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障子のDIY?張り替えでプラスチック製を選ぶメリット・デメリットを解説!

2025-03-04

障子のDIY?張り替えでプラスチック製を選ぶメリット・デメリットを解説!

自宅に和室がある方のなかには、障子紙の交換を検討している方もいるでしょう。障子紙と一口にいってもさまざまな種類がありますが、近年では耐久性に優れているという理由からプラスチック製の障子紙も選ばれています。

本記事では、プラスチック障子紙の基本情報をはじめ、プラスチック障子紙を採用するメリットやデメリットについて解説します。また、自力で交換する場合に用意しておきたい道具の一覧、そして手順もまとめて取り上げるため、興味をもった方はぜひ参考にしてください。

そもそもプラスチック障子紙とは?

そもそもプラスチック障子紙とは、紙とプラスチックを貼り合わせた障子紙のことです。紙も使用しているため、和紙の障子紙と見た目がほとんど変わりません。昨今はホームセンターをはじめ、障子紙を扱っているお店であればどこでも見かけるようになりました。

プラスチック障子紙の種類には大きく分けて、プラスチックを紙で挟んだタイプと紙をプラスチックで挟んだタイプの2つがあり、それぞれ特徴が異なります。

今回は、一般的なプラスチック障子紙である、紙をプラスチックで挟んだタイプについて紹介します。

プラスチック障子紙の主成分・構造

まず、プラスチック障子紙の主成分について解説します。植物由来の繊維を主成分とする従来の障子紙に対し、プラスチック障子紙の主成分はプラスチックです。プラスチックのなかでも、塩化ビニルやPET樹脂などが利用されています。

プラスチック障子紙に利用されるプラスチック素材は、安価かつ耐久性に優れており、とくに耐水性の高さに定評があります。とくに、塩化ビニルは野菜や果物を育てる農業用のビニールハウスにも活用され、そのほかにもパイプやホースといった強度が必要な製品にも多く使用されています。

プラスチック障子紙の構造はいたってシンプルで、プラスチック製の2枚のシートで和紙が挟まれている3層構造です。厚みは0.2mmほどで、表面がプラスチックのため通常の障子紙よりもツルツルした手触りをしているのが特徴です。

障子を張り替えるときにプラスチック製を選ぶメリット

基本的に、プラスチック障子紙は障子紙を扱っている店舗であれば入手が可能な製品です。従来の障子紙とは特徴が大きく異なり、プラスチック障子紙特有のメリットがあります。メリットとして以下の3つが挙げられます。

● 耐久性が高く丈夫
● 空調が効きやすくなる
● 掃除が楽になる

それぞれ解説します。

耐久性が高く丈夫

プラスチック障子紙のメリットの1つとして、耐久性の高さが挙げられます。一般的な障子紙は和紙だけで構成されており、紙の性質上耐久性が高いとはいえません。

そのため、模様替えや掃除のときに家具や掃除道具をぶつけてしまい、障子紙に穴ができてしまうこともあります。とくに、子どもやペットがいる家庭では、イタズラや遊びのはずみで障子紙を破ってしまうケースが多いです。

万が一、障子紙が破れてしまった場合は新しい障子紙に交換する必要がありますが、障子紙の交換はタダではありません。プロに任せる場合はもちろん、自分で交換する場合も障子紙以外の道具を揃えるためには費用がかかります。

そのため、あえて障子紙の交換をせず、そのまま放置してしまうことも少なくありません、穴だらけの障子は見た目が悪いだけでなく、穴から空気の出入りが発生して空調の効果が薄れるなどの問題につながります。

プラスチック障子紙であれば、通常の障子紙と比較しても耐久性が高いため、子どもやペットがいる家庭でも安心して採用できます。また、日焼けにも強く、経年劣化によって障子紙が黄ばんでしまう問題も発生しにくいため、長期的な費用や手間を削減できます。

空調が効きやすくなる

プラスチック障子紙を採用することで、空調の効きもよくなります。近年では、世界情勢の影響で電気代が高騰しており、いかに費用を抑えるか、日々頭を悩ませている家庭は増えています。

電気代を抑える方法として、家の気密性を高めるのが有効です。気密性とは、外気と室内の空気を分断する性能を指します。気密性が低い家は、外気が屋内に入ってきやすいため、冷暖房を使用しても冬は寒く、そして夏は暑くなりやすい環境で快適な温度を保てません。

