2025-03-04
長く同じ家で暮らしていると、さまざまな設備が寿命を迎え、交換しなければならないときが必ずやってきます。そのなかでも、網戸は消耗品であり、時間の経過とともに劣化します。
網戸によっては、さまざまな要因で取り外しができず、交換自体が困難になっているケースも少なくありません。
本記事では、外れない網戸について、外れなくなっている原因や外し方について解説します。また、業者に依頼する場合、どのようなポイントに注目しながら業者選びをすればよいかも取り上げるため、網戸の交換を検討している方はぜひ参考にしてください。
長く使用した網戸をいざ交換しようとした際に、網戸が外れないことがあります。単純な劣化だけではなく、いくつかの原因が考えられます。以下では、6つの原因について解説します。
網戸が外れないときは、外れ止めが解除されているかを確認しましょう。外れ止めとは、強風や揺れなどで網戸が外れて落下するのを防ぐための部品です。この外れ止めを解除しない限り、網戸は外せません。
使用されている素材は樹脂製や金属製などが主流で、形状は商品によって異なります。外れ止めはドライバーを使用して取り外せますが、外れ止めとサッシの間に隙間ができないと、上手く外せないこともあります。
また、網戸に取り付けられている外れ止めの数は、網戸によって異なります。1つでも解除されていないと網戸は外せないため、残っている外れ止めはないかしっかり確認しましょう。
網戸が動かない場合は、レールの下に汚れが蓄積していないか確認しましょう。網戸は、窓を開けている状態でも汚れや虫などが屋内に侵入しないためのもので、基本的に窓の外側に設置されています。
そのため、こまめに掃除をする機会が少なく、汚れが溜まりやすいです。汚れがレールの下に蓄積してしまうと、網戸の動きが悪くなります。
気づいたときには、手がつけられないほど汚れが溜まっているケースも珍しくありません。そうなる前に、掃除をして汚れが蓄積しないようにする必要があります。
網戸が外れない場合も、見える範囲の汚れを除去する、隙間にある汚れをピンセットやペンチなどを用いて取り除くなど、できる範囲で手入れを行いましょう。
網戸を外すのが困難なときは、サッシが歪んでいる可能性があります。建材の経年劣化や、住宅の施工不良などが原因でサッシが歪んでしまうと、窓とレールの隙間が埋まります。
その結果、窓がサッシで挟み込まれるような状態になってしまい、網戸のスムーズな開閉が困難になることもあります。
サッシの歪みが原因で網戸が動かない場合は、まず網戸をサッシの片方に寄せてみると外せる場合があります。サッシの歪みは中央に向かうにつれ強くなるため、端は歪みの影響をうけにくく取り外せる可能性が高いです。
端に寄せても動かせない、そもそも端に寄せられるほど網戸を自由に動かせないときは、専用の器具を使用した対処が必要となるため、専門の業者に任せることも検討しましょう。
網戸が正常に動かせないとき、網戸に問題が発生していると思われやすいですが、レールとの接触が原因であることもあります。
網戸に強い衝撃が加わったり、汚れが溜まったりすることでレールから外れることもあり、その結果、網戸を動かせなくなるケースは決して珍しくありません。
網戸がレールから外れているときは、レールにはめ直して再度動かせるようにしましょう。ただし、網戸と同じようにレールも経年劣化によって変形したり、破損したりするため同時に点検が必要です。
経年劣化によってレール自体に問題が発生している場合は、レールやサッシごと交換することも検討しましょう。
網戸を過去に交換したことがある場合は、そもそも網戸の寸法が合っていない可能性も考慮しましょう。一般的に販売されている網戸は、住宅の窓への利用を想定し設計されていますが、自宅の窓の規格が特殊な場合、市販の網戸では形状が適さないケースもあります。
また、一般的な窓であっても新しく購入した網戸のサイズが違った場合、網戸の動作に問題が発生する可能性が高いです。
網戸には一般的なスライド式をはじめ、さまざまなタイプが存在するため、購入するときは間違えないようにしましょう。そのためには、事前に自宅の窓に採用されている網戸のサイズや形状を入念にチェックすることが重要です。
網戸の動きがおかしい場合は、戸車に問題がある可能性もあります。戸車とは、網戸の底にある網戸を滑らかに動かすための部品です。
車輪のような形状をしており、材質はウレタン、ステンレスなどさまざまですが、近年ではプラスチック製のものが主流になっています。この戸車がレールのうえを走ることで、網戸をスムーズに動かすことが可能です。
しかし、戸車が経年劣化によっては破損、または故障してしまうと、網戸の動きに問題が発生します。戸車が劣化している場合は、すぐに新しいものと交換しましょう。なお、戸車の耐用年数は約5〜6年が一般的で、定期的な交換が必要です。
こちらの記事では、網戸についている戸車の交換方法について解説しています。手順や費用も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
網戸には窓の形状によってさまざまな種類があり、外し方も異なります。前述した、網戸が外せない原因以外にも、網戸ごとの適切な外し方が把握できていないと簡単には取り外せません。以下では、網戸の種類ごとの特徴、そして外し方について解説します。
引違い窓とは、2枚以上の窓をスライドして開閉するタイプの窓で、スライド式の網戸が採用されています。一般的にスライド式の網戸は外れ止めがついているため、ドライバーを用いて外れ止めを解除することで外せます。
外れ止めは上端部と上部、そして下部に設けられているケースが多いです。外れ止めを緩めたら、一番下まで移動させて再度固定しましょう。
その状態で、ドライバーを用いて網戸の下に設置してある操作つまみを引き出せば、戸車が移動して網戸を動かせるようになります。網戸を外す際は、まず下から外しましょう。
