者であれば障子紙の種類も豊富なため、あわせて新調することでお部屋の印象ががらりと変わります。技術はもちろん、相談にも気軽に対応してもらえて作業もスピーディーなのが専門業者の魅力です。ぜひ一度、新調を検討してみてください。

まとめ

障子枠は衝撃で壊れたり、木が膨張したりすることで歪んだりします。障子枠は自分で直すこともできますが、難しい場合もあるため、業者に依頼して適切に修理することが最もおすすめです。

また、障子枠にはさまざまな種類があるため、部屋の雰囲気に合わせてデザインを選ぶと、印象を変えることが可能です。細かな枠のデザインにしたい場合も、専門の業者に相談することで理想通りの障子枠に交換できるでしょう。

ゆたか畳では、畳だけでなく障子の提供も行っており、自社工場でベテランの職人が一つひとつ丁寧に仕上げています。相談は無料で受け付けていますので、障子枠の修理や交換を考えている方は、ゆたか畳のホームページからお気軽にお問い合わせください。

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