しかし、気密性が高まれば外気の影響を受けにくくなるため、快適な住宅環境を維持することが可能です。その結果、冷暖房を強くしたり、頻繁に使用したりする必要がなくなり、電気代の節約にもつながります。

そして、プラスチック障子紙は、通常の障子紙よりも気密性が高いです。採用すれば、家の気密性を高める効果が期待できます。

掃除が楽になる

プラスチック障子紙を採用すると、掃除も楽になります。家を清潔に保つためには、掃除が欠かせません。しかし、和室がある家では、どのように障子の手入れをすればよいか悩んでいることも多いです。

一般的な障子紙は、和紙で作られています。つまり、万が一障子紙に汚れやシミが付着しても、水拭きができないため簡単には落とせません。基本的には雑巾やハンディモップなどを用いた乾拭きで手入れをします。

しかし、時間が経って落ちにくくなった汚れを乾拭きだけで対応するのは困難です。無理に取り除こうとした結果、障子紙が破れてしまったり、木枠が壊れたりする可能性もあります。

プラスチック障子紙であれば、和紙の表面にプラスチックがコーティングされているため、水拭きが可能です。水拭きができれば、乾拭きだけの手入れよりも清潔な状態を保ちやすいでしょう。

また、強度も高いため、掃除の際に誤って障子紙を破ってしまうリスクも減らせます。ただし、アルコール消毒はプラスチックのコーティングを溶かしてしまう可能性もあるため、アルコール消毒をしたあとに乾拭きをするか、事前にテストして表面が溶けないか確認しましょう。

障子を張り替えるときにプラスチック製を選ぶデメリット

障子紙の交換をする際、プラスチック障子紙を選択すると気密性の向上や掃除の効率化などさまざまなメリットがある一方で、プラスチック障子紙を採用するデメリットも存在します。デメリットとして、以下の3つが挙げられます。

● 見た目は和紙に劣る
● 自然な換気がしにくくなる
● 張り替えの難易度が高い

それぞれ解説します。

見た目は和紙に劣る

プラスチック障子紙のデメリットとして、見た目の問題が挙げられます。とくに、和室のもつ天然素材を活かした造りに重きを置きたい方にとっては、プラスチック素材を利用することで見た目に違和感を覚えることも考えられます。

近年では、和室に使用されている障子紙は色も柄もバリエーションが豊富なため、和紙の素材感と合わせて楽しんでいる方は多いです。プラスチック障子紙は、すでに説明しているとおり、和紙の表面にプラスチックがコーティングされており、見た目がほとんど変わらないとはいえ、一般的な障子紙とは異なります。

具体的には、プラスチック障子紙の方が光沢感や透け感が少ないです。そのため、通常の和紙のみで作られた障子紙と比較すると、見た目が劣ると感じる方もいます。

モダン和室など部屋のコンセプトによっては馴染みやすいですが、伝統的な和室の場合はプラスチック障子紙が浮いてしまう可能性もあります。和室の空間作りにまでこだわりがある場合は、通常の障子紙を使用した方がよいでしょう。

自然な換気がしにくくなる

自由な換気がしにくくなる点も、プラスチック障子紙を採用するデメリットです。和紙は自然素材のため、通気性と調湿機能を備えています。そのため、日本の高温多湿な夏場であっても湿気が屋内にこもりにくいです。

しかし、プラスチック障子紙は気密性には優れますが、通気性はありません。結果、屋内の換気がスムーズに進まず、屋内に湿気がこもりやすくなります。

湿気がこもって屋内の湿度が高くなると、カビが発生するリスクが高まります。とくに、和室に採用されやすい畳には調湿作用があり、湿気が高まると内部に大量の水分を溜め込んでしまい、カビが生えやすい条件が整います。

カビが生えてしまうと、家の寿命が縮む、アレルギー反応が出るといった問題の発生につながりかねません。自力でカビの除去ができれば問題ありませんが、被害が広がると専門家の手を借りることになり余計な費用も発生します。

安全かつ安心に暮らせる住まい環境が壊れかねないため、プラスチック障子紙を採用する場合は換気に気を配りましょう。換気を行う方法として、定期的に窓や襖の開け閉めをする、除湿機やエアコンを使用するなどが挙げられます。