網戸の両側を持ってうえに持ち上げると下のレールに空間が生まれるため、引き抜くようにうえのレールから網戸の上部を外します。
滑り出し窓とは外側に開くタイプの窓で、窓枠の一部を軸にして縦方向に開くものと、押し出すように開くものの2種類があり、どちらの種類も室内側に網戸が設置されています。
網戸を外す際は安全のためにまず窓を閉め、網戸の外れ止めを緩めてから、手前に引き出すようにして外しましょう。
なお、はめ込みタイプの網戸が採用されている場合、網戸に取り外し用のタグが設けられており、それを引っ張ることで簡単に外せます。
上げ下げ窓とは、窓を上下することで開け閉めするタイプの窓のことです。上下が独立して動くものもあれば、上下が連動して動くもの、片方のみ動くものなど、さまざまな種類があります。
上げ下げ窓には固定式の網戸が採用されており、メーカーによって取り外し方は異なります。基本的には四隅にあるネジを外したり、つまみを回転させたりすることで網戸は外せます。
内倒し窓とは、ガラス戸の下を軸に上部が屋内側に倒れるタイプの窓です。換気を目的としている場合が多く、キッチンや浴室などに設置されています。
内倒し窓には、ロール式の網戸が採用されます。ロール式の網戸は構造上、網部分だけの交換ができず、ロール式網戸全体を取り外さなければなりません。簡単に取り外しができないため、メーカーや専門業者への依頼が必要です。
ルーバー窓とは、複数の細長いガラス板やアクリル板が並べてあるタイプの窓で、ブラインドのようにガラスの隙間が開閉します。ルーバー窓には、アコーディオン式の網戸が採用されます。
その名のとおり、アコーディオンのように折りたためるのが特徴で、玄関扉などに設置されます。網戸の上下についた外れ止めを緩めることで取り外せるものが多いです。
20年前の網戸は経年劣化だけでなく、長年放置された汚れが堆積することで取り外しを困難にしているケースも少なくありません。そのため、取り外す前の清掃と定期的なメンテナンスが重要です。
取り外す前に網戸の手入れをする際は、すぐ水洗いはせず、まずは掃除機などでサッシの汚れを吸い取ります。詰まっている汚れなどは、つまようじなどの先のとがったもので取り除き、その後、水を流して汚れをとります。
定期的なメンテナンスの手順としては、網戸を取り外してから掃除を行います。網戸を取り外すことで網戸とサッシの劣化を確認できるうえ、サッシの清掃も隅々までできるため外れなくなる状態を防げます。
一般的に、網戸の枠は5〜10年ほどで交換が必要となります。また、メンテナンス時に歪みなどが見つかった場合、無理に戻すと外れなくなってしまう可能性もあるため交換するようにしましょう。
外れない網戸の対処方法はいくつか存在しますが、素人だけでは対応できないケースも少なくありません。その場合は、専門業者に依頼して網戸を外してもらいましょう。
ただし、専門業者であれば誰でもよいわけではありません。以下では、網戸の取り替えを依頼する業者の選ぶポイントについて解説します。
業者選びの際は、まず過去の実績を確認しましょう。専門業者と一口にいっても、技術力や対応力はさまざまです。
万が一、経験も技術も不十分な業者に仕事を任せてしまうと、網戸を外すまでの時間が長くなる可能性があります。最悪の場合、最後まで網戸を外せないことも想定されます。
そのため、業者の公式サイトに掲載されている過去の実績をしっかり確認し、信頼できるかの判断が大切です。実績の記載がない、実績があっても情報の信頼性が低い場合は、別の業者を探すことをおすすめします。
希望する業者が、自分の暮らしているエリアにも対応しているか否かも、必ずチェックしましょう。実績が豊富な業者を見つけられても、サービスエリアの範囲外であれば、依頼できない可能性もあります。
また、エリアによっては、出張費用として追加の費用がかかるケースもあるため、事前に対応地域を確認することも重要です。
業者に依頼する際、対応に問題ないか確認しましょう。言葉遣いが丁寧で、落ち着いて対応してくれる業者であれば、作業の質も信頼できます。電話などの直接的なやりとりはもちろん、口コミなどの内容からも見極めることが必要です。
また、アフターサービスが充実しているかも大切です。取り替え以降に不備があった場合でも対応してくれる姿勢は、お客様を大事にしている証でもあります。
業者探しの際は、相見積もりをとりましょう。相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼することです。
相見積もりによって費用の相場がわかるため、適切な金額で仕事を請け負っている業者を見つけられます。なお、相見積もりをする場合、業者には相見積もりをする旨を伝えましょう。また、最終的に仕事を依頼しない決定をしたときも、業者に連絡するのをおすすめします。
古くなった網戸の交換は、思わぬトラブルを招く可能性があります。たとえば、力を込め過ぎた結果、網戸が破損し、その破片で怪我する可能性もあります。
そのため、明らかに自力では対処できないと判断したときは、専門業者に依頼するのがおすすめです。専門業者は独自の知識や技術を有しており、スムーズに動かなくなった網戸も対応してくれます。
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網戸は消耗品のため、定期的に交換する必要があります。しかし、長期間放置した網戸は、汚れの堆積をはじめ、さまざまな要因で外しにくくなっているケースが多いです。もし1人で対応するのが困難なときは、専門業者に任せましょう。
ゆたか畳では、千葉県および東京都23区を中心に、全国各地の網戸や畳、襖の張り替えを行っています。ベテランの職人たちが一つひとつ丁寧に仕上げ、自社施工することで低価格でご提供しています。
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