張り替えの難易度が高い

プラスチック障子紙を採用する場合は、張り替えの難易度の高さを覚悟しておきましょう。一般的な障子紙も十分張り替えの難易度は高いですが、プラスチック障子紙はさらに難易度が高いです。

その原因として、素材の硬さが挙げられます。通常の障子紙と比較すると、プラスチック障子紙には伸縮性がほとんどありません。そのため、たるみやシワが発生しやすく、そこからプラスチック障子紙が剥がれてしまうことがあります。

また、糊のつきにくさも問題点です。通常の障子紙は糊をしっかり吸収してくれるため、張り替えたときしっかり密着して剥がれにくくなります。一方のプラスチック障子紙は、水拭きができるほどの撥水性を誇るため糊を吸収してくれず、上手に貼るのが困難です。

これらの要因から、過去に障子紙の交換をした経験がある方でも、きれいに張り替えるのは容易ではありません。専用の道具を用意すればある程度張り替えの難易度を落とせますが、失敗せず、きれいに仕上げたい場合は専門の業者に依頼することが大切です。

こちらの記事では、障子紙の張り替えにかかる値段について解説しています。障子紙ごとの違いや費用を抑えるポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

プラスチック障子に張り替える方法

最後に、プラスチック障子紙を張り替えるにあたって用意する道具をはじめ、詳しい手順や注意点について解説します。これから障子の張り替えをする予定がある方は、ぜひ参考にしてください。

必要な道具

プラスチック障子紙に張り替える場合、通常の障子紙とは異なる道具を用意しなければなりません。必要な道具の一覧は、以下のとおりです。

● プラスチック障子紙
● 専用の両面テープ
● カッター
● 定規
● マスキングテープ

プラスチック障子紙は通常の糊で接着させるのは困難です。そのため、専用の両面テープを用意し張り付けます。

両面テープを用意するメリットとして、貼ればすぐに完成する点が挙げられます。また、糊と異なり濃さを調節しなくてもよく、完全に乾く前に慌てて作業を完了させる必要がないため、じっくり作業ができます。

マスキングテープは、障子紙を貼る位置を決めたり、仮止めをしたりする際に活躍してくれます。マスキングテープがなければ、セロハンテープでも代用できますが、マスキングテープよりも粘着力が強いため剥がす際のキズや汚れに注意が必要です。

手順

プラスチック障子紙を貼る際の手順は、以下のとおりです。

1. 障子紙をカットする
2. 両面テープを貼る
3. 枠に貼る
4. 余った部分をカットする
5. 仕上げ

障子紙をカットする際は、ある程度サイズに余裕をもたせましょう。サイズが足りない場合、障子紙を再度採寸し直さなければなりませんが、余る分には張り付け後に再度カットして調整できます。

両面テープを貼ったら、慎重に木枠に接着させます。1人で作業を進めるのが難しい場合は、2人以上で行いましょう。

余った部分をカットしたら、最後は仕上げです。ヘラや定規などを使用して、しっかり張り付けて剥がれないようにします。

注意点

プラスチック障子紙の張り替えをする場合、いくつか押さえておきたい注意点があります。メリットの項目でも取り上げましたが、プラスチック障子紙は強度が高く、カットする際には力が必要です。加工作業では刃物を使用するため、怪我をしないように慎重に行いましょう。

また、プラスチック障子紙は一度貼ってしまうと簡単には剥がせません。紙の障子紙のように水に濡らして剥がせないため、アイロンやドライヤーなどを使用し、糊を温めながら剥がします。張り替えの頻度が少ない分、手間がかかります。作業に自信がない場合は、専門家に任せると安心です。

まとめ

プラスチック障子紙は、強度も高く手入れもしやすい点がメリットです。ただし、導入する場合は通気性が悪い、加工が困難などのデメリットも考慮しなければなりません。

紙の障子紙と比べ、張り替えの難易度は高く、手間もかかるためきれいに仕上げたい場合は専門業者への依頼がおすすめです。

プラスチック障子紙への張り替えを検討している場合は、ゆたか畳にお任せください。千葉県や東京都23区を中心に、障子や襖、畳の張り替えをはじめとするリフォームを承っています。